前回、予告に「意外な再会」と書きましだが、この親族会議は私の人生を語る上で必要な要素なので間に挟みます。
※※※※※※※※
キダ君との交際が自然消滅の形で終焉を迎え、抜け殻の気持ちで臨んだ入試では第一志望の高校に振られ。。。
滑り止めの私立高校に入学することになったのですが、これはこれで実は大問題で。。
親族会議にまた、かけられてしまいました。
議題は、
「学費を払ってまで私立に行かせるのか??」
「もう義務教育は終わったんだし、今度こそ父親の元に戻そうか??」
わかっていた事でした。こうなることは。
でも、父元に行くということは、大事な友人たちとも、住み慣れたこの町とも、
お別れしなければならないこと。。
絶対嫌だ
私は、親族が集まっている部屋へ行き、泣きながら土下座をしました。
「お願いです。高校までは行かせてください。学費は必ずお返しします。卒業したらこの家を出て行きます。お願いです・・・」
少しの沈黙の後、身内で最大の天敵であった「長男(叔父)の嫁」が口を開きました。。
「あら。父親と生活したことないくせに、同じことやってるわ!」
この「長男の嫁」は私がこの家に転がり込むことを一番反対した人でした。
祖父に何かあったときに遺産相続で必ず私が邪魔になると思っていたようです。
父親と同じことやってるわ!
というのは、父と母の不倫がばれて、父が母の実家に謝罪と結婚の申し込みにきた際、
親族の前で泣きながら土下座したことから出た言葉でした。
もちろん許されなかったんですけど。。
そんなことはどうでもいい。私は私。父は父!
悔しい。。。こんなことで父親を出されるなんて。。。悔しい。。。
そう思って土下座したまま、私はこぶしを強く握り締めていました。
『フレアはこの家と血縁関係にあるのよ。あんたにそんなこと言われる筋合いはない!』
母と双子の叔母でした。
いつもおとなしい叔母、親族会議があってもほとんど口を出さない叔母が、大声で「長男の嫁」に向かって言い放ちました。
「私はこの家のことを思っていってるんですよ!?ただでさえ、お義父さんが愛人つくって体裁悪くなっているのに!!!」
「長男の嫁」も負けじと叫びました。
バシッ
「いい加減にしろ」
!!!!
長男の叔父が嫁の頬を叩いていました。「長男の嫁」はびっくりしたらしく、
「勝手にしなさいよ!!!!」
といい、部屋を出て行ってしまいました。
呆気にとられてその光景を見ていた私に長男の叔父が
「フレア、わかった。頑張って勉強しなさい。嫌な思いさせて悪かったね・・・」
と、頭をそっとなでてくれました。
「ありがとうございます!」
私はうれしくてうれしくて、もう、泣くことでしか「うれしい」が表現できなくなっていました。。
私は、幼稚園に上がる時、小学校・中学校に上がる時、その度に親族会議で行く末を審議されてきたのですが、それは全部「長男の嫁」が中心になってやってきたようです。
長男の叔父は、「嫁がそれで気が済むなら・・」と思っていたようです。
今までの親族会議では、結局、決定権がある叔父が「父親の所在がわからない」という理由で私を実家残留にしてくれていたようです。
本当は知っていたらしいですが。。。
長男の叔父が許してくれたからといっても、それにそのまま甘えられる環境ではないことはわかっていました。
私は、奨学金を受けながら高校に通う決心をし、その手続きを始めました。。
その手続きには、父親の署名と印鑑がどうしても必要で、父の実家に連絡してなんとか父の所在を突き止め、電話をしました。。
意外な再会~父~へつづく
※※※※※※※※
キダ君との交際が自然消滅の形で終焉を迎え、抜け殻の気持ちで臨んだ入試では第一志望の高校に振られ。。。
滑り止めの私立高校に入学することになったのですが、これはこれで実は大問題で。。
親族会議にまた、かけられてしまいました。
議題は、
「学費を払ってまで私立に行かせるのか??」
「もう義務教育は終わったんだし、今度こそ父親の元に戻そうか??」
わかっていた事でした。こうなることは。
でも、父元に行くということは、大事な友人たちとも、住み慣れたこの町とも、
お別れしなければならないこと。。
絶対嫌だ
私は、親族が集まっている部屋へ行き、泣きながら土下座をしました。
「お願いです。高校までは行かせてください。学費は必ずお返しします。卒業したらこの家を出て行きます。お願いです・・・」
少しの沈黙の後、身内で最大の天敵であった「長男(叔父)の嫁」が口を開きました。。
「あら。父親と生活したことないくせに、同じことやってるわ!」
この「長男の嫁」は私がこの家に転がり込むことを一番反対した人でした。
祖父に何かあったときに遺産相続で必ず私が邪魔になると思っていたようです。
父親と同じことやってるわ!
というのは、父と母の不倫がばれて、父が母の実家に謝罪と結婚の申し込みにきた際、
親族の前で泣きながら土下座したことから出た言葉でした。
もちろん許されなかったんですけど。。
そんなことはどうでもいい。私は私。父は父!
悔しい。。。こんなことで父親を出されるなんて。。。悔しい。。。
そう思って土下座したまま、私はこぶしを強く握り締めていました。
『フレアはこの家と血縁関係にあるのよ。あんたにそんなこと言われる筋合いはない!』
母と双子の叔母でした。
いつもおとなしい叔母、親族会議があってもほとんど口を出さない叔母が、大声で「長男の嫁」に向かって言い放ちました。
「私はこの家のことを思っていってるんですよ!?ただでさえ、お義父さんが愛人つくって体裁悪くなっているのに!!!」
「長男の嫁」も負けじと叫びました。
バシッ
「いい加減にしろ」
!!!!
長男の叔父が嫁の頬を叩いていました。「長男の嫁」はびっくりしたらしく、
「勝手にしなさいよ!!!!」
といい、部屋を出て行ってしまいました。
呆気にとられてその光景を見ていた私に長男の叔父が
「フレア、わかった。頑張って勉強しなさい。嫌な思いさせて悪かったね・・・」
と、頭をそっとなでてくれました。
「ありがとうございます!」
私はうれしくてうれしくて、もう、泣くことでしか「うれしい」が表現できなくなっていました。。
私は、幼稚園に上がる時、小学校・中学校に上がる時、その度に親族会議で行く末を審議されてきたのですが、それは全部「長男の嫁」が中心になってやってきたようです。
長男の叔父は、「嫁がそれで気が済むなら・・」と思っていたようです。
今までの親族会議では、結局、決定権がある叔父が「父親の所在がわからない」という理由で私を実家残留にしてくれていたようです。
本当は知っていたらしいですが。。。
長男の叔父が許してくれたからといっても、それにそのまま甘えられる環境ではないことはわかっていました。
私は、奨学金を受けながら高校に通う決心をし、その手続きを始めました。。
その手続きには、父親の署名と印鑑がどうしても必要で、父の実家に連絡してなんとか父の所在を突き止め、電話をしました。。
意外な再会~父~へつづく