今年の夏、長女ちゃんは4年ぶりのピアノ発表会に、自らの意思で参加することになった。
というのも5歳のとき、初めてのピアノ発表会で、長女ちゃんは初めてのステージに「みんな見てる!こわいからいや!」とこわがり、強情に出なかった。
そのとき、それでも日頃の長女ちゃんの頑張りを見てた私は、どうしてもステージに出てほしくて、ギャン泣きしていやがる長女ちゃんを無理やりステージに連れ出そうとしたことも大きな失敗だった。
長女ちゃんは結局そのときステージに立つことはなかったし、ピアノ発表会のその出来事がトラウマのようになったのだろう、翌年から長女ちゃんはピアノ発表会への参加をずっと断り続けていた。私も自分の浅はかさ身勝手さを反省し、長女ちゃんの意思を尊重して、ピアノ発表会に無理やり参加させないようにした。
でも今年は違った。本人の意思で、ピアノ発表会に出ることになった。
長女ちゃんは、一生懸命発表曲の練習も重ねたし、私もそばで応援した。
今年の夏のピアノ発表会。いよいよ当日、私はすごくすごく緊張していた。長女ちゃんの表情も緊張している様子が見られた。
でも、私はもし、今回長女ちゃんが直前でやめたいと言うなら、その意思も尊重しよう、そして今日まで大きな思いで発表曲の練習を頑張ってきたことをねぎらうと決心もしていた。この決心の思いは、小学校の担任の先生からの助言でもあり、とても支えになった。
ステージの裏に並ぶ順番が来た。
もう小学3年の長女ちゃんもそれを心得てて、目を合わせ、「(ステージ裏に行こう)」互いに合図のようにうなずき、一緒に客席を立ち、ステージ裏に向かった。
ギリギリまで近くにいた方がいいかな、と思い長女ちゃんの後に続き、ステージ裏の入口に着いたときだった。
前には順番に別の子供たちが並んでるのが見えてた。
すると長女ちゃんが、振り向いて一言。「ママ、ここまででいいから。私は大丈夫。」とそのままステージの裏へ駆けて言った。
驚いた。その細い、その逞しさすら感じさせる後姿に、涙をこらえた。
長女ちゃんの、トラウマを乗り越える姿に涙をこらえることはやっぱりできなかった。
きちんと並んでる様子をチラッと認めた私は「大丈夫」なんだと、すぐに客席に戻り、長女ちゃんの出番を待った。
長女ちゃんの順番。長女ちゃんは言ったとおり、ステージに一人で出てきた。
ピアノの先生からの教えを守り、所作もきちんとできていた。発表曲も一生懸命弾ききった。少し引っかかったけど、練習以上の良い響きだった。
長女ちゃんの、偉大な勇気に私は常に力をもらう。長男くんもおいらくんもそうだ。
長女ちゃん、おめでとう。
素晴らしかった…!!
ありがとう、前向きな心意気を。
もう今年も霜月だが、我が家10大ニュースのベスト5に入る出来事だった。
いつもいつも長女ちゃん、長男くんの寝入る姿を見てありがとうと言う。
愛おしい存在。
頑張ろう。
mi.

