福岡ぐりむ療育とピアノと学習の教室です。別ブログやXの過去記事にコメントを加筆して書いていっています。

 

2019年頃のポストです。

 

SNSにはあげませんが、大人の方のレッスンもお受けしています。

 

一生懸命探してくださったこと、どうにかしたい、ダメもとで問い合わせてみようかなって悩んでくださったことが目に浮かぶように伝わりますし、行動を起こすって本当にスゴーく勇気のいることで頭が下がります。

 

基本ピアノのレッスンでプリント課題は、ご希望があれば取り組みます。

 

試しに子どもたちのプリント課題をやってみると意外とハマり、

「頭の中が整理されてスッキリ」「気持ちが整う」「記憶力向上」

と、少しずつ元気を取り戻していかれる方が多いです。

 

ピアノは機能訓練の要素も絡めていますが、レッスンは全般的に学校の勉強とは違う頭の使い方。

 

子どもの生徒さんたちは

「グハーッダッシュ ここが一番頭使います」

と、心地よい緊張から解き放たれたように大きく息をついて伸びをしながら笑顔で帰っていかれます。

 

大人も同じなんだなー。

 

 

 

ポストの生徒さんが子どもの頃は、まだ発達障害の認知度が低い時代。

みんなと同じ行動と、受験のための勉強を求められる生活には適応が難しかったタイプで、わりと早い時期に体と心の不調が起こり、服薬という運びで学校は休みがちでした。

 

学校はお休みしてもレッスンには受けたいと、

レッスンはみんなと会わない学校のある昼間に。

 

「すごく探しました。先生ならきっとわかってくれると思って」

 

お子さんの状態は冷静に受け止められていたお母さんです。

ようこそ、街の地味なピアノ教室へ。

 

ぐりさんと世代が同じで感覚も考え方も近く、わりと深刻な事態ではあったにも関わらず、トントン話が進んでいきました。

 

定期的に家から出る、そして誰かと会うって大事。

親御さんとの意見がピッタリ一致したことに感謝と感激しあったことを覚えています。

 

お子さんへの親御さんの想いには本当に頭の下がる思いです。

 

そして、18歳になり、ちょっとレッスンはお休み、というか・・やめてたか笑

 

からの、2年ぶりの再開でした。

 

「やっぱり、またピアノ習いたい」

 

ちょと離れてみることで、改めていろいろ思うことってありますね。

 

「やめてすぐはピアノを弾かなかったけど、それから弾こうかなって思っても、何を弾いていいかわからないし、目的とか達成感とかもなくて全然楽しくない」

 

「習ってるから練習するってわかったし、練習するまではちょっと億劫でも弾いていたら元気になって、ほかの事も楽しくなる」

 

「自分が先生に甘えてたんだって気がつきました」

 

※ぐりさんは甘えてるだなんて思っていません。1ミリも。

小さい頃から知っています。苦しかったことを。

 

つまんない意地なんて張らず、自分の気持ちに素直に、そして言葉にして行動までしてくださったことをとても嬉しく思ったのと同時に、ぐりさんのことを思い出してくれて感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

 

子どもの発達障害から大人の発達障害へ。

 

ぐりさんは、しばし、ライナスの毛布。

 

大丈夫だよ、ひとりじゃない。

 

 

 

発達障害に特化する以前、たくさんの社会人の方が趣味のピアノのレッスンに通ってくださっていました。

地域柄もあってか、バリバリ大企業にお勤めの方や医療関係の方も多く、

皆さん一様に

「ピアノは、仕事とは頭の使うところが違う。そして先生が独特です笑」

と おっしゃっていました。

 

それは、ぐりさんも体感としてあります。先生が独特ってところも。

 

 

発達障害に特化してからいただく大人の方のお問い合わせは、

なんらかの不調を抱えてもいらっしゃるのかなと思っています。

病院へ通っていらっしゃる方も、そうでない方もいらっしゃいます。

 

大人になると、自分の言動が合っているのか、正解は何なのか、教えてもらえないことはたくさんあります。

 

真面目でぶきっちょな人ほど、自分のことを大切にすることを忘れてしまいがち。

 

自分のことを大切にすると、人のことも大切にする。

するとまた、自分と同じような人ともつながることができます。

 

 

ぐりさんは、音楽には不思議なチカラがあるなと思うことを

レッスンでたくさん目にしてきました。

 

最初はピアノの前に座ることさえも、音楽を聴くことさえも気が重く感じられるところからみんな始まります。

 

本来の自分を取り戻し、

穏やかな日々を過ごされますよう。