福岡ぐりむ療育とピアノと学習の教室です。別ブログやXの過去記事にコメントを加筆して書いていっています。

 

2017年のポストです。

 

年少さんの女の子。

療育センターでの発達検査の結果には B と記されており、

ぐりさんの見立てでは80前後くらいかなと。

DMで届く、しまじろうとかの問題は全然できないということでした。

 

日々の悪態と暴言、からのギャン泣き。

寝る前からのグズグズと夜泣き。

 

「夜驚で、ひとしきり泣き叫んで暴れてからのお漏らしの毎日で・・私もツライ」

 

 

病気でない場合は取り立てて治療や対処法もなく、途方にくれてすっかり憔悴しきってフラフラのお母さんでした。

 

このままでは お子さんの不機嫌も強まるばかりですし、お母さんの心と体力はどんどん削られて悪循環。

一刻も早い、なにかしらの手立てを講じることが必要だと感じました。

 

 

まず、いらしてくださったのが暑い夏の真っ盛りだったということもありますが、

熱が体にこもって放出がうまくいかないのでしょう。

 

夕方くらい、体が『おやすみモード』に切り替わる頃に、体温がギュイーンと上昇する不快感から、眠いのと不快なのとで癇癪につながるのかもしれません。

 

また、扇風機を直接体にガンガン当てていらっしゃるとのことでしたが、それは逆効果。

 

『グズグズ言い出したら、まずは頭や首元をアイスノン等で冷やす』

『風は体に直接当てない』

この2つから試すことを提案しました。

三点冷却できればベストですが、小さい子には難しい。

 

そして、睡眠。

 

特に子どもの睡眠不足は、脳の短期記憶に影響を与える部位・海馬の発達に支障をきたし、一生にかかわる問題につながる場合もあるといわれています。

 

年少さんは、まだまだ睡眠のコントロールは未熟な年齢でもあります。

寝る前の一連の儀式笑い泣きによる興奮の影響もありますが、ADHDの傾向があると、もともと寝るのがヘタッピなことがありますし、早朝覚醒や中途覚醒も多くあるようです。

 

疲れたらゴロゴロする、その『ゴロゴロする』ことも苦手なことがあり、「園でのお昼寝の時間がキライ」というお子さんも少なくありません。

 

逆に、突発的に寝てしまうこともあります。

やはり、身体やアタマは疲労が蓄積しているのかなと思うこともありますし、学習困難を抱えるお子さんは、文字や数の課題の途中で全身痒くなってボリボリ掻き始めたり、ウトウトしたかと思うと突然スイッチを切るように寝たりすることもあります。

 

夜尿症も含めて、いずれもレッスンが進むと改善されていくことがほとんど。

レッスンは一般的な療育といわれるところとは趣旨も指導内容も全然異なります。

 

行事の他の習い事の練習やイレギュラーなことで、頻度が下がるだけでも、ずいぶんと違ってくるだろうと思います。

 

 

ポストの年少さん。

幸いアイスノンが合っていたようで、夕方のグズグズは解消。

レッスン3ヵ月あたりで睡眠のリズムも整ってきて、お母さんもずいぶんとラクになられた様子で安心しました。

対処は人それぞれ。他にも提案できることはあります。

 

悪態と暴言、そして癇癪の消去は、週1ですし、少し時間がかかります。

癇癪のコントロールとレッスンの楽しさ | 福岡ぐりむ療育とピアノと学習教室 (ameblo.jp)

 

検索すると、ざっくり自律神経の問題とかでてきますが、『いまをなんとかしたい』のに結局のところは模索するしかない場合がほとんどですね。

レッスンは言葉では説明しにくいこともたくさんあります。

ぐりさんの長年の経験が、少しでも何かのお役に立てるのであればと思って取り組ませて頂いています。

 

 

思い描いていた子育てと異なって戸惑いの連続のお母さん。

検索したことをやってみても、全然うまくいかないどころか時間の経過とともに悪化していく一方で、誰にも相談できず、誰からも答えをもらえず、不安と焦りに押し潰されそうになる日々。

 

勇気を出してお問い合わせくださったことに頭が下がります。

 

レッスンを受けることの大きさ、大切さの理由の一つは

ぐりさんに お母さんが ご自身の思いをご自身の言葉でアウトプットすることによって、そこから初めて具体的な思考が始まるということです。

 

人のやり方を取り入れるのはストレスがかかりますし、移動のご負担も大きいですが、レッスンは新しい価値観、エネルギーに触れる場でもあると考えています。

 

毎日をこなすだけで精一杯で、同じような境遇の人の情報ばかりを探して共感し、慰めあっていても状況は変わらないでしょう。

 

お子さんの特性に振り回されて、いいところや能力を発揮するチャンス、さらに磨くチャンスを逃していては時間がもったいない。

習得するのにも時間がかかるし、かといって適応も難しい。

特効薬的なことはあまりなくて、結局は無数にあるカギをひとつずつ試していくかのような気の遠くなる作業の連続です。

年齢が上がれば追われてしまいます。

だから早く始められることはありがたい。

 

子どもはあっと言う間に大きくなります。

 

思ってもみなかった生活はあります。