福岡ぐりむ療育とピアノと学習の教室です。別ブログやXの過去記事にコメントを加筆して書いていっています。

 

2017年のポストです。

 

ピアノの先生や他の習い事の指導者、ぐりさんの周りの全然違う業種の方たちから相談を受けることも多かった頃。

 

このあたりからSNS、そして動画と当事者さんや医療従事者の方々の情報が一気に増えたのかな。

 

発達障害を理解しましょう という一方で、

こんな人からは離れましょう という特徴と特性がかぶっている場合も多くあります。

 

真面目で優しい人たちほど、特性を抱える人たちのことで悩み、自分に非があるのではと考え、振り回され、傷ついて、疲れたり体調を崩されたりしていらっしゃることも事実ですし、

そういう相談を受けた時には、物理的に距離を置けるなら離れることをおすすめすることもあります。

 

『謙虚』とか『謙遜』とか『気遣い』とか通じないことも多くあります。

理解という名の我慢を募らせた結果、関係がこじれて辛くなってしまわれる日がくるのです。

 

ポストの先生も然り。

真面目で生徒さん思いで熱心ゆえの結果なのでしょう。

お気持ちをお察しします。

 

 

ピアノは自閉、発達障害にいいよ、と気づいて早くから独自のレッスンに取り組んできた ぐりさんです。

 

まだ発達障害の認知度が低かった20年以上も前から、

知的な遅れをはじめ、自閉症や、いまでいう特性を抱える生徒さんたちのレッスンをお受けしていました。

 

最初は一般的なピアノ教室でしたが、

そのうち指を動かすためには、

座ってピアノを弾くためには、

歌を促すためには、

リズムをとるためには、

楽譜と鍵盤を目で追うためには、

不適切な言動やマナー違反を伝えるには、

療育といわれるところに通っても伸びないからと相談を受けて、

と考えて取り組むうちに、今のようなスタイルになっていきました。

 

そしてまだまだアップデートを続けています。

 

 

ぐりさんは、自閉、発達障害に特化する前に相談した友人のベテラン臨床心理士から「特性は子どもだけの問題じゃないから難しい」とキッパリとハッキリと言われました。

 

まぁ、それでも決意したのですが笑

 

正直、ぐりさんの力不足からくる、一般的なピアノ教室だった頃には思いもしなかった、経験したことのないような親御さんとのコミュニケーションの難しさはたくさんあります。

 

もっとビジネストークを磨いて、ユルフワなレッスンをすればいいのでしょうが。

 

それは

 

ムリッ(キリッ

 

 

お子さんを伸ばしたい

でも、

うちはうちでやりたいし、いまの生活は何も変えるつもりはないし、人からとやかく言われることを好まない

 

 

わかりやすく言い換えると、

 

 

ダイエットしたい

でも、

ラーメン、焼肉、ハンバーガー、ポテチ、なんでも好きなだけ食べるし、食事制限や運動について人からとやかく言われたくない

 

 

そんな印象を受けることもあります。(いや全然わからんがな)

 

 

誰かのやり方を取り入れるのはストレスで、成長といえども変化は怖いものです。

それでも熱心に通ってくださる親御さん方には本当に頭が下がる思いです。

よりよい選択肢が見つかるといいなと思っています。

 

 

発語なしよりお話できたらどんなに楽しいかな

指がバラバラに動かせてピアノ弾けたらどんなに楽しいかな

身体がバラバラに動かせてリズムをとって踊れたらどんなに楽しいかな

字が読めて歌詞の意味がわかったらどんなに楽しいかな

 

発語なしのお子さんのレッスン、知的な遅れを伴うお子さんのレッスンは、誰一人として同じということがなく、ガイドラインとかもなくて本当に大変で難しくてパワーを必要とするのですが。

 

でも、

 

ワクワクするんですよね。

 

好きなんだー。

 

ですが、あまりにもマニアックすぎて笑

全力で受け取ってくださるご家庭がないというのも現実です笑

 

なんとかチカラになれたらと思うのですが、

必ずしも親御さんのキャラクターも多種多様ですし、ご意向やご理解も千差万別。

そして心、身の状態が極限で心配な状態のことも多くて難しいなと感じます。

 

親御さん方が子育ての喜びを味わって

ご家族でひとつでもたくさんの思い出を作っていただくことが、

ぐりさんの願いです。

 

思ってもみなかった生活はあります。