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前回は検査結果までの日記を書かせていただきましたが、本日は治療方針が決まるまでの(2023年10月16日~10月18日)の過去日記②となります。

ブログをはじめる2023年11月6日までに記録していた日記のまとめ記事となりますが、お読みいただければ幸いですニコニコ

 

  治療方針について相談_2023年10月16日

今朝は、眼振が少し軽減(昨日は1秒毎に水平に動いていたが、2秒毎ぐらいの感じ)し、目に輝きもでてきたように感じられる。10月14日のステロイド(プレドニゾロン)点滴、10月15日のブドウ糖液点滴が功を奏しているのだと前向きに考えてみる。しかし、まだ食欲もなく食べ物を口にしてくれないので、夕方の診察時に相談してみよう。

 

↓捻転斜頸は変わらず...

 

夕方: かかりつけの先生から治療方針について説明・相談

■診察内容■

◎体温:38.3℃(平熱)

◎体重:2.5kg

◎簡易血糖値測定:問題なし

 

脳炎は早期に対処していくことが大事であり、発症後は生涯ずっと治療の継続をしなければならないとのこと。加えて、先生の知人である脳神経の専門医の方にも、直接会っていただき今後の治療方針について決めてみてはいかがですかと提案をいただいたため、明日(10月17日)専門医の方がおられる東京都内の動物医療センターへいくことにしました。

 

■処置内容■

皮下点滴
・電解質補充(ソルラクト)

・ステロイド(プレドニゾロン)

・抗生物資(セファメジン)

・抗菌薬(エンフロキサシン)

・制吐薬(プリンペラン)

 

■診療費■

皮下点滴:4,000円

お薬代[2日分]:3,000円

合計:7,000円

 

明日も、自宅から車で2時間程の長旅だけど、グリムがんばってね。

 

  犬の脳神経専門医_2023年10月17日

今朝は、眼振、捻転斜頸の症状が良くなっているように感じる!!! コックリコックリと首が上下することも減っているし、3日ぶりぐらいに、スンスンしながら歩き回ることもしてくれる!!!

 

↓顔も少し穏やかになっている気がする

 

午前:脳神経専門の先生より病気の説明等について

■診察内容■

◎グリムの病名や状態、治療方法について

MRI検査、脳脊髄液検査、神経学的検査、症状から「壊死性白質脳炎:NLE[necrotizing leukoencephalitis]」と診断する。なお、確定診断には脳細胞が必要なので、生きている間は確定はできない。また、海馬という箇所に病変があるため、今後は「てんかん発作」「認知症」「運動失調」がおこる可能性大。

 

**************海馬とは***************

脳の中心部、梨状葉の奥くらいに位置する、小さな部位だがとても重要な器官。ここで記憶が作られる。

***********************************

 

さらに、「壊死性白質脳炎:NLE」は、遺伝性の自己免疫性疾患と考えられており、若い小型犬に多く発生する原因不明の脳炎であること。多発性に病巣を形成し、発症後の進行は比較的早いとも説明をうけました。治療方法についてはステロイドや免疫抑制剤の内服(免疫抑制療法)をメインに行い、対症療法として抗てんかん薬、胃腸薬などを服用していく。免疫抑制療法を始めてからは、定期的な健診、薬の副作用確認、免疫抑制剤や抗てんかん薬の血中濃度をモニタリングしつつ継続して治療していくこととなる。

 

■診療費■

相談費:6,000円

神経学的検査:3,000円

合計:9,000円

 

覚悟はしていたが、改めて告知をうけると気が動転してしまう。ただ昨日よりは気持ちの整理もしてきたので、下僕としては主(グリム)様のためにもしっかりしなくてはとの思いで、脳炎のことや治療法等についてお聞きしてきました。その内容を下記「脳炎のまとめ」として記載させていただきますが、個人の備忘録であり、また下僕はあくまで素人ですので、医学的に表現等間違いがあるかもしれませんが、その際はご容赦ください。

 

************脳炎のまとめ************

●脳炎の分類●
犬や猫の脳炎は、感染性、二次性、非感染性の3つに分類。感染性脳炎は様々な細菌やウィルスが原因になる可能性がありり、犬ではジステンパーウイルス、猫では伝染性腹膜炎ウイルスなどの感染により発症。日本では稀である。二次性脳炎は、中耳炎や鼻腔内の炎症から波及し発症。非感染性脳炎は特に犬でよくみられ、その大部分は、起源不明の髄膜脳脊髄炎MUO:Meningoencephalomyelitis of unknown origin)に分類される

MUOは下記3つの病気をまとめた用語である。

①壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎):NME

②壊死性白質脳炎:NLE

③肉芽腫性髄膜脳脊髄炎:GME

確定診断を下すのが難しいため、大きな分類としてMUOと診断する場合が一般的


●原因・症状●
MUOは病気の名前に「起源不明」とあるように、MUOを生前診断で特定することは困難。世界中で様々な研究がされている。現在は、好発犬種がいること【主に小型犬】、免疫介在性の病気【自己免疫性疾患】であることがわかっている。また、いずれも【若いとき(主に6歳未満)】によく発症するといわれている。

●診断と検査●
動物病院では、症状や年齢をお聞きして暫定的に診断する。てんかんや脳腫瘍、感染性脳炎といった他の病気を除外するためには、MRI検査、脳脊髄液検査、脳波検査等を行う必要がある。

●治療●
MUOは免疫介在性の病気のため、ステロイドや免疫抑制剤を用いて治療することになる。ステロイドが基本ではあるが、副作用を軽減できるよう配慮しながら、その他の薬剤も併用して治療を行う。治療の効果は様々で、1年以上コントロールできる場合もあれば、発症から数週間~数ヶ月ほどで亡くなってしまうこともあり。長く健康に過ごすためには、早期発見・早期治療がとても大切。

●予防について●
感染性脳炎ではワクチン接種が予防につながりますが、その他の脳炎では予防法はない。普段から様子を観察すること、定期的な健康診断が重要となる。

**********脳炎のまとめ-終わり-**********

 

  治療方針決定_2023年10月18日

夕方: かかりつけの先生と治療内容について相談

■診察内容■

◎体温:38.2℃(平熱)

◎体重:2.55kg

◎免疫抑制療法のお薬について

①プレドニゾロン(ステロイド):5mg/日[1錠]

②ファモチジン(胃):2.5mg/日[1/4錠]

③ウルソ(肝臓):25mg/日[1/2錠]

④シクロスポリン(免疫抑制剤):25.5mg/日[細粒]

⑤コンセーブ(抗てんかん薬):50mg/日[2錠]

 

お薬...たくさんありますが、重要なお薬は①プレドニゾロン(ステロイド)④シクロスポリン(免疫抑制剤)⑤コンセーブ(抗てんかん薬)となります。②③はステロイド服用による副作用のためとなります。その他では、てんかん発作の"お守り"として、冷蔵保管が必要であるが「ダイアップ」という発作止め(坐剤)も処方いただきました。

 

また通院や検査についても、免疫抑制療法を開始してから1ヶ月間が重要で、検査結果を確認しながら、必要であればお薬の量や種類の調整をかけていただけるみたい。しばらく病院へ行く頻度が増えるが、幸いグリムは病院に行くことや待合室にいることも嫌がる素振りもみせていないので、ひとつ安心材料ではあるかな。さらに今回グリムの脳炎治療については、自宅近所のかかりつけの先生と東京都内の脳神経専門の先生とで連携していただき、診察や検査をしていただけることになりました。

 

先生方そして病院スタッフの方々に、温かく接していただけていることに本当に感謝しております。笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

■診療費■

お薬代[14日分]:16,000円

合計:16,000円

 

帰宅後、捻転斜頸はそこまで良くはなっていないが、眼振、コックリコックリと首が上下する症状は良くなっている!!!

明日から、お薬大変だけど、下僕達がしっかりサポートさせていただきます。グリムがんばれー。

 

↓斜頸の状態は残っているが、2、3日は生気がないような感じだったので、その状態と比べるとかなり良くなっている。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

次回からは免疫抑制療法1日目からの日記となります。

 

 

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