「愛妻からみた素顔の三沢光晴(丸井乙生著)」読了。

久々のプロレス本。と言っても大好きな新日本プロレスではなく、私にとっては大アンチなノアの元社長故三沢光晴を描いたもの。たまにはアンチな本を読むのも良いかなと。

もちろん、購入したのではなく、図書館でたまたま見つけて借りただけ。

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私はノアが大嫌いなので、早く倒産か解散かして欲しいのだが、未だにしぶとく残っているノア。

そんな大嫌いなノアなので、元社長の三沢も嫌い。

なんと言っても華がない。

忙しいのか走り込みさえ満足にしていなさそうなぽちゃぽちゃの身体。ぽちゃぽちゃが悪いとは言っていない。新日本プロレスの矢野通もぽちゃぽちゃだが、三枚目ヒールで売り出しており愛嬌があるが、曲がりなりにも三沢はノアのエース。こんなルックスのプロレスラーがエースなんて、団体の脆さを露呈しているにもほどがある。

さらには日焼けもしておらず真っ白。プロレスラーたるもの、精悍さを演出するためには日焼けは必須。長州力も、蝶野正洋も、棚橋弘至も、オカダカズチカも、時の看板選手は日サロ行ってでも日焼けしないと。三沢の肌には精悍さのカケラもない。もちろん、色白が悪い訳ではない。前述の矢野通やWWEのシェイマスなどは色白を一つのキャラクターに仕上げている。しかし団体のエースがこれでは…。

髪型はどこにでもいる50代くらいのサラリーマンヘア。私服もダサい。ファッションとか個性という言葉とは無縁。スタイリストは絶対についていない。同世代の蝶野正洋や鈴木みのるの爪の垢でも煎じて飲ませたいほど。

団体経営が苦しいのか、思いつめた疲れたおじさんの顔。全日本プロレスにいた時からそうだったから、性格的なものなのか。プロレスラーはファンに活力や刺激を与えるべきであるが、そうした意識はない。

プロレスラーというショービジネスに身を置きながら、発言に全く面白みがない。慎重に言葉を選んだりして。取材するマスコミのことを全く慮っていない。同世代の蝶野正洋に従いていた記者は仕事が捗っただろうな~、たくさんネタをくれて。

プロレス技術についても、危険な角度で落とし合うだけでまるで我慢大会。四天王プロレス時代に30分のテレビ中継を見たことがあるが、そのほとんどが横たわっていたというザマ。ファンはプロレスラーが横になっている姿なんて見たくない。ま、これは大仁田厚の言葉を盗用しただけなのだが。

そんな嫌いなプロレスラーだが、こうした書を読むと多少は好きにでもなるかと思いきや、そうは問屋が卸さなかった。やはりダメ。嫁が三沢は冗談ばかり言うユニークな旦那だったと述べているが、全くそぐわない。逆に、家で気に食わないことがあると料理を投げたり、嫁の家事や遠征用意にミスがあるとヘソを曲げたりするシーンを目にして、余計嫌いになった。

死んだ人間を悪く言うのも良くないが、やはりダメ。とにかく早くノアが倒産し、間違っても三沢イズムなどというくだらないキーワードをプロレス界に残さないようにして欲しい。

さ、こんな本はさっさと返却してもっと面白い本を探そう。