DVDにて映画「紙の月」鑑賞。



邦画を観て久しぶりに満足できた。あらすじはベタだけど、結構楽しめた。

主人公は宮沢りえ。専業主婦から脱した、銀行の契約社員を演じるのだが、枯れっぷりが非常に板についている。十代の頃はぴっちぴちだったのに、本作では寂れた中年女そのもの。これを役者としての成長というのか、女としての退化というのか‥。

ストーリーラインは銀行員の不正。池井戸潤の小説で散々目にしたネタである。ま、舞台は1994年頃だから、お国の検査も甘くてゆるゆるだったのだろう。

お局役の小林聡美、事勿れ主義の上司役の近藤芳正、能天気かつ計算高い腰掛けOL役の大島優子と、とても良いキャスト。というか、外しようのない布陣。夫の田辺誠一も乾いた夫婦関係を見事に作り上げているし。

ま、ひとつケチをつけるなら、宮沢りえを金ヅルにする大学生を演じる池松壮亮。カワイイ系の歳下男として起用されたのだろうが、いまいち魅力を感じないな。この、ぱっとしなさが彼の魅力なのだろうか。

原作が良いのか、映画の作り手が良いのか分からないが、とにかく楽しませていただいた。

監督 吉田大八
脚本 早船歌江子
原作 角田光代

紙の月
宮沢りえ
2015-06-02