我が娘は本当によく眠る。今日などは13時にお乳&ミルクを飲んだ後、ずっと眠っており、起きて次に飲んだのは19時とのこと。6時間も飲まず食わずでよく居られるのは驚きである。もっとも、日中に眠り過ぎると夜に眠れず、ぐずったり夜泣きしたりするのだが…。今日はお昼に市から助産師さんが訪問しに来てくれたとのこと。母子とも順調でひと安心。体重は5220グラムと、あまりミルクを飲まないのに増えているのは不思議である。母乳が出ているから大丈夫とのこと。順調なのは、ひとえに妻の献身的な育児のお陰だ。感謝。
「坂の上の雲 第一巻(司馬遼太郎著)」読了。
ずっと読みたかった小説である。この作品はビジネス誌で経営者などに座右の書としてアンケートを取ると必ず上がる書である。単なる歴史小説ではなく、ビジネスパーソンが戦略を練る上で参考になるヒントが詰まっているというのが、大方の意見だ。本当にそうなのか、それはいかほどのものなのかと期待しながら読み進めた。まずは第一巻である。
主人公は、秋山好古&真之兄弟そして正岡子規の四国松山出身の3人。一巻では、3人の若者が明治維新後の近代化していく日本で様々な想いを抱えていく青春時代が描かれている。前半では3人の東京での学生時代、後半では陸軍(好古)&海軍(真之)に任官して間もない時期が舞台であるため、まだ戦略的なヒントは少ない。しかし、随所に興味深い記述が見られた。
一つ目は、学歴社会は明治初期のこの頃から既に浸透していたということ。
「松山藩は、維新では賊軍に準ずべき立場に置かれ、このままでは薩長が牛耳る政権のもとで虫のように生きてゆかねばならない。この窮状から脱出するには、郷党の秀才を送り出し、政府が建てている最高学府に学ばせて明治政権に登用してもらい、松山の名をあげしめるほかない。そのための学資給与団体が、この常盤会だった。維新に乗り遅れた中以上の藩のほとんどがこの目的による育英団体を持っていたという点から見れば、日露戦争までの日本は諸藩の秀才競争社会であったとも言える。」という記述にそれを見て取れる。立身出世には学歴は不可欠であり、ハイレベルの学歴を得て、高級官僚となり日本の中枢を担うことが勝ち組の王道であるという事実は明治も平成も変わらない。もちろん、私自身はそのパターンのみが勝ち組、王道とは思わないが、世間一般においては共通認識だろう。
そして、男として格好良いと感じたのは以下のくだり。
「好古は目的主義であり、美醜は男にとって何の意味もなさず、必要なのは『若い頃は何をしようかということであり、老いては何をしたかということである』ということを人生の目的としていた。」
→「人は外見よりも中身」と良く言われる。もっとも、私は外見に何の取り柄もないため中身で勝負せざるを得ないので、この好古の論には救われる思いだ。もちろん、中身に自信が有るという訳ではないので悪しからず。私のような外見が劣る者にも希望が持てるという意味だ。
その他、トリビア的な記述。
ベースボールに「野球」という日本語を与えたのは正岡子規だと同じく松山出身の作家・河東碧ご桐が書いている。(異説あり)
ホトトギスは「子規」とも書き、血に喀くような声が特徴。正岡子規は若い頃から肺結核により喀血しており、当時詠んだ短歌でホトトギスと自身をかけたことから、子規という号を名乗った。
久しぶり面白い小説に出会った。全八巻と長編小説であるが、ゆっくり読んでいこう。
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
著者:司馬 遼太郎
販売元:文藝春秋
発売日:1999-01
おすすめ度:
クチコミを見る
「坂の上の雲 第一巻(司馬遼太郎著)」読了。
ずっと読みたかった小説である。この作品はビジネス誌で経営者などに座右の書としてアンケートを取ると必ず上がる書である。単なる歴史小説ではなく、ビジネスパーソンが戦略を練る上で参考になるヒントが詰まっているというのが、大方の意見だ。本当にそうなのか、それはいかほどのものなのかと期待しながら読み進めた。まずは第一巻である。
主人公は、秋山好古&真之兄弟そして正岡子規の四国松山出身の3人。一巻では、3人の若者が明治維新後の近代化していく日本で様々な想いを抱えていく青春時代が描かれている。前半では3人の東京での学生時代、後半では陸軍(好古)&海軍(真之)に任官して間もない時期が舞台であるため、まだ戦略的なヒントは少ない。しかし、随所に興味深い記述が見られた。
一つ目は、学歴社会は明治初期のこの頃から既に浸透していたということ。
「松山藩は、維新では賊軍に準ずべき立場に置かれ、このままでは薩長が牛耳る政権のもとで虫のように生きてゆかねばならない。この窮状から脱出するには、郷党の秀才を送り出し、政府が建てている最高学府に学ばせて明治政権に登用してもらい、松山の名をあげしめるほかない。そのための学資給与団体が、この常盤会だった。維新に乗り遅れた中以上の藩のほとんどがこの目的による育英団体を持っていたという点から見れば、日露戦争までの日本は諸藩の秀才競争社会であったとも言える。」という記述にそれを見て取れる。立身出世には学歴は不可欠であり、ハイレベルの学歴を得て、高級官僚となり日本の中枢を担うことが勝ち組の王道であるという事実は明治も平成も変わらない。もちろん、私自身はそのパターンのみが勝ち組、王道とは思わないが、世間一般においては共通認識だろう。
そして、男として格好良いと感じたのは以下のくだり。
「好古は目的主義であり、美醜は男にとって何の意味もなさず、必要なのは『若い頃は何をしようかということであり、老いては何をしたかということである』ということを人生の目的としていた。」
→「人は外見よりも中身」と良く言われる。もっとも、私は外見に何の取り柄もないため中身で勝負せざるを得ないので、この好古の論には救われる思いだ。もちろん、中身に自信が有るという訳ではないので悪しからず。私のような外見が劣る者にも希望が持てるという意味だ。
その他、トリビア的な記述。
ベースボールに「野球」という日本語を与えたのは正岡子規だと同じく松山出身の作家・河東碧ご桐が書いている。(異説あり)
ホトトギスは「子規」とも書き、血に喀くような声が特徴。正岡子規は若い頃から肺結核により喀血しており、当時詠んだ短歌でホトトギスと自身をかけたことから、子規という号を名乗った。
久しぶり面白い小説に出会った。全八巻と長編小説であるが、ゆっくり読んでいこう。
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)著者:司馬 遼太郎
販売元:文藝春秋
発売日:1999-01
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