2011年から遊助を聴き出し、2012年から毎年のようにライブ観戦をしている私。
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改めて思うのが、遊助ってブランディング戦略が巧みだなぁ、ということ。

ブランディングという言葉は最近よく聞くマーケティングワードの1つであるが、ものの解説によれば、

ある商品やサービスのコンセプトを特定のユーザーに価値があると認識させ、市場でのポジショニングを築くマーケティング戦略

を言うらしい。

要は唯一無二な存在感の確立が出来るか否か。

私がここに語るのはアーティストとしての遊助であって、バラエティ番組におけるタレント、ドラマや映画における俳優としての上地雄輔ではないことをお断りしておきたい。(上地雄輔が決して嫌いなわけではなく、あくまでアーティストとしてのブランディングについて語りたいだけであるので誤解なく)
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さて、遊助のブランディングとは‥。

それは「意味を持つキーワード」が豊富であることに尽きると思う。

1つ目は色。
遊助と言えば「黄色」、黄色と言えば遊助と言えるくらい遊助ファンの中で確立している。ライブに行けば黄色い集団が大量発生し、会場近くで歩く人を見れば遊助ファンか否か、一発で判断できる。由来は羞恥心のメンバーの1人として黄色がイメージカラーだったこと。SMAPの5人がイメージカラーを持つのと同じ戦略である。(木村拓哉が赤、中居正広が青‥など)
ソロになってもそのままイメージカラーを継続し、遊助のブランディング戦略の根幹となっている。

そして格好だけに止まらないのが遊助の巧いところ。デビュー曲「ひまわり」を始め、「たんぽぽ」「いちょう」と2009年にリリースしたシングル曲は全て黄色い花がタイトルになっている。そして2010年にリリースしたシングル曲は「ライオン」「ミツバチ」「ひと」と全て黄色い動物がタイトルとなっている。その後も「とうもろこし」「檸檬」「キリンの涙」など定期的に黄色をモチーフにした曲をリリースしてイメージカラーを維持している。

2つ目は数字。
遊助のイメージナンバーは「2」。公式グッズやT-shirtなどに「2」が付いていたりする。遊助が横浜高校時代にキャッチャーをやっており、キャッチャー背番号が2だからである。甲子園出場経験はないものの、自分の原点たる野球を大切にする遊助らしいブランディング。

3つ目は乗り物。
遊助ライブは「船」のイメージ。つまり、船長が遊助、ファンはクルー(乗組員)という関係。2ndシングル曲「たんぽぽ」のカップリング曲「海賊船」のライブにおける大ヒットでイメージ付けられた。毎年のライブでは「遊園地」「サーカス」「海」など独自のイメージを創造しているものの、「船」はそれを超越した存在である。

ライブでは「海賊船」が始まると、持ち寄った黄色いタオルを振り回して盛り上がる、というのがお約束。

4つ目は小物。
イメージカラーの項でも述べたとおり、デビュー曲「ひまわり」は遊助にとってもファンにとっても大切な存在であり、毎年のライブで必ずセットリスト入りする。ライブ会場にはひまわりの飾りをつけたファンがたくさん集まり、まさにひまわり畑状態。「海賊船」同様、ライブで「ひまわり」が始まると、ファンは持ち寄ったひまわりを左右に振って踊る。DJ.NOBBもDJ業務を放棄してひまわりを両手に持って踊る。


5つ目は地域。
生まれ育った「横須賀」と高校時代を過ごした「横浜」、そして先祖の地である「沖縄の宮古島」を大切にしており、数々の曲にフレーズとして散りばめるばかりか、沖縄民謡風の曲を幾つかリリースしている。源流を大切にする遊助、というイメージ戦略にも繋がり、功を奏している。



6つ目はスポーツ。
言わずもがな「野球」。

プロ野球選手を目指しながら負傷により挫折し、高校時代も甲子園球場出場は逃すも、遊助の原点は野球であり、野球をモチーフにした曲もたくさん。「Take me out to the ball game」はその好例だし、シングル曲ではないが「わんぱく野球バカ」もファンには親しまれている。また、ライブ前の「かっとばせ~遊助!」もファンにとってはお約束のチャント。

以上、6つほど遊助のブランディング戦略を書いてきたが、今後もこのブランディング戦略を継続しつつ、新たな付加価値を生み出していけば、同レベルの人気は維持出来るのだろう。

もし凋落するとすれば、浮気、薬物などの発覚など。芸能人とりわけ優等生タイプのタレントである遊助に、どんな理由であれ、もしそんな疑惑や発覚があればファンは急速に離れていく。

そうした魔の手を寄せ付けず、新たな付加価値を生み出していけるかどうか‥。遊助の今後はそこにかかっている。