「霞ヶ関の正体(稲葉清毅著)」読了。
元行政管理庁(現:総務省)のキャリア官僚による霞ヶ関の病理学的分析である。長年、行政機関の機構・定員の管理、統計制度の管理、行政監察に活躍されてこられただけあり、事例は豊富であり論理的である。
「省あって国なし」「局あって省なし」とは良くいったもので、組織が巨大になるとおらがムラの利益のみを追求し、俯瞰的視野で物事が見られなくなってしまう。霞ヶ関の官僚・役人があくせく働いたところで、結局は国全体のためにならず、結局は予算獲得や権益拡大など所属の利益を潤すだけということも多い。
しかし、これは霞が関のみに限定した傾向ではない。民間企業であっても同じことだ。自らが所属する部署の利益やアピールのためには社内の他部署を犠牲にしたり出し抜くことを厭わない。私も今まで様々な組織で仕事をしていたが、この病理に直面したことが多々あったものだ。
霞ヶ関は、良い意味でも悪い意味でも日本における大企業の見本のようなものであった。組織、人事、財務などあらゆる面においてである。民間企業の多くがグロバリゼーションの影響を受けつつある中、旧態依然な霞ヶ関は取り残され感があるが。本書は公務員でない人にとっても、霞ヶ関を反面教師にして組織論を勉強する、良いテキストになるだろう。
霞ヶ関の正体―国を亡ぼす行政の病理
著者:稲葉 清毅
販売元:晶文社
発売日:2005-10-01
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元行政管理庁(現:総務省)のキャリア官僚による霞ヶ関の病理学的分析である。長年、行政機関の機構・定員の管理、統計制度の管理、行政監察に活躍されてこられただけあり、事例は豊富であり論理的である。
「省あって国なし」「局あって省なし」とは良くいったもので、組織が巨大になるとおらがムラの利益のみを追求し、俯瞰的視野で物事が見られなくなってしまう。霞ヶ関の官僚・役人があくせく働いたところで、結局は国全体のためにならず、結局は予算獲得や権益拡大など所属の利益を潤すだけということも多い。
しかし、これは霞が関のみに限定した傾向ではない。民間企業であっても同じことだ。自らが所属する部署の利益やアピールのためには社内の他部署を犠牲にしたり出し抜くことを厭わない。私も今まで様々な組織で仕事をしていたが、この病理に直面したことが多々あったものだ。
霞ヶ関は、良い意味でも悪い意味でも日本における大企業の見本のようなものであった。組織、人事、財務などあらゆる面においてである。民間企業の多くがグロバリゼーションの影響を受けつつある中、旧態依然な霞ヶ関は取り残され感があるが。本書は公務員でない人にとっても、霞ヶ関を反面教師にして組織論を勉強する、良いテキストになるだろう。
霞ヶ関の正体―国を亡ぼす行政の病理著者:稲葉 清毅
販売元:晶文社
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