「新版 図解 生命保険のカラクリがわかる本(中村芳子著)」読了。
独立系FPによる生命保険指南書である。私がこの書を手に取った動機は二つ。
一つは9月13日に受験するFP試験用に、テキストの知識を肉付けするため、もう一つは娘が産まれたのだが、未だ学資保険を決定していないのでヒントにするためである。
生命保険商品の選択に際しては、その人の性格というか生きざまがそのまま表れるように思う。保険料が格安で、保障が十分で、貯蓄性も優れている生命保険商品は存在しない以上、どれが正解かというものはなく、何を重視するかが人それぞれなのだ。
著者は独立系FPという立場にあるからか、「掛け捨て」重視。つまり保険料は安ければ安いほど優れており、貯蓄は別建てですべきであり生命保険に求めないというスタンス。巷にあふれている生命保険指南書のほとんどがこのスタンスである。私が2009年6月6日に読了した「医療保険は入ってはいけない!(内藤眞弓著)」も同様である。
また著者は本書の中で繰り返し「安易に転換をするな。営業担当者に転換をすすめられたら縁を切れ!」と警告を発している。以下のデメリットがあるからだ。
・若い時に入った保険料の安い保険を解約することになる
・せっかく貯まっていた解約返戻金分をまた保険料として保険会社に支払ってしまう
・予定利率の高い保険を解約し、低い保険に入り直す可能性もある
おそらく生命保険会社は、営業担当者に転換件数のノルマを課しているのだろう。供給者の利益は消費者の損失という典型である。

さて、学資保険。育英年金の額が大きかったり、子どもの医療保障がついているなど保障が大きいほど、利回りは悪くなり、予定利率の低い昨今、支払済み保険料の合計よりも保険金の合計のほうが小さくなってしまう保険が多いとのこと。保険期間を子ども18歳満期とすると、18年間も運用を低い利回りで固定してしまうことになる。自分で貯蓄した方がよいのではないかという気がする。
一番堅いのは一般財形貯蓄だろう。財形住宅貯蓄のように利子が非課税扱いとはならず20%も源泉分離課税がなされてしまうが、少なくとも元本割れのリスクはない。給与天引き可能であるし、貯蓄目的も自由である。一度、妻とも話し合ってみよう。
例え元本割れのリスクがあっても、保障部分が付帯されている学資保険が良いという主張かもしれない。いずれにしろ、名古屋市は子どもの医療が無料化されているので子どもの医療保障は不要だろう。
新版 図解 生命保険のカラクリがわかる本―行列ができる“保険相談室”本日開設!新版 図解 生命保険のカラクリがわかる本―行列ができる“保険相談室”本日開設!
著者:中村 芳子
販売元:東洋経済新報社
発売日:2003-01
おすすめ度:3.5
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