一日中、6月末の賞与に関する事務。各部署から上がってきた出勤簿のデータを処理し、賞与の減額要件に該当するか否かを確認するのだ。私自身の賞与計算もしたが、今回は支給率が0.2か月減であるため、前年同期に比べて数万円(私の賞与時のお小遣い分と同じ額)の減額である。雀の涙ほどの昇給は何も意味をなさない。支給率減は職員のモチベーションダウンにつながりかねず、人事担当としては危惧するところ。賞与が出ない企業や倒産する企業の職員に比べれば恵まれている、と考えるべきか…。
「行政不況(中森貴和著)」読了。
帝国データバンク情報部の記者による、2008年初頭の日本経済の問題点総ざらいといった書である。
改正建築基準法、改正貸金業法、改正特定商取引法、改正割賦販売法、金融商品取引法など様々な規制強化を例として挙げ、それにともなう経済活動の縮小や倒産という流れを解説しているが、それらの原因は、行政によるハードランディング手法、弾力性の欠落、準備不足のままの見切り発車等であり、これを行政による不況(=行政不況)だとする。著者の論じることは、昨今の新聞・ニュースで叫ばれていることであり理解できるものの、ではどのような方法を採れば良いのかという処方箋は示されていない。正に「言うは易し、行うは難し」である。
私としては、様々な規制強化は経済的弱者である消費者を保護するために必要な施策であると考える。経済取引において情報量の少ない消費者は情報を大量に持つ企業のカモにされることが多い。食品偽装、欠陥住宅、グレーゾーン金利などが正にそれである。これらから消費者を護るために規制を強化した結果、淘汰される企業・業界があったとしても、それは仕方のないことだ。元々あるべき姿ではなかったのだから。その他、経済取引ではないが、改正道路交通法の飲酒運転の罰則強化(本人のみならず酒類提供者や同乗者への罰則も新設)も同様である。罰則強化により飲食店の売上が減少し倒産しても、尊い人命が奪われる悲劇を繰り返すことと比較すると言わずもがなである。
著者は帝国データバンクという国内最大手の企業信用調査会社勤務であり、企業側の視点で物を語っているが、消費者や一般国民の保護という観点が欠如しているのが随所に読み取れる。ただ、本書は日本経済の問題点を広い分野にかけて整理されており、一読の価値はあるだろう。
行政不況 (宝島社新書 263)
著者:中森貴和
販売元:宝島社
発売日:2008-03-08
おすすめ度:
クチコミを見る
「行政不況(中森貴和著)」読了。
帝国データバンク情報部の記者による、2008年初頭の日本経済の問題点総ざらいといった書である。
改正建築基準法、改正貸金業法、改正特定商取引法、改正割賦販売法、金融商品取引法など様々な規制強化を例として挙げ、それにともなう経済活動の縮小や倒産という流れを解説しているが、それらの原因は、行政によるハードランディング手法、弾力性の欠落、準備不足のままの見切り発車等であり、これを行政による不況(=行政不況)だとする。著者の論じることは、昨今の新聞・ニュースで叫ばれていることであり理解できるものの、ではどのような方法を採れば良いのかという処方箋は示されていない。正に「言うは易し、行うは難し」である。
私としては、様々な規制強化は経済的弱者である消費者を保護するために必要な施策であると考える。経済取引において情報量の少ない消費者は情報を大量に持つ企業のカモにされることが多い。食品偽装、欠陥住宅、グレーゾーン金利などが正にそれである。これらから消費者を護るために規制を強化した結果、淘汰される企業・業界があったとしても、それは仕方のないことだ。元々あるべき姿ではなかったのだから。その他、経済取引ではないが、改正道路交通法の飲酒運転の罰則強化(本人のみならず酒類提供者や同乗者への罰則も新設)も同様である。罰則強化により飲食店の売上が減少し倒産しても、尊い人命が奪われる悲劇を繰り返すことと比較すると言わずもがなである。
著者は帝国データバンクという国内最大手の企業信用調査会社勤務であり、企業側の視点で物を語っているが、消費者や一般国民の保護という観点が欠如しているのが随所に読み取れる。ただ、本書は日本経済の問題点を広い分野にかけて整理されており、一読の価値はあるだろう。
行政不況 (宝島社新書 263)著者:中森貴和
販売元:宝島社
発売日:2008-03-08
おすすめ度:
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