1日かけて来年度の庶務経理担当者研修のテキスト作成。

この研修は例年4月上旬に実施されるのだが、昨年はぎりぎりの期限で作成したため満足のいく内容ではなかった。そこで今年は、1ヵ月以上も前のこの時期に取りかかり始めた訳である。不要な部分はばっさり落とし、2年間人事を担当していて「書いてあったら便利だ」というコメントや計算式などは積極的に盛り込んだ。

テキストはA4版縦を横に2枚くっつけたもの(つまりA3版)をA4版に縮小するのだが、昨年は手でコピー機の上に2枚乗せていただけだったので真中に線が入ったり少々歪んでしまっていた。今年はコピー機の「まとめて1枚 Nアップ」という機能を使用し、線も入らず綺麗に仕上がった。最近のコピー機は凄い。

ちなみに、せっかく作成したこのテキストだが、次の4月は私が人事を離れてしまうため(予定)、別の担当者が講義を行うことになる。残念だが仕方がない。

「水滸伝 第四巻 道蛇の章(北方謙三著)」読了。

本巻では主として、第3巻ラストでの予期せぬ事件によりお尋ねものとして手配されることとなった宋江の流浪の旅路を描いている。付き従うは王進の下で一回り大きな男となった武松。旅の先々で魅力的な豪傑と出会い、彼らは皆、宋江の人柄に惹かれて親衛隊となっていく。穆家村の穆弘・穆春兄弟、掲陽鎮の李俊・李立・童猛・童威、望江の李逵、江州の張横・張順などがそうである。こうした仲間がどんどん増えていき、やがては一つの目的を達成しようというムーブメントは読者を非常にワクワクさせてくれる。

一方、梁山泊においても軍事面・内政面ともに順調のようだ。梁山泊のサテライトともいえる楊志の二竜山・桃花山も精強となっている。

対する青蓮寺も着々と打倒梁山泊を進めている。興味深いのは、何と李富が馬桂(宋江の妾の母親)の情夫となり梁山泊打倒のための密偵として利用し始めたこと。馬桂は果たして宋江の冤罪を鵜呑みにして青蓮寺に身も心も売ることになるのか…、今後の動向が気になる。

さて、第4巻まで読了して感じたことは、本作品においては時代背景、年号や日付などがほとんど書かれていないということ。北方氏が独自の解釈を加えているため、歴史小説として読むのでなく、ファンタジー小説と捉える方が良いのかもしれない。
また、人物描写があまりなく、例えば、皆が慕うという宋江の人柄の良さ、皆が英雄と称える晁蓋の魅力が現段階ではまだ理解できない。読み進めていけば分かるというのであれば良いのだが。このあたりは北方氏独特の作品の作り方なのだろうか。先月読了した「坂の上の雲(司馬遼太郎著)」とは全く趣を異にしている。

宋江が1万人の軍に追い詰められようとする描写で第4巻が終了する。息つく間もなく第5巻を手に取りたくなる…。いかに切り抜けられるのだろうか。
水滸伝 4 道蛇の章 (集英社文庫 き 3-47)水滸伝 4 道蛇の章 (集英社文庫 き 3-47)
著者:北方 謙三
販売元:集英社
発売日:2007-01-19
おすすめ度:4.5
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