扁桃腺摘出手術のため入院。
本日から3月16日まで仕事は休業して療養することになる。
8時前に起床して朝ご飯を食べて9時半に出発。大雨が鬱陶しい。
病院に到着し、受付を済ませ、病室へ。特に個室は希望しなかったため二人部屋なのだが、一歩踏み入れてげんなりした。何せ狭い。隣のベッドがすぐ横である。更に、窓際でなく、カーテンを閉めたら景色が何も見えない。ストレスが溜まりそうで、妻に泣きつき、個室を手配してもらった。ちょうど退院する人がいたらしく、夕方から入室出来た。ほっ。ここなら落ち着く。
病院食は昼も夜もまあまあ美味しいのだが、ボリュームが足りない。売店でお菓子やらヨーグルトやらを買い込み補食。この入院はダイエットの良い機会だと試みていたのだが…。
慣れない環境だからか、頭痛と37度の発熱。私は実に繊細である。明日、無事に手術を受けられると良いのだが。
21時過ぎに消灯し眠りについた。
「人斬り以蔵(司馬遼太郎著)」読了。
司馬氏の短編集である。それぞれごとに感想を述べたい。
「鬼謀の人」
日本陸軍建軍の祖と言われる、長州藩出身の大村益次郎を描く。頑固な奇才というキャラクターであり、短編では物足りない気がしたので、「花神」にてじっくり読もう。
「人斬り以蔵」
岡田以蔵は坂本龍馬の同郷(土佐)であり、前々から龍馬つながりで読みたいと思っていた。昨年の大河ドラマ「龍馬伝」との明確な違いは武市半平太との関係。龍馬伝では武市をぞっこんに惚れているが、本書はそうではない。時に憎悪の目を向け、最後は武市始め土佐勤王党の所業を洗いざらいぶちまける。
「割って、城を」
茶人大名である古田織部正を、仕官した善十(鎌田刑部左衛門)の視点から描く。それ程興味は湧かず。
「おお、大砲」
和州高取の植村藩にて砲術方の家を継いだ中書新次郎の、大砲をめぐる群像劇である。旧友の平山玄覚房と明治時代に再会し、天誅組の変にて対峙した時の思い出を語り合うシーンは小説らしく楽しめた。
「言い触らし団右衛門」
塙団右衛門が仕官のため自身の名をPRして回る姿が滑稽である。
「太夫殿坂」
作州津山藩士:井沢斧八郎が、実兄殺しの真相を解明してゆくさまが描かれる。辿り着いた先は何と新撰組。当初は「一団」とぼかされているが、「一団は京からやってきて」「力士の斬り捨て」などの記述からだんだんと「これ、新撰組じゃないか…?」と想像させてくれる。司馬氏の遊び心だろう。まぁ下手人の浄野彦蔵なる隊士は知らなかったが。
「美濃浪人」
美濃出身の医師:所郁太郎が、幕末において何事かを成し遂げようと奮闘する。故郷の町医者に収まることを嫌いながら。結局、井上馨を二度治療したという実績しか残っていないが、幕末のこうしたマイナーどころにスポットを当てるのも興味深いものだ。
それにしても、私は美濃地方出身だが、「美濃の系図倒れ」なる言葉を初めて聞いた。
「売ろう物語」
元主君:黒田長政に嫌われた後藤又兵衛が、仕官を求めて諸国行脚。これを幼馴染である後藤又兵衛と同姓同名の商人の視点で描く。
意図してのものかは不明だが、本書は仕官関係のネタが多い。現在に置き換えれば、就職活動体験記といったところか。普段は長編小説を読むことが多いが、たまには短編もいいものだ。
人斬り以蔵 (新潮文庫)
著者:司馬 遼太郎
新潮社(1969-12)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
本日から3月16日まで仕事は休業して療養することになる。
8時前に起床して朝ご飯を食べて9時半に出発。大雨が鬱陶しい。
病院に到着し、受付を済ませ、病室へ。特に個室は希望しなかったため二人部屋なのだが、一歩踏み入れてげんなりした。何せ狭い。隣のベッドがすぐ横である。更に、窓際でなく、カーテンを閉めたら景色が何も見えない。ストレスが溜まりそうで、妻に泣きつき、個室を手配してもらった。ちょうど退院する人がいたらしく、夕方から入室出来た。ほっ。ここなら落ち着く。
病院食は昼も夜もまあまあ美味しいのだが、ボリュームが足りない。売店でお菓子やらヨーグルトやらを買い込み補食。この入院はダイエットの良い機会だと試みていたのだが…。
慣れない環境だからか、頭痛と37度の発熱。私は実に繊細である。明日、無事に手術を受けられると良いのだが。
21時過ぎに消灯し眠りについた。
「人斬り以蔵(司馬遼太郎著)」読了。
司馬氏の短編集である。それぞれごとに感想を述べたい。
「鬼謀の人」
日本陸軍建軍の祖と言われる、長州藩出身の大村益次郎を描く。頑固な奇才というキャラクターであり、短編では物足りない気がしたので、「花神」にてじっくり読もう。
「人斬り以蔵」
岡田以蔵は坂本龍馬の同郷(土佐)であり、前々から龍馬つながりで読みたいと思っていた。昨年の大河ドラマ「龍馬伝」との明確な違いは武市半平太との関係。龍馬伝では武市をぞっこんに惚れているが、本書はそうではない。時に憎悪の目を向け、最後は武市始め土佐勤王党の所業を洗いざらいぶちまける。
「割って、城を」
茶人大名である古田織部正を、仕官した善十(鎌田刑部左衛門)の視点から描く。それ程興味は湧かず。
「おお、大砲」
和州高取の植村藩にて砲術方の家を継いだ中書新次郎の、大砲をめぐる群像劇である。旧友の平山玄覚房と明治時代に再会し、天誅組の変にて対峙した時の思い出を語り合うシーンは小説らしく楽しめた。
「言い触らし団右衛門」
塙団右衛門が仕官のため自身の名をPRして回る姿が滑稽である。
「太夫殿坂」
作州津山藩士:井沢斧八郎が、実兄殺しの真相を解明してゆくさまが描かれる。辿り着いた先は何と新撰組。当初は「一団」とぼかされているが、「一団は京からやってきて」「力士の斬り捨て」などの記述からだんだんと「これ、新撰組じゃないか…?」と想像させてくれる。司馬氏の遊び心だろう。まぁ下手人の浄野彦蔵なる隊士は知らなかったが。
「美濃浪人」
美濃出身の医師:所郁太郎が、幕末において何事かを成し遂げようと奮闘する。故郷の町医者に収まることを嫌いながら。結局、井上馨を二度治療したという実績しか残っていないが、幕末のこうしたマイナーどころにスポットを当てるのも興味深いものだ。
それにしても、私は美濃地方出身だが、「美濃の系図倒れ」なる言葉を初めて聞いた。
「売ろう物語」
元主君:黒田長政に嫌われた後藤又兵衛が、仕官を求めて諸国行脚。これを幼馴染である後藤又兵衛と同姓同名の商人の視点で描く。
意図してのものかは不明だが、本書は仕官関係のネタが多い。現在に置き換えれば、就職活動体験記といったところか。普段は長編小説を読むことが多いが、たまには短編もいいものだ。
人斬り以蔵 (新潮文庫)著者:司馬 遼太郎
新潮社(1969-12)
販売元:Amazon.co.jp
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