「水滸伝 第19巻(北方謙三著)」読了。

今年1月末から読み始め、ようやく全19巻を読了。

常時5~6冊の書を並行して読書しているとは言え約7ヶ月の長距離旅行だった。さきに読了した「坂の上の雲」全8巻でも4ヶ月だったので、私の中では最長記録である。「北方水滸」を読みながら、原典や漫画版、関連書を数冊読んでいたこともあり、2010年上半期のマイブームは水滸伝と言っていいくらいくらいである。

さて、内容について。

残念だが万歳ベタ褒めは出来ない。というのも、後半戦、特に17巻から本巻にかけては商業的な色彩が強く感じられたからである。つまり、次シリーズである「楊令伝」に繋ぐため、次世代主人公の楊令をやたらと英雄化し、楊令の同士とすべく登場人物の息子を作り上げて補佐役候補とし…。そんな意図がありありと見えたことから、いまいち完結感が味わえず残念だった。

そして、本作品を読み通す中で読者の私自身が涙する場面もあるかと期待していたのだが、どうしても感情移入できず目頭が熱くなることはなかった。登場人物が多すぎ、誰を主軸において書かれているかが曖昧に感じられたからだろう。もちろん、水滸伝というものは108人の豪傑が梁山泊に集結し、宋軍と闘うというストーリーなので北方氏自身もそれは如何ともし難いものだったかもしれないが。

ただ、最後まで読むことなく挫折することだけは避けたかった。最終巻のしめまで読んで初めて分かる魅力というのもあるだろう、と思ったからである。なので、この7ヶ月は北方氏と一読者としての私との闘いだった気がする。

結果は、必ずしも満足のいく読書ではなかったが、これによって様々な周辺知識を得られたため良しとしようか。

次期シリーズの「楊令伝」、前シリーズの「楊家将」「血涙」は、気が向いたら読むこととしよう。
水滸伝 19 旌旗の章水滸伝 19 旌旗の章
著者:北方 謙三
集英社(2005-10-26)
おすすめ度:4.5
販売元:Amazon.co.jp
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明日から夏季休暇を3日間取得するため、やれる仕事はやっておこうと遅くまで残業。

当初、仕事が溜まるのを恐れて休暇は2日くらいにしておこうかと迷ったが、
「普段あまり出来ていない家族サービスを、ここでせねばどうする」
と思い直し3日間取得することにした。4日後の金曜、私のレターケースがいっぱいになっていないように、既存ケースはなるべく減らしてから帰宅。そうは言っても連休明けは出勤が憂鬱なのであるが…。