読書Review
「坂の上の雲 第1巻(司馬遼太郎著)」
3年前にハマって読んでいたこの作品、久しぶりに読み返すことにした。仕事で疲労しきっている時は昔読んだお気に入りの書を読み返すに限る。話の流れは分かっているので、安心して思い出しながら好きなフレーズを噛み締めることが出来るのだ。
この書は私の生き方に多大な影響を与えてくれた。特に主人公の一人、秋山好古の価値観。好古が弟真之に説くひとことひとことがどれも哲学的であり、男を感じさせてくれる。本作品は全8巻という長編であるが、最も好古の魅力が詰まった巻は本巻である。自身の生き方について迷い悩む弟真之と、成り行きで選んだ軍人としての使命を自己の人生とした兄好古、という構図は第1巻以外には見られない。その意味では全巻中、私にとっては最も教訓的で有意義な巻といえる。もっとも、真之はその兄の影響を受けて自身なりの人格形成をしていき、後半の巻において魅力を如何なく発揮するのであるが。
本巻において、もっとも感銘を受けた好古の真之に対する言葉は以下のとおり。
「俺は単純であろうとしている。人生や国家を複雑に考えてゆくことも大事だが、それは他人に任せる。それをせねばならぬ天分や職分をもった人があるだろう。俺はそういう世界におらず、すでに軍人の道を選んでしまっている。軍人というのは、おのれと兵を強くしていざ戦いの場合、この国家を敵国に勝たしめるのが職分だ。だからいかにすれば勝つかということを考えてゆく。その1点だけを考えるのが俺の人生だ。それ以外のことは余事であり、余事を考えたりやったりすれば、思慮がその分だけ曇り、乱れる。」
何と清々しい言葉であろう。自身の使命を極力シンプルに捉えている。私も仕事や人生において自分の使命に行き詰った時は、この言葉を思い出してみよう。
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
著者:司馬 遼太郎
販売元:文藝春秋
(1999-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
「坂の上の雲 第1巻(司馬遼太郎著)」
3年前にハマって読んでいたこの作品、久しぶりに読み返すことにした。仕事で疲労しきっている時は昔読んだお気に入りの書を読み返すに限る。話の流れは分かっているので、安心して思い出しながら好きなフレーズを噛み締めることが出来るのだ。
この書は私の生き方に多大な影響を与えてくれた。特に主人公の一人、秋山好古の価値観。好古が弟真之に説くひとことひとことがどれも哲学的であり、男を感じさせてくれる。本作品は全8巻という長編であるが、最も好古の魅力が詰まった巻は本巻である。自身の生き方について迷い悩む弟真之と、成り行きで選んだ軍人としての使命を自己の人生とした兄好古、という構図は第1巻以外には見られない。その意味では全巻中、私にとっては最も教訓的で有意義な巻といえる。もっとも、真之はその兄の影響を受けて自身なりの人格形成をしていき、後半の巻において魅力を如何なく発揮するのであるが。
本巻において、もっとも感銘を受けた好古の真之に対する言葉は以下のとおり。
「俺は単純であろうとしている。人生や国家を複雑に考えてゆくことも大事だが、それは他人に任せる。それをせねばならぬ天分や職分をもった人があるだろう。俺はそういう世界におらず、すでに軍人の道を選んでしまっている。軍人というのは、おのれと兵を強くしていざ戦いの場合、この国家を敵国に勝たしめるのが職分だ。だからいかにすれば勝つかということを考えてゆく。その1点だけを考えるのが俺の人生だ。それ以外のことは余事であり、余事を考えたりやったりすれば、思慮がその分だけ曇り、乱れる。」
何と清々しい言葉であろう。自身の使命を極力シンプルに捉えている。私も仕事や人生において自分の使命に行き詰った時は、この言葉を思い出してみよう。
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)著者:司馬 遼太郎
販売元:文藝春秋
(1999-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る