DVD「大河ドラマ 功名が辻 DISC3」鑑賞。第9話から12話まで。
興味深かったエピソードが、織田信長に命じられた比叡山延暦寺の麓の坂本焼き討ちに対する明智光秀と秀吉の対応。「老若男女問わず皆殺しにせよ」という命令に対し、躊躇いながらも忠実に実行した光秀。片や、秀吉は部下の山内一豊らが躊躇するのを悟り、「引け!」と嘘をついて実行させなかった。戦後、光秀が信長より5万石に加増され、坂本に築城を認められ織田家初の城持ち大名となったのと対照的に、秀吉の加増はなし。しかし、秀吉がのちに部下に語った言葉が印象的だった。
「すべての命をそのままに行う必要はない。己の才覚の中でなすべきことをなせばよい!」
なるほど、信長などの暴君に仕える身なれば、こうした姿勢で臨むのも一つの手なのだろう。命令をそのまま受け入れた光秀は、その後、良心の呵責に苛まれながら信長を裏切り滅亡していく。同じ信長の部下ながら対照的な二人である。

他に面白かったのは山内一豊の浮気。長澤まさみ演じる、浅井の間者である小りんの誘惑に負けてしまうのだが、それを馬鹿正直に千代に話してしまう。千代は当然のように怒ってしまうのだが、秀吉の妻であるねねや実家の不破家などで、大したことではない、気にしてはいけないと諭されるのだ。NHKも冒頭のナレーションで「英雄、色を好む」という説明を加えて浮気を肯定。まぁ、男性俳優が主演の大河ドラマでは複数ヒロイン制を敷いているため、真新しくもないのだが。しかし、長澤まさみの誘惑に勝てる男などいるのだろうか(オイオイ…)。
NHK大河ドラマ 功名が辻 完全版 第弐集 [DVD]NHK大河ドラマ 功名が辻 完全版 第弐集 [DVD] [DVD]
出演:仲間由紀恵
出版:NHKエンタープライズ
(2007-03-21)


「犯人のいない殺人の夜(東野圭吾著)」読了。
東野圭吾の短編推理小説。7つの作品とも1980年代に書かれたものであり、時代背景やら価値観やらが多少古臭い感じがするが、程々に楽しめた。本書の収録作品のほとんどが、昨年夏にフジテレビで放映された「東野圭吾ミステリーズ」で実写化されているので、当時の俳優を思い返しながら読み進めてみた。
本書を読み改めて感じたのが、東野圭吾は伏線の回収の仕方が絶妙だということである。物語前半に書かれたちょっとした情景や心理描写が伏線となって、後々の殺人の動機や解決の大きなヒントになるのである。巧いミステリー作家はこういうものなのだろう。
「あの頃の誰か」、本作品と、東野圭吾作品は短編集が続いているが、次は長編を読んでみようかな。
犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫) [文庫]
著者:東野 圭吾
出版:光文社
(1994-01)