午後から半日かけて来年度採用のパンフ、採用案内、ハガキなどを近辺の大学等に送付。送付先ごとに数を分け、定型外封筒に封入するだけの作業。
普段はデスクに向かう業務ばかりであるので、たまにこうした作業が入るのは気が楽で嬉しい。他のメンバーも同様であった。
来年度の採用数は未だ明らかにされていないが、不況の折、希望者は殺到し競争倍率は例年以上に上昇するであろう。

「プロ論。(B‐ing編集部)」読了。
50人の各界著名人から働く者へのメッセージである。各人に共通しているのは苦労の上何かを成し遂げたこと、前向きであること、謙虚であること等である。以下に心に響いたメッセージ及び感想を挙げてみたい。

・「転職経験のない人は採用しません。変化への対応力を知らない人は怖い。保守的でチャレンジしない人、転職によって新しい知識を得ていない人、複数の社会を経験していない人は活躍が期待できない。(元マイクロソフト㈱代表取締役社長 成毛眞)」
・「会社を辞めるのが道徳に反するなんて、冗談じゃない。会社を辞めることはとてもいいこと。なぜなら、自分を進歩させることが出来るから。会社を辞めてゼロからやり直すのは面倒だし苦労が多い。でも、だからこそ自分を磨くことが出来る。(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授 中村修二)」
→この10年超で2度の転職をし、8度の異動を繰り返してきた私の経歴が肯定された気分である。確かに転職・異動によりその度毎に異なる企業文化や仕事方法などに戸惑う一方、対応力は鍛えられたし、視野も広くなったと思う。一つの企業・部署に在籍される方とはまた違った強みが身に付けられたととして今後も自信を持っていこう。

・「もともと楽観的だし、最初の転職のときも不安はまったくなかった。源泉は、読書量。現在も月に20冊のペースで読んでいます。これが本質的に自信につながっている。職歴でもなく、学歴でもなく、読書量。(元マイクロソフト㈱代表取締役社長 成毛眞)」
・「大量の読書をしない人に未来はない。思考能力は読書によって鍛えられる。読書する人としない人には思考能力に決定的な差がつく。すぐれた経営者には読書家がたくさんいる。読書で得られるのは情報だけではなく、人間性・感情・論理性・想像力、そういうのも鍛えられる。世の中には変わった考え方をする人達がいて、生きていればそんな人達とやり合わなければならなくなる。読書はそんな耐性も身に付く。(明治大学文学部教授 齊藤孝)
→過去に成毛氏の著書を読み、読書の大切さを学んだが、人間性を広げるのも、人生におけるピンチを切り抜けるのも読書量だと思う。今後も読書し身に付けていきたいものだ。読書は好きであるし、現在でも読もうとストックしてある書籍が5冊以上ある(天地人下巻、テムズのあぶく、アウトソーシングの知識、繁盛看板はこうつくる、読書は1冊のノートにまとめなさいその他多数)。細切れ時間を見つけて読書しているが、思うように進まずもどかしい(笑)。

・「危機管理の基本は、悲観的に準備し、楽観的に対処すること。平時には心に最悪の地獄図を描いておくことが大切。そうすれば、何かが起きても、この程度で良かったと思える。悪いパターンは、普段は楽観しいざという時に悲観すること。(元内閣安全保障室長 佐々淳行」
・「僕は常にポジティブにものを考えています。ああなったらどうしようとか、予防線は張らない。きっと上手くいくと考えていつもプラスに発想する。ダメなことを何とかモノにしようとも思わない。早く見切りを付けてほかの道を考える。(早稲田大学ラグビー部監督 清宮克幸)
→この両者は対極にある。官僚として国家を守っていこうとする立場と、片やチームを勝利に導いていこうとする立場で思考が異なるのは至極当たり前である。私はどちらかと言うと「普段は楽観し、楽観的に対処」のパターンである。悪いことは起きてから考えればいいという思考だからである。しかし、時と場合によっては悲観的に準備することも必要になってくるだろう。「悲観的に」と言えばマイナスイメージなので、「用意周到に」準備すべきなのだろう。

・「不況の時、メディアは暗い報道ばかり続けていた。そもそもメディアは悪い面を伝えたがるもの。危機感を煽った方が売れるから。(評論家 田原総一朗)
→正に今がそうである。新聞もTVも派遣切りやネットカフェ難民を大々的に取り上げている。確かに傾向として間違いではない。しかし、私の周りはこうした状況ばかりであろうか。ほぼ否である。学生時代の友人に目を向けると、ある者は海外に赴任し国際的に活躍しているし、ある者は上場企業役員として経営に辣腕を揮っている。メディアに影響され、「職や住居がない人に比べて私はまだ恵まれている、安住の地を甘受しよう」等と考えてしまうのは最悪である。上を向いて歩こう!

余談だが、本書を読んでいてがっかりした点が一つあった。古館伊知郎の「結局、プロレス実況ってアナウンサーとして花形じゃないし、評価も高くない。そんな状況って、やっぱり本能に逆らってるわけですよ。犬だって、小さなオリなら出ようとする。人間なら、なおさらそうだろうって」という言葉。私は新日本プロレスが金曜ゴールデンで放送されていた頃、古館氏の実況を興奮しながら聞き入り、プロレスをより好きになった。あの語彙の豊富さは相当な努力とセンスが成せる業だろう、私も古館氏のような喋る仕事がしたい、と幼心に誓ったものである。古館氏は数少ないプロレスを愛し理解している知識人だと信じていた。しかし、今となって古館氏からこんな言葉を聞くとは。そんな気持ちで実況していたのか、ある意味仕事だと割り切っていたのか…。裏切られた気持ちであり悲しかった。私が最近、報道ステーションよりもNEWS ZEROを好んで視聴しているのも、こうした気持ちが影響しているのだろう。古館氏よりも村尾信尚氏の方が解り易く、気持ちが伝わってくる。



プロ論。プロ論。
販売元:徳間書店
発売日:2004-12-19
おすすめ度:4.5
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