花粉の飛散量はまだ少ないが、日に日に暖かくなっており、花粉症に苦しむのも秒読みであるため近所の耳鼻科に受診。近年は症状が酷くても面倒がって市販薬で済ませていたのだが、今年はちゃんと通院することにした。本当は予防用の注射を打ちたかったのだが、その医院ではやっておらず、予防薬を貰って簡単な処置のみ施してもらった。今年の飛散量は少ないらしいが、結局毎年苦しんでいるので、どこか良い注射を打ってくれる医院があれば行きたいものだ。今のところは鼻風邪の余韻で少々鼻が詰まるくらいだが、花粉症の前期症状かもしれない。
「小早川伸木の恋 第三巻 どうして愛してくれないの(柴門ふみ著)」読了。
本作品もいよいよ中盤戦。サブタイトルのフレーズは小早川の妻:妙子が夫に対して投げ掛けた言葉。妻の小早川に対する愛が段々とエスカレートしていくのだ。夫婦間だから結構なことじゃないかと思われがちだが、内実は穏やかでない。あらぬ浮気を疑って暴力に訴えたり(噛み付いたり、物を投げたり)、ストーカーまがいの行動を取ったりして、ただでさえ激務な大学病院での仕事をしながら小早川は疲弊していく。そこで、ひそかに心寄せる女性:作田カナ(フリーライターの傍ら盆栽教室を営む)に癒しを求めるのだ。
カナは小早川に針金掛け(自然のまま茂るに任せた木の幹枝を曲げて理想の姿にするために行うもの)を教えながら小早川に言う。
「自然を捩曲げる盆栽を批判する人もいる。でも私は自然が全て美しいとは思わない。育つ環境によっては、ぼうぼうに茂ったり、カサカサに枯れたりする…。人間みたい。」
小早川も言う。
「人も自然、つまり本能のままに傍若無人に振る舞っては美しくありません。ある程度のルールに従わなくては人として美しくないでしょう。人間におけるルールとは法律や倫理。針金をルールとしたら、縛られて生きる松が人間。子供っぽい連中は縛られるのを嫌がる。縛られると腐ってしまうと思うから」
間違いなく、小早川はこの発言に妙子の言動を当て込んでいる。有り体に言えば、妻への不満を他の女性に漏らしているだけなのだが、深い言葉だと思う。「自然」が美しいと言うのは自明の理なのだが、それが100%正解ではなく、美しくない場合もある。人に関して言えば、ある程度のルールや倫理を身につけなければ美しくなれないということである。本作品では恋愛、家族、仕事、出世など様々なカテゴリーが論じられているが、それらが盆栽という小早川とカナを結びつけたキーワードで表現されている。「これぞ柴門ふみの芸術」といった感じである。何かと学ぶ点が多いコミックだ。
小早川伸木の恋 (3) (ビッグコミックス)
著者:柴門 ふみ
販売元:小学館
発売日:2005-06-30
おすすめ度:
クチコミを見る
「小早川伸木の恋 第三巻 どうして愛してくれないの(柴門ふみ著)」読了。
本作品もいよいよ中盤戦。サブタイトルのフレーズは小早川の妻:妙子が夫に対して投げ掛けた言葉。妻の小早川に対する愛が段々とエスカレートしていくのだ。夫婦間だから結構なことじゃないかと思われがちだが、内実は穏やかでない。あらぬ浮気を疑って暴力に訴えたり(噛み付いたり、物を投げたり)、ストーカーまがいの行動を取ったりして、ただでさえ激務な大学病院での仕事をしながら小早川は疲弊していく。そこで、ひそかに心寄せる女性:作田カナ(フリーライターの傍ら盆栽教室を営む)に癒しを求めるのだ。
カナは小早川に針金掛け(自然のまま茂るに任せた木の幹枝を曲げて理想の姿にするために行うもの)を教えながら小早川に言う。
「自然を捩曲げる盆栽を批判する人もいる。でも私は自然が全て美しいとは思わない。育つ環境によっては、ぼうぼうに茂ったり、カサカサに枯れたりする…。人間みたい。」
小早川も言う。
「人も自然、つまり本能のままに傍若無人に振る舞っては美しくありません。ある程度のルールに従わなくては人として美しくないでしょう。人間におけるルールとは法律や倫理。針金をルールとしたら、縛られて生きる松が人間。子供っぽい連中は縛られるのを嫌がる。縛られると腐ってしまうと思うから」
間違いなく、小早川はこの発言に妙子の言動を当て込んでいる。有り体に言えば、妻への不満を他の女性に漏らしているだけなのだが、深い言葉だと思う。「自然」が美しいと言うのは自明の理なのだが、それが100%正解ではなく、美しくない場合もある。人に関して言えば、ある程度のルールや倫理を身につけなければ美しくなれないということである。本作品では恋愛、家族、仕事、出世など様々なカテゴリーが論じられているが、それらが盆栽という小早川とカナを結びつけたキーワードで表現されている。「これぞ柴門ふみの芸術」といった感じである。何かと学ぶ点が多いコミックだ。
小早川伸木の恋 (3) (ビッグコミックス)著者:柴門 ふみ
販売元:小学館
発売日:2005-06-30
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