「水滸伝(施耐庵原作・嵐山光三郎著)」読了。
今年1月末から現在にかけて「水滸伝(北方謙三著)」を読んでいるが、本作品は原典の「水滸伝」120章をなるたけ忠実に縮小したものである。
私の北方水滸の進度は全19巻中13巻目なので、まだ3分の2程度しか読んでいないが、一度原典を読んでみるべきだ、味わい方も変わってくるに違いないと手に取ってみた。
内容は北方水滸とはまるで別物である。いや、本来は原典が本家本元であり、北方水滸がそれを脚色して膨らませているだけなのだが、私にとっては逆に感じてしまう。
例えば、
・武松の兄嫁:藩金蓮はとんでもない悪女
・官軍の高廉と公孫勝がともに妖術使いで、闘いでも妖術合戦となる。
など。北方水滸愛読者には違和感たっぷりである。
また、読んでいて多少苛々した点は、梁山泊のどのキャラクターも、無実の罪を着せらられた時に味方の助けが入るにも拘わらず、逃げずに服役しようとする点。読者からすれば「味方もいるし、今から官軍に反旗を翻すのだから、逃げて梁山泊に入ってしまえば良いのに」と思うのだが、法や規則を真面目に遵守する儒教の精神の顕れだろうか。
最後のあとがきで、秦明や花栄、呼延灼など敵軍の将がに梁山泊に加わることについて、嵐山氏はこう述べている。
「将棋と似ている。飛車、角から歩に至るまでの駒は相手から捕ると今度は自分の駒となる。チェスではこんなことはない。水滸伝の勇将は『二君に従う』のだ。梁山泊が強くなっていくのはこのため。この合理性は現代的で、有能な頭脳は一つの組織が壊れても、また別の組織で活かされる。」
日本の所謂「武士道」では「忠臣は二君に仕えず」が美徳とされているが、北宋末期時代の中国の方が、より現代的と言えるのだろう。
読了したが、私は脚色された北方水滸の方が面白くて好きだ。北方水滸を推薦してくれたCorredorくんも原典を「話がむちゃくちゃ」と評していた。引き続き北方水滸を楽しもう。
水滸伝 痛快世界の冒険文学 (11)
著者:嵐山 光三郎
販売元:講談社
発売日:1998-08-20
クチコミを見る
本日のLunchは「どて丼」。
東海地方以外の地域ではあまりメジャーではないが、名古屋の定食屋さんではメニューにあることが多々ある。
店によりパターンは異なるが、本日食べたのは、丼のご飯にキャベツを敷き、その上に八丁味噌で煮込んだ牛すじ肉と蒟蒻をたっぷり乗せ、最後に刻み葱を添えたもの。八丁味噌の甘さが、ご飯、牛すじ肉、蒟蒻、キャベツ、葱の全てに溶け込み最高に美味しい。たまに無性に食べたくなる逸品である。他地域にお住まいの方は、この黒々とした色が奇妙に映るかもしれないが、美味しいので名古屋にこられたら是非ご賞味戴きたい。

今年1月末から現在にかけて「水滸伝(北方謙三著)」を読んでいるが、本作品は原典の「水滸伝」120章をなるたけ忠実に縮小したものである。
私の北方水滸の進度は全19巻中13巻目なので、まだ3分の2程度しか読んでいないが、一度原典を読んでみるべきだ、味わい方も変わってくるに違いないと手に取ってみた。
内容は北方水滸とはまるで別物である。いや、本来は原典が本家本元であり、北方水滸がそれを脚色して膨らませているだけなのだが、私にとっては逆に感じてしまう。
例えば、
・武松の兄嫁:藩金蓮はとんでもない悪女
・官軍の高廉と公孫勝がともに妖術使いで、闘いでも妖術合戦となる。
など。北方水滸愛読者には違和感たっぷりである。
また、読んでいて多少苛々した点は、梁山泊のどのキャラクターも、無実の罪を着せらられた時に味方の助けが入るにも拘わらず、逃げずに服役しようとする点。読者からすれば「味方もいるし、今から官軍に反旗を翻すのだから、逃げて梁山泊に入ってしまえば良いのに」と思うのだが、法や規則を真面目に遵守する儒教の精神の顕れだろうか。
最後のあとがきで、秦明や花栄、呼延灼など敵軍の将がに梁山泊に加わることについて、嵐山氏はこう述べている。
「将棋と似ている。飛車、角から歩に至るまでの駒は相手から捕ると今度は自分の駒となる。チェスではこんなことはない。水滸伝の勇将は『二君に従う』のだ。梁山泊が強くなっていくのはこのため。この合理性は現代的で、有能な頭脳は一つの組織が壊れても、また別の組織で活かされる。」
日本の所謂「武士道」では「忠臣は二君に仕えず」が美徳とされているが、北宋末期時代の中国の方が、より現代的と言えるのだろう。
読了したが、私は脚色された北方水滸の方が面白くて好きだ。北方水滸を推薦してくれたCorredorくんも原典を「話がむちゃくちゃ」と評していた。引き続き北方水滸を楽しもう。
水滸伝 痛快世界の冒険文学 (11)著者:嵐山 光三郎
販売元:講談社
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本日のLunchは「どて丼」。
東海地方以外の地域ではあまりメジャーではないが、名古屋の定食屋さんではメニューにあることが多々ある。
店によりパターンは異なるが、本日食べたのは、丼のご飯にキャベツを敷き、その上に八丁味噌で煮込んだ牛すじ肉と蒟蒻をたっぷり乗せ、最後に刻み葱を添えたもの。八丁味噌の甘さが、ご飯、牛すじ肉、蒟蒻、キャベツ、葱の全てに溶け込み最高に美味しい。たまに無性に食べたくなる逸品である。他地域にお住まいの方は、この黒々とした色が奇妙に映るかもしれないが、美味しいので名古屋にこられたら是非ご賞味戴きたい。
