まだまだ声はガラガラだが、幾分か体調回復したため出勤。二日間、職場を空けていると仕事も溜まる。一日中、明日までに本社報告すべき昇給者(幹部職員のみ)リストを作成。難無く夕方までには完成。
昼休みに書店で雑学系の書籍を立ち読みしたら、正露丸について載っていた。日露戦争開戦の1904年、兵隊が現地でお腹を壊さないよう陸軍省が製造開始したとのこと。ロシアを征伐する、すなわち「征露丸」というのが当時の商品名だったというのも頷ける。但し、WW2後、ソ連(当時)に配慮して「正露丸」に変更したというのは笑える。
晩御飯は「煮込みラーメン醤油味(永谷園)。パッケージに和田アキ子が描かれた、冬限定商品である。因みに夏は焼きラーメン。鍋にはうどんや焼きそばを入れることが多い我が家では、煮込みラーメンは何ら珍しいことではない。これも美味しいが、私は焼きラーメンの豚骨味の方が好きだ。
「中国ビジネス光と闇(信太謙三著)」読了。
時事通信社の特派員として活躍してきた著者による書き下ろしである。
冷凍餃子事件や偽ブランド問題等、きな臭い話題が事欠かない中国であるが、BRICSの一員として現在そして今後の世界経済の中心という事実は歴然である。今後益々日本企業の中国進出は増加していくだろう。
しかし本書を読んでいくと、中国という国に身震いを感じた。まさにジャングルである。日本文化ないし慣習をそのまま持ち込むと酷い目に遇いそうだ。
「日本のビジネスは期待・信頼を、中国のビジネスは裏切りを、その前提として成立している」
→善悪はともかく、それだけビジネスにシビアということか。日本人は人が良すぎるだけかも知れない。しかし、中国のそんな土壌であれば冷凍餃子事件が故意であると疑わざるを得ない。
「日本では沈黙は金、中国では沈黙は悪徳」
→街中で中国人が大声で喋り合うのを耳にする経験は多いだろう。しかも早口で話し方もきつそうだ。商取引やネゴだけでなく、普段の生活から弁舌を鍛えているのだろうか。少し前、ガイアの夜明けでメンタルヘルスを特集していた際に、中国へ進出した日本企業の駐在員に欝病に罹患する割合が高いと報じていたが、こうした日中の違いがストレスを産むのであろう。
「中国は資本主義、日本は中国以上に社会主義」
→誇張された表現ではあるものの、言い得て妙である。確かに中国では日本以上に貧富の差が拡大し(今夏に訪れた上海と蘇州の街を比較しても歴然) 、社会保障が機能していない。対して日本では改悪化されているものの、年金、医療、失業保険等が普及・充実している。金銭的理由で義務教育を受けられない子供はほぼ皆無。
「しかし中国の貧富の差が拡大しているのは、徴税システムが未熟であるために脱税が多く、それがまかり通るからである。資本主義の柱である公正な自由競争の結果ではない」
→日本や欧米の資本主義とは根本的に異なるようである。お上の権限は日本以上に強力で、賄賂がまかり通る世界。結局、「取れるところから取る」の概念により、弱い底辺層や日本企業から徴税されることになる。「取れるところから取る」は日本政府の専売特許かと認識していたが、中国の方が一枚も二枚も上手である。
こうして見ると、日本企業の中国進出は、人件費抑制や新マーケット市場である等のメリットは有るものの、背負う負担はとてつもなく大きいと言える。しかし、先程述べたように、ボーダレス化が進む世界経済において、今や中国を抜きには語れなくなっている。現にこうした厳しい環境の中で、ユニクロ等が成功を収めている(中国に工場を持つという従来型ではなく、委託生産方式を採用して厳しい検品制度を実施したことから、中国の弊害を最小限に抑えたのだろう)。今後中国で成功する日本企業は、勢いや力ずくではなくユニクロのように一工夫した企業ということになるのだろうか。そして変わりつつある中国の変化を的確に捉える眼力を持つ企業なのだろうか。今後、要注目の国である。
中国ビジネス 光と闇 (平凡社新書)
著者:信太 謙三
販売元:平凡社
発売日:2003-07-19
おすすめ度:
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昼休みに書店で雑学系の書籍を立ち読みしたら、正露丸について載っていた。日露戦争開戦の1904年、兵隊が現地でお腹を壊さないよう陸軍省が製造開始したとのこと。ロシアを征伐する、すなわち「征露丸」というのが当時の商品名だったというのも頷ける。但し、WW2後、ソ連(当時)に配慮して「正露丸」に変更したというのは笑える。
晩御飯は「煮込みラーメン醤油味(永谷園)。パッケージに和田アキ子が描かれた、冬限定商品である。因みに夏は焼きラーメン。鍋にはうどんや焼きそばを入れることが多い我が家では、煮込みラーメンは何ら珍しいことではない。これも美味しいが、私は焼きラーメンの豚骨味の方が好きだ。
「中国ビジネス光と闇(信太謙三著)」読了。
時事通信社の特派員として活躍してきた著者による書き下ろしである。
冷凍餃子事件や偽ブランド問題等、きな臭い話題が事欠かない中国であるが、BRICSの一員として現在そして今後の世界経済の中心という事実は歴然である。今後益々日本企業の中国進出は増加していくだろう。
しかし本書を読んでいくと、中国という国に身震いを感じた。まさにジャングルである。日本文化ないし慣習をそのまま持ち込むと酷い目に遇いそうだ。
「日本のビジネスは期待・信頼を、中国のビジネスは裏切りを、その前提として成立している」
→善悪はともかく、それだけビジネスにシビアということか。日本人は人が良すぎるだけかも知れない。しかし、中国のそんな土壌であれば冷凍餃子事件が故意であると疑わざるを得ない。
「日本では沈黙は金、中国では沈黙は悪徳」
→街中で中国人が大声で喋り合うのを耳にする経験は多いだろう。しかも早口で話し方もきつそうだ。商取引やネゴだけでなく、普段の生活から弁舌を鍛えているのだろうか。少し前、ガイアの夜明けでメンタルヘルスを特集していた際に、中国へ進出した日本企業の駐在員に欝病に罹患する割合が高いと報じていたが、こうした日中の違いがストレスを産むのであろう。
「中国は資本主義、日本は中国以上に社会主義」
→誇張された表現ではあるものの、言い得て妙である。確かに中国では日本以上に貧富の差が拡大し(今夏に訪れた上海と蘇州の街を比較しても歴然) 、社会保障が機能していない。対して日本では改悪化されているものの、年金、医療、失業保険等が普及・充実している。金銭的理由で義務教育を受けられない子供はほぼ皆無。
「しかし中国の貧富の差が拡大しているのは、徴税システムが未熟であるために脱税が多く、それがまかり通るからである。資本主義の柱である公正な自由競争の結果ではない」
→日本や欧米の資本主義とは根本的に異なるようである。お上の権限は日本以上に強力で、賄賂がまかり通る世界。結局、「取れるところから取る」の概念により、弱い底辺層や日本企業から徴税されることになる。「取れるところから取る」は日本政府の専売特許かと認識していたが、中国の方が一枚も二枚も上手である。
こうして見ると、日本企業の中国進出は、人件費抑制や新マーケット市場である等のメリットは有るものの、背負う負担はとてつもなく大きいと言える。しかし、先程述べたように、ボーダレス化が進む世界経済において、今や中国を抜きには語れなくなっている。現にこうした厳しい環境の中で、ユニクロ等が成功を収めている(中国に工場を持つという従来型ではなく、委託生産方式を採用して厳しい検品制度を実施したことから、中国の弊害を最小限に抑えたのだろう)。今後中国で成功する日本企業は、勢いや力ずくではなくユニクロのように一工夫した企業ということになるのだろうか。そして変わりつつある中国の変化を的確に捉える眼力を持つ企業なのだろうか。今後、要注目の国である。
中国ビジネス 光と闇 (平凡社新書)著者:信太 謙三
販売元:平凡社
発売日:2003-07-19
おすすめ度:
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