「新書 太閤記 第一巻(吉川英治著)」読了。
「三国志」「新平家物語」「私本太平記」に続く吉川英治作品である。これも職場の同僚、Inestableくんがプレゼントしてくれたものである。いや、払い下げと言った方が正確か(笑)。
本作品は、言うまでもなく豊臣秀吉のサクセスストーリー。戦後の秀吉像はこの作品によって造られたと言っていいし、後年の司馬遼太郎作品「新史太閤記」にも多大な影響を与えているのだろう。全8巻なのだが、1巻1巻が分厚い。本巻は530頁もある。が、意外にサクサクと良いペースで読めた。秀吉が少年時代から信長に仕え始めるまでが描かれているのだが、秀吉の人たらし、観察力、見事な仕事術の基礎が随所垣間見え、楽しいし勉強にもなる。
例えば、
主である蜂須賀小六のもとに虚無僧が訪ねて来た際、座り方を観察して侍だと看破したり、
信長から炭薪奉行を拝命され節約を命じられた際に、いちいち小まめに節約を説いて窮屈さを感じさせるのではなく、武具の手入れや調練などを徹底させて閑を与えない方法により結果的に節約を達成させたり、
などなど。
また、仕事についての心構えとして、以下の記述に感銘を受けた。
「彼はただ忠実に持った仕事の人間になり切った。彼に限っては、どんな仕事でも仕事を愛することが出来た。現在の仕事は常に次への希望の卵だったからである。それを忠実に抱き、愛熟で孵す時に、希望に翼が生えて産まれてくることを、彼は知っていた。悲しいかな、肉体は先天的に矮小だし、学問はないし、一体何がある?忠実。それしか考え出せなかった。何でも忠実にやろうと決めた。忠実なら裸になっても持てると思った。その忠実をどう行っていくか、と自問自答して、成り切るという所へ彼の肚が据わった。どんな職業でも、与えられた天職に成り切ってやろう。庭掃除でも、厩掃除でも成り切ってする!将来の抱負を持っていても、その希望のために現在の足腰を浮かすまい。現在から遊離して将来のあるわけはない。希望は成り切っている下っ腹において、上っ面に出すものではない。」
→この記述は、10代や20代前半の若者に是非読んでもらいたい一説である。もし私がその頃これを読んでいたら…、今とは違った人生だったのだろう。まぁ、今からでも遅くはない。この心構えを意識してみよう。
本作品、下手なビジネス書を読むよりも実用的である。歴史小説というより、ビジネス書を読むつもりで次巻も進めてみよう。
新書太閤記(一) (吉川英治歴史時代文庫) [文庫]
著者:吉川 英治
出版:講談社
(1990-04-23)
起きてみると…喉が痛い。そんなに乾燥しているだろうか。妻もまだまだ気管支炎が続き、薬の副作用も酷そう。娘は幾分か元気になって来たものの、本調子ではない。
本日は高校時代の友人達と亀山市でBBQの予定だったのだが、残念ながら不参加とさせていただいた。(不参加の連絡は昨日済み) とても長距離運転してアウトドアを楽しむ体調ではない。
ということで、家族三人で一日中自宅で静養。あゝ、せっかくの土日をもったいないことをした。まぁ平日ダウンするよりは良いかな。
「三国志」「新平家物語」「私本太平記」に続く吉川英治作品である。これも職場の同僚、Inestableくんがプレゼントしてくれたものである。いや、払い下げと言った方が正確か(笑)。
本作品は、言うまでもなく豊臣秀吉のサクセスストーリー。戦後の秀吉像はこの作品によって造られたと言っていいし、後年の司馬遼太郎作品「新史太閤記」にも多大な影響を与えているのだろう。全8巻なのだが、1巻1巻が分厚い。本巻は530頁もある。が、意外にサクサクと良いペースで読めた。秀吉が少年時代から信長に仕え始めるまでが描かれているのだが、秀吉の人たらし、観察力、見事な仕事術の基礎が随所垣間見え、楽しいし勉強にもなる。
例えば、
主である蜂須賀小六のもとに虚無僧が訪ねて来た際、座り方を観察して侍だと看破したり、
信長から炭薪奉行を拝命され節約を命じられた際に、いちいち小まめに節約を説いて窮屈さを感じさせるのではなく、武具の手入れや調練などを徹底させて閑を与えない方法により結果的に節約を達成させたり、
などなど。
また、仕事についての心構えとして、以下の記述に感銘を受けた。
「彼はただ忠実に持った仕事の人間になり切った。彼に限っては、どんな仕事でも仕事を愛することが出来た。現在の仕事は常に次への希望の卵だったからである。それを忠実に抱き、愛熟で孵す時に、希望に翼が生えて産まれてくることを、彼は知っていた。悲しいかな、肉体は先天的に矮小だし、学問はないし、一体何がある?忠実。それしか考え出せなかった。何でも忠実にやろうと決めた。忠実なら裸になっても持てると思った。その忠実をどう行っていくか、と自問自答して、成り切るという所へ彼の肚が据わった。どんな職業でも、与えられた天職に成り切ってやろう。庭掃除でも、厩掃除でも成り切ってする!将来の抱負を持っていても、その希望のために現在の足腰を浮かすまい。現在から遊離して将来のあるわけはない。希望は成り切っている下っ腹において、上っ面に出すものではない。」
→この記述は、10代や20代前半の若者に是非読んでもらいたい一説である。もし私がその頃これを読んでいたら…、今とは違った人生だったのだろう。まぁ、今からでも遅くはない。この心構えを意識してみよう。
本作品、下手なビジネス書を読むよりも実用的である。歴史小説というより、ビジネス書を読むつもりで次巻も進めてみよう。
新書太閤記(一) (吉川英治歴史時代文庫) [文庫]著者:吉川 英治
出版:講談社
(1990-04-23)
起きてみると…喉が痛い。そんなに乾燥しているだろうか。妻もまだまだ気管支炎が続き、薬の副作用も酷そう。娘は幾分か元気になって来たものの、本調子ではない。
本日は高校時代の友人達と亀山市でBBQの予定だったのだが、残念ながら不参加とさせていただいた。(不参加の連絡は昨日済み) とても長距離運転してアウトドアを楽しむ体調ではない。
ということで、家族三人で一日中自宅で静養。あゝ、せっかくの土日をもったいないことをした。まぁ平日ダウンするよりは良いかな。