夕べは映画の試写会に行って来ました。
タイトルは『サンマとカタール~女川つながる人々』
震災の津波で壊滅してしまった町、女川。いち早く援助をしてくれたのがカタールだったそうです。その資金を元に主産業のサンマ漁が動き出さし、町が復興していく様子を綴っているドキュメンタリー。
73分の中にはテレビでは聞かれなかった、住民の生の声、苦悩、葛藤が収められていて、上映開始と共にハンカチが手放せなくなりました。
復興のトップをいっていると言われている女川でも、復興率は27%だとか。
未だに多くの方が仮設住宅で生活をされている中で毎年行われている『復幸祭』
そこでは毎年『福男』を選ぶレースが行われています。
海からスタートしてダッシュしていき最初に高台のゴールに到達した人が、その年の福男。
そのスタートの様子を見たとき、胸の中がざわざわしてなりませんでした。
普通は『よぉ~い、どん!』で始まるレースがここでは
『逃げろ!』
の掛け声でスタートするのです。
次の世代に津波の怖さを知らせるためにこうしたと説明がされていましたが、どんな思いでこれを決め実行しているのかと思うと、涙が溢れて止まりませんでした。
海によって町を失ったのに、この町は防潮堤は作りませんでした。
そして、怖くて近づけなかった海に向かって町を作り直すことを決めました。
強い人達だと思いました。
そして、優しい人達だと思いました。
いつか女川を訪れて町の強さと優しさを感じてきたいと思います。