その昔、
アリストテレスは痛みを感情と考えていた。


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先日のヨーガ療法学会の講演の中でも
ひときわ面白かったのが、痛みの専門家
愛知医科大学の牛田先生のお話。


痛みは脳が作り出す、として
痛みと心理的要因との関係や
痛みと運動の関係について
興味深いお話が満載でした。





わたしも、日々のヨガクラスで

腰が痛い
ひざが痛い
股関節が痛い
肩が痛い
首が痛い

様々な痛みの相談を受けます。

その痛みは脳が作り出してますよ。
とはとても言えませんが、、、(笑)
痛みと脳のメカニズムについてのお話は
とても勉強になりました。






例えばむち打ち症。
むち打ち症は、被害者がなるものですよね。
先生の考えでいくと、「○○された。」という
被害者意識が痛み行動となる、、、。


むち打ち症とういう概念のない国は、
当たり前ですが、むち打ち症がないそうです。
(そもそも、むち打ちという言葉がない。)

カナダでは、むち打ちは保険適応外となってから、
むち打ち症患者が激減したのだとか。




わたしは、椎間板ヘルニアだから腰が、、、
と言っている人も同じ。
診断や、それに繋がる言葉を告げられると、
症状に影響するんですって。



毎日、毎日、会う人会う人に
「顔色悪いね。」と言われ続けたら、、、


きっと病気になりますよね。






こんなふうに、
人間の行動は心理的なものに
大きく左右されるもの。



腰が痛い人も、
他のところに痛みがあると
腰の痛みは減ります。

精神的、頭のフォーカスが
痛みに関係するのだそうです。


慢性痛の研究のお話では、
独り暮らしの人の方が痛みの数値も高い。

不安値と慢性痛の値は比例すると
仰ってました。



    ***



運動と痛みの関係についてのお話も。。。


体は動かさないでいると、動かなくなる。

動かさないから、動かそうとすると痛い。
          ↓
痛いから動かしたくない。
          ↓
動かさないから、動かそうとすると痛い。

って、、悪循環ですね。



片手をギブス固定したネズミちゃんの実験。

ギブスを外しても、動かさなかったそうで。
解剖(!)したら、動かさなかった方の腕は、
正常な腕と比べて、筋肉だけでなく骨まで委縮してました。




先生のところ来る(痛みで困っている)患者さんの多くは、
事務系、管理職の方が多く、体を使う肉体労働の方は少ない
とお話されていました。



     ***



ヨーガ(療法)はアーサナ(ポーズ)を通して、
普段使わない筋肉を縮めたり伸ばしたりして、
動かします。



ヨガがストレッチや体操と大きく違う点は、
筋肉の緊張と弛緩とを意識しながら行うところ。




時に、痛みを感じることもあります。
ヨーガ療法では、痛みは単なる体の反応、
集中のポイントと捉えます。


痛くないが○で、痛いが×ではなく、
その痛みを自分がどこまで受容できるのか、
痛みを感じている時の心の状態はどうか、、、。




こんな感じで、
終始自分自身を客観視しながら、
実況中継しながら、
呼吸に合わせながら、
許容範囲を広げていくんですね。




だからヨガをすると、体だけでなく、
心の許容範囲も広がります。



   ***


学会では、

肩こり、首こり、腰痛、ヘルニア、
変形性膝関節症、股関節痛、
関節リウマチ、坐骨神経痛、、、、

様々な痛みに対するヨーガ療法の
指導報告が発表されていました。 


改めて、自分が学んでいる
ヨーガ療法の重要性を感じました。





わたしはお医者さんにはなれないけれど、
ヨーガ療法士として、ヨーガ療法を通じて、
体や心のことで困っている人たちの
力になれるように学んでいます。



日常が学び。
一生、学び。

です。





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ヨガお茶会をします。

★日常に生かせるヨーガ・スピリチュアルのお話★
今月のテーマは「日常生活と無意識の関係」です。

7月24日(木)  13:30~15:30

心と体、魂、意識と呼吸のつながりについて、
お茶しながら学びませんか?
体を動かさないヨガなので、ヨガをしてない方も大歓迎です。

参加費:通常ヨガレッスン2回分
(回数券2回分 or 3200en)
お茶・お菓子付です。


【はぴヨガ体験レッスン】受け付中です。



ご予約・お問い合わせは
bambini261jp@yahoo.co.jp
までお気軽にお問合せくださいね。