こんにちは。はぴヨガmasamiです。

「蓋棺事定」(がいかんじてい)

今月のヨーガニケタンの聖句です。

あなたの人生の評価は棺(ひつぎ)の
ふたが閉められた後で決まる。
だから、生きている間にどのような
善悪・高低の評価を受けても一喜一憂するな。

という智慧の教えです。




5日前、大切なお友達が亡くなりました。
34歳という短い命でした。


イブの夜の、お通夜。
そして、クリスマスがお別れの日となりました。


友人でもあり、はぴヨガにも通ってくれていた彼女。


1年ほど前、ヨガをお休みすることになった時、
詳しい理由は聞いていませんでした。

そして、今年の夏、入院した彼女から、
初めて病気のことを知らされました。

退院後も、治療のことや経過のこと、
明るく話してくれていました。



辛く、大変なのは想像に難くありませんでしたが、
順調に回復しているとばかり思っていました。



私で何か力になることがあればと、ヨガに誘いました。
「退院後、体力がなくなっちゃって」という彼女に向けた、
心にも体にも穏やかに効く、オーダーメードヨガです。

「今のわたしにちょうどいい動きで、
最後は気持ちよくて眠ってしまいました。
また、ぜひぜひ誘ってください。」
と、後でお礼のメールをもらいました。

ほんの1ヶ月前のことです。




普通であれば断る雑務も、めんどくさい仕事も、
率先して引き受けてくれていました。
そんな彼女に、頼りっぱなしでした。
なくなる4日前にもメールのやりとりをしていました。

「じゃあ、よろしくね!」
これは、私が最後に彼女に送ったメールです。


1か月前のヨガ。
もしものことがあったら・・・、と誘うのをとても迷いました。
がんばり屋さんで、きっと誘ったら来てくれるだろうから。
実は、誘った後も、大丈夫だったかなと気になっていました。



お葬式で紹介された、生前のエピソードの
大好きだったこと、楽しまれたことの中にあった、
「ヨガを楽しまれ、・・」という言葉に救われました。
思い切って、声をかけて本当によかった。



彼女にとっての初めてのヨガと、最後のヨガの時間を
共に過ごすことができて、幸せです。


「蓋棺事定」
棺(ひつぎ)のふたが閉められた後、何を残せるのか・・・。


彼女が残してくれたもの。
1日1日を精一杯、大切に生きること。
今日という日は、当たり前ではないこと。


残されたご家族のこと、まだ小さな子供たちのことを
思うと、胸が痛みます。
残してくれた大きな愛を、大きな希望へとつなげていけることを
心から祈ります。


ご冥福をお祈りします。
本当にありがとう。