13年前、母がカテーテルを入れて治療を受けるというので、仕事を2時で早退して病院に向かいました。

治療の始まりには間に合わないかと思っていたけど、遅れがあり治療を受ける前の母に声をかけることができました。

治療中、治療室の外の椅子に座って父と待っていましたが、暇だったので1人病院の中を歩いてロビーのほうに行ってみました。

そこにいた人がみんなテレビを見ていました。

白衣を着たお医者さんまでも、足を止めてテレビを見てる。

何を見てるのかなと、私もテレビを見てみると

「何?映画?どこの国のこと?」

東北で大きな地震があり、大きな津波が来てる映像でした。

今現在に起こっていることだとわかるまで、時間がかかりました。

椅子に座ってる父のところに戻り、なんか大変なことになってるよと話したことを思い出します。

治療は無事終わり、母に声をかけて帰りました。


その後、4月長女が高校2年生になってすぐに、秋の修学旅行の行き先が、東京から京都、大阪に変更になりました。

その娘が10月に修学旅行に行き、阿闍梨餅を京都からお土産に買ってきてくれて、おいしいと喜んで食べた母は、その後すぐ亡くなりました。


そんなことを思い出す13年前のことです。