防音室を作ろう⑤反響音 | ナレーター 殖栗直子のブログ

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防音室を作ろう⑤、前回までの工程で

『よし!概ね完成だ!』と一瞬思いました…

でもね、まだなんです。。。

 

組み立てた防音室にライトを付け、

PCを置くための机(夫が防音室の内径に合わせて作ってくれました)と椅子を入れ、

ようやく防音室らしくなった室内に入って扉を閉め、

「おお~、良い感じだねぇ!」と声に出した瞬間、

『あれ?』と思いました。


声が…響く滝汗


大声を出しているわけではなく、普通の声です。

 

『なんで?ちゃんと吸音材を全面に貼ってるのに!!??ゲッソリ

 

どこを向いても何を喋っても響きわたる

My Voice‼

 

 

『なんでなんでなんで!!??』

 


夫にも確認してもらうと、


「確かに響くな。。まあ、こんな小さい部屋で喋ったらフツー響くよなぁ。ははっ!」

 

ははっ!じゃないよ‼

 

と内心思いつつ(いや、口にも出した)

とにかく頭をフル回転させます。


この防音室を作る際、色々なサイトを参考にさせていただきました。
私なりに防音について勉強して、大まかには理解したつもりです。

 

防音室の中に、

遮音材を貼って吸音材を貼る…

これで間違いないはずなのです。

 

 

『…ハッ‼

 

 

そもそも防音室は、中の音が外に漏れないようにするもの、
私が欲しいのは、外からの音が中に入らないようにするもの・・・

 

 

遮音材、内側に貼っちゃダメじゃん!!

 

 

遮音材は音を跳ね返す素材です。

つまり、小さい室内の内側に貼ったら反響するのは当然のこと。

 

『何で作り始める前にもっとよく考えなかったんだ私!このバカー!!大バカー!!』

 

『ともかく、この程度の吸音材じゃ、ぜんっぜん足りない…!!』

 

もう一度、吸音の素材から、それを貼るベストな位置まで、検索しまくります。

 

そしてまたしてもAmazonにて吸音材を追加発注!
ありがとうAmazon!何度もごめんなさい配送の方!

 

 

今度は、ちょっとコスト高めの【ホワイトキューオン】という吸音材を選びました。

 

吸音効果がかなり期待できそうな素材です。

しかしこのホワイトキューオンは、綿をギュっと固く縮めたような素材なので、ちょっとさわっているだけでボワボワしてきます。
こんな感じ↓

 

本来はそのまま使用するもののようですが、顔回りにボワボワがあるのは嫌だなと思い、布でカバーリングすることにしました。

 

(販売元のサイトに、伸縮性のある布地ならカバーリングしてOKと書いてあったので)

 

適した布が家にあるか探してみたところ…有りました。

 

でも、色が

 

『…なんで紫…。あー、ワゴンセールのアレだ…触り心地が良かったから。。』

などと思い出しつつ、これしかないので仕方ありません。
クッションカバーを作る要領で布を縫い合わせ、吸音材をカバーリングします。

 

そしてそれを、防音室に座った際 顔回りにあたる壁と天井に設置し(これは両面テープで貼り付けるのは無理なので、カーペット等を固定する時に使う上敷鋲で止めました)

さらに前回の追加注文で残っていた吸音材をドアの内側に貼りました。

(声は真正面に当たって跳ね返るので真後ろにも吸音材は必須なのです)

 

 

『これできっと大丈夫なはず…』

 

 

恐る恐る声を出してみると・・・

 

 

『響かない…笑い泣きキラキラ

 

 

ついに…

 

完成です!!

 

 

カバーリングの色のせいで、

占いの館っぽくなってるけど、

 

兎にも角にも

 

完成しました!

 

 

 

長かった・・・。


ようやく、これで終わり…なのですが、

実は本体の制作以外にも想定外があったので、

次回はそれを書いていきますね。