岸田劉生作「麗子微笑」 | ぐりとぐらの絵にっき

岸田劉生作「麗子微笑」

大型連休もラストですね。

ワタクシは5月3日に神奈川県立近代美術館、葉山館へ行ってきました。

「生誕110年 傑作誕生 佐藤忠良(ちゅうりょう)」展です。(ちょっと読みにくいタイトル文字ですね😅)



同時開催は「野崎道雄」コレクション展です。



展覧会チラシ



左下にご注目ください。


「おおきなかぶ」絵本の挿絵です。有名な絵本なので、ご存知のかたもいらっしゃるのでは。


佐藤忠良は彫刻家でしたが、絵本の挿絵も描いていました。この作家の展覧会話は近日中にしたいと思います。


ではでは本題へ。

東京国立近代美術館の「重要文化財の秘密」展、ワタクシの注目作品は…


岸田劉生作「麗子微笑」です。有名な絵ですね。

思わずこちらも「( ̄▽ ̄)」と微笑んでしまいそう。実はワタクシ、微笑んでしまったのです。

マスクをしていたのでばれませんでしたが(笑)

美術の授業などで見たことあるかと思います。

作品説明にあるように、この子は岸田劉生の娘です。


これは麗子さんが9歳頃の写真。ちょっと硬い表情。もしかしたら緊張していたのかも。

作品は微笑んでいますが、劉生さんはきっと描く時に麗子さんの緊張をほぐしてあげたのでしょうね。

こちらは笑顔で「麗子微笑」を持つ麗子さん。後ろの壁にも絵が飾ってありますね。

劉生さんは、麗子さんをモデルに肖像画を描きましたが、放蕩三昧の挙げ句38歳の若さで亡くなったそうです🥲


そして今展と同時開催された収蔵コレクション展「MOMAT展」で展示された



「麗子肖像(麗子五歳之像)」

麗子シリーズ第一作で「麗子微笑」とはまた違うタッチで描かれています。

説明にありますが、劉生さんは画風を三度変えたそう。細密描写第一弾の作品です。

そしてこの絵、実は修復されたものなんですね。大変綺麗な色が出ていたので、このような説明がなければ修復作とは分からないです。驚きの修復技術!😳


そして劉生さんはこのような作品も描いていました。

風景画ですね。タイトルは「道路と土手と塀(切通之写生)」



晴れ渡る空。道路には電柱の影。暑く乾いた感じがするので、おそらく夏の風景ではないでしょうか。


さて次回は、記事最初の「佐藤忠良」展の話をしようかと思います。

彫刻作品の数々、素晴らしかったですよ😁