重要文化財の秘密、萬鐵五郎作「裸体美人」
先日観覧した国立近代美術館の「重要文化財の秘密」展にてワタクシが次に注目した作品は…
萬鐵五郎 作「裸体美人」です。(作者の名前の読み方は「よろず てつごろう」)
腰に布を巻き、丘に寝そべって見下ろすような視線を投げかける半裸の女性。妙にセクシーだと思います☺️よく見れば、腋毛ボーボーですし(笑)
作者の萬鐵五郎は1887年11月17日に岩手県で生まれました。明治から大正にかけて活躍しますが、結核のため41歳の若さでこの世を去りました。晩年は療養のため、神奈川県の茅ヶ崎に住んでいたそうです。
(茅ヶ崎の海岸での撮影だそうです)
鐵五郎さんは、東京藝大の前身である東京美術学校へ入学し、洋画を学びました。
この「裸体美人」は卒業制作として描いたとのことです。
図録「没後90年 萬鐵五郎展」の解説によると、「ゴツホやマチスの感化のあるもの」とのこと。
実際、鐵五郎さんはゴッホに影響を受けたのだそうです。
そしてもう一点、卒業制作で描いたのが、解説にある「自画像」です。
なんかこう、絵の感じがゴッホゴッホしているような…(苦笑)
実はこの「裸体美人」を観るのは今回で2回目です。
一度目は、2017年に神奈川県立近代美術館、葉山館で開催された「没後90年 萬鐵五郎展」でした。
当時の展覧会図録です。
なんだか不思議な絵を描く画家だなあという印象でした。
「雲のある自画像」(没後90年〜図録より)
天使のようですね。これは「没後90年〜展」にて展示されました。
こちらは今展覧会にも展示された作品。
「もたれて立つ人」
キュビスム、フォービスムという絵画表現だそうです。
「太陽の麦畑」
ゴッホゴッホしてますねぇ(笑)
いかがでしたか?萬鐵五郎さんは。
ワタクシは今回また絵を見られて良かったと思いました。
ところで…お土産品でこのようなものを購入しました。
ポーチと絵はがきに
トートバッグです。
インパクトあるので、今度違う美術館へ行くときに持って行こうっと!(笑)