夏臨以降は首都圏特急列車の車両動向に注目が浴びます。特に引退が近い185系と255系の運用がどうなるか気になるところ。今回はダイヤ改正後の運用状況を踏まえて予想していきます。
◯ダイヤ改正後の首都圏特急列車の運用の変化
1.房総特急の運用体系の大幅な変更(255系9両・E257系500番台10両→E257系500番台5両・E259系6両)※6月末まで一部代走
今回のダイヤ改正で一番の大きな変更があった房総特急、ただ定期列車の本数と両数が減ってしまい輸送力が大幅に下がってしまったためか、流石に多客期は臨時列車の本数が多くなりそうだ。
尚これによりE257系500番台の土休日の運用数が定期7臨時2→定期6臨時3になり臨時運用が1本増となった。特に閉散期のイベントのない日はこの影響で255系の運用機会がほぼないと予想できてしまう。
2.湘南の運転区間短縮によるE257系2000番台の運用減(定期12運用→11運用)
湘南14号と湘南5号の小田原発着から平塚発着の区間短縮によって湘南2号と湘南14号、湘南5号と湘南17号が同一編成で回るようになり、E257系2000番台の運用数が減少してしまった。
この影響でE257系9両の臨時運用が既存の5000番台含めて3本→4本に変更となり、踊り子51号→54号,59号→62号,63号→66号が走らない日は他列車に最大4本使用となる。この他列車というのは分かりやすい例だと
あずさ・かいじ
新宿さざなみ・さざなみ
新宿わかしお
踊り子以外の東海道臨時
団臨
以上のどれかに入るという意味である。
255系や185系の視点で考える場合、E257系9両の臨時が3本から4本に増えるというのは、新宿さざなみ・さざなみや新宿わかしおの増結にE257系9両が入りやすくなるため、255系の運用機会が減る。またE257系9両が新宿さざなみまたは新宿わかしおに入るということはその分E257系500番台を房総方面の他臨時に回せるため、房総方面にE257系5500番台を入れる必要性が薄まり、後述する鎌倉の件含めてE257系5500番台を185系の置き換えに回すことが出来る。またE257系9両が団臨に入れば、団臨に185系を入れる必要性がなくなるため、185系の団臨運用も減る。
3.仙台発着ひたちの運転時刻でE657系の運用減(定期15運用→14運用)
仙台発着のひたちの運転時刻を大幅に見直していわき駅の折り返しを効率化したことでE657系の運用数が1本減少。
E657系の定期運用が1本減少したことによって他方面の臨時特急や団臨にE657系が入れやすくなった。特に東海道線方面は伊東駅までなら前例があるため、他方面で使用する場合東海道線方面の臨時運用に入る可能性が高い。またそうなった場合多客期のE257系9両の東海道方面の必要数を抑制できるため、上記の湘南区間短縮の件によるE257系2000番台の運用数減少の件も含めて、他方面にE257系9両が入りやすくなる。
4.鎌倉へのE653系投入によるE257系5500番台の運用減
185系の運用機会が大幅に減る理由はこちら
E257系5500番台は高崎線特急への投入に伴い5本中平日に3本、土休日は臨時含めて4本が高崎線特急で使われるため、土休日は毎土休日運転の鎌倉含めて5本が全て埋まり、土休日は鎌倉以外の中編成の臨時特急(500番台が使える房総除く)は185系6両になっていました。しかし昨年の秋よりいなほの減車で余剰となった新潟のE653系7両1本が勝田車両センターに戻り波動用編成となったため、E653系の臨時運用を1本増やすことが可能になりそれを活用して鎌倉をE257系5500番台からE653系に変更したことでE257系5500番台の土休日の運用が1本減りました。そのため夏臨以降は鎌倉の車両変更で余ったE257系5500番台で185系を使用していた臨時特急を置き換える可能性が高く、185系の運用機会が大幅に減ることになる。
5.E353系の運用効率化
E353系の運用も少し変化があり、あずさの一部が増結と富士回遊の定期列車が3往復から4往復に増える。定期富士回遊の増発により臨時富士回遊は閉散期は運転がなく、春はGW明けから6月末までは設定がない。そのため修学旅行シーズンの平日はE257系5500番台の団臨運用が増えて相対的に185系の運用機会が減る。
またあずさ41号の増結により、多客期にあずさ41号とあずさ60号を同一編成で回すことが可能になった。これ自体は多客期のあずさ増結用の付属編成捻出が主目的だと考えられるが、基本編成も多客期は定期16運用臨時3運用予備1となり1本分の捻出が可能となった。これにより多客期の臨時あずさは下り7本(71号〜85号)をE353系9両3本+E257系9両2本+あずさ18号とあずさ44号へ繋がる間合い2本の合計7本、上り6本(74号〜86号)をE353系9両3本+E257系9両2本+あずさ29号から繋がる間合い1本で対応可能となり、昨年度と同様に最繁忙期に走るあずさ89号を予備編成、あずさ93号をあずさ75号と同一編成で回せば現行本数の場合E257系9両3本稼働の可能性が無くなった。ということは本数が増えなければ多客期のあずさ用E257系9両は2本のみとなり、残りのE257系9両2本は中央線以外で使えることとなる。
◯まとめ
以上の5つの理由から考えると今後185系はE257系5500番台、255系はE257系5000番台またはE257系2000番台によって運用が置き換えられ、特に185系は鎌倉へのE653系投入によってE257系5500番台が減った事もあり、B6編成の検査期限が切れる今年6月末ごろに引退となってしまうかもしれません。
尚夏季期間(7/1〜9/30)の各列車の運用予想は後日記事にします。