ヴァンガードファイター・「Run」。カードゲームを通じて様々な出会いと経験を果たす物語。
バラバラになっていくチーム。AKI・コウノ・Run。3人の命運の行方はー。
ヴァンガード Extend-Run
……
<司会・ピタロウ>「準決勝『チーム・エクステンド』VS『チーム・ダイナマイト』! 先鋒戦を制したのは『チーム・エクステンド』・AKI選手! 手札0、前列リアガード0からの見事な大逆転勝利! 『チーム・エクステンド』が、決勝戦進出へ大手をかけたぁぁ!!」
<ヒユリ>「…AKIさんが使ったあのカード、あれと同じようなカードをわたしも使っていたってことだよね」
観客席から準決勝の様子を観戦するヒユリと、同じチームとして戦ったカエデがいた。
<カエデ>「うん。…AKIくんも使っているなんて、驚いたけれどね」
<ヒユリ>「ファイトには勝った。けど…」
…
場所は変わって、『チーム・ダイナマイト』側の待機場。
<熱>「ごめん! ホッタさん。せっかく、せっかくの最高のチャンスを…、モノにできなかった」
<アラシ>「負けたものは仕方ない、俺が次に繋げばいい。それだけのことじゃないか!」
熱と、「アラシ」と呼ばれた“ホッタ・アラシ”。
「そうだ。それに向こうのチームさんにはまだ3人目が来ていない! ホッタさんが勝てば決勝進出の可能性だってある!」
<熱>「2人とも…。ありがとう。…相手は、ランラン(ユラン)。…強いよ、彼は」
<アラシ>「さすが、ユキ(熱)が面倒を見ただけはあるな。…任せろ!」
……
対して、『チーム・エクステンド』側の待機場。
<アキト/AKI>「向こうのチームで要注意なのは、やはり“ホッタ・アラシ”かな」
<ユラン/Run>「“ホッタ・アラシ”…?」
<アキト/AKI>「…さっき僕が戦ったファイター・“熱”の師匠のような存在だ。同時に…僕にとってもね」
<ユラン/Run>「あ、AKIの師匠!?」
<アキト/AKI>「キミで例えるならば、キミにとってのヒユリのようなものだね。言わば、僕にとってはヴァンガードを始めるきっかけになった人」
<ユラン/Run>「…今は、どうなんだ」
<アキト/AKI>「僕は…、今は少し避けているね。さっきの熱とのファイト中にもちょっとあったけどね」
<ユラン/Run>「…AKI、一体何があったんだ。AKIと、熱さんたちとの間に…!」
<アキト/AKI>「さぁ、時間だ。AKI。Kさん(コウノ)が来ない最悪のケースを想定する場合、ここで負けることは許されない。期待しているよ、Run」
<ユラン/Run>「あっ…、あぁ。わかっている」
ユランはモヤモヤを抱えたまま、AKIに見送られながらファイトテーブルへと向かった。
……
<司会・ピタロウ>「さぁ、会場熱気止まぬ中中堅戦の始まりだっ!! まずはあと1勝で決勝進出が決まる『チーム・エクステンド』から、Run選手! 使用国家はストイケイア!! 続いて後がないここから逆転劇なるか! 『チーム・ダイナマイト』から、ホッタ・アラシ選手! 使用国家は同じくストイケイア!! これは同国家対決だぁ!!」
<ユラン/Run>「ストイケイア・ミラー…」
<アラシ>「よろしく、“Run”! この勝負は俺たちが貰う。覚悟を決めなっ!」
<ユラン/Run>「…AKIや熱さんの先導者。こっちも負けません!」
……
中堅戦が始まろうとしている中、遠くからその様子を伺っている人物がいた。
<アルス>「さぁ見せておくれRunくん。きみのファイトを。そして…Runくんが示す審判を」
準決勝が始まる前、ユランへと接近した人物。江久世 アルス。そして、ユランへ1枚のカードを与えた人物。ユランがそのカードを受け取ったのかは、このファイトの結果のみが知る。
……
<司会・ピタロウ>「お互いの手札交換が終わったぁ! それではまもなく、中堅戦が始まるぞ!! 準備はいいか!! いくぞ! スタンドアップ・ヴァンガードぉぉ!!!」
<ユラン/Run>「“踏み出す大地 タリオウ”!」
<アラシ>「“幸福な時間 ラスカリア”!」
〇第1ターン(ユラン/Run)
<ユラン/Run>「ドロー。手札の“リキッドナイト リフラーニャ”を捨ててグレード1・“黄昏を射る弓 マキン”にライド! エネルギージェネレイターを得る」
〇第2ターン(ホッタ・アラシ)
<アラシ>「ドロー! “ヴェレーノ・カポレジューム エラフス”を捨て“鍛錬の日々 ラスカリア”にライド! エネルギージェネレイター獲得し、エネルギーチャージ。1枚ドロー!」
【アラシ:エネルギー0→3】
【幸福な時間】(自動)〇このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。
<ユラン/Run>「ヴェレーノ・デッキか」
<アラシ>「超攻撃デッキの“アテナイアー”だが、このデッキは攻防一体! どこまで付いてこられるかな? 中央後列に“ヴェレーノ・ソルダート シディラッカ”をコール! そのままブーストしてアタック!」
<ユラン/Run>「ノーガード」
<アラシ>「ドライブチェック。クリティカルトリガー(憧憬の乙女 アラナ)! ヴァンガードのパワー+10000、クリティカル+1っ!」
<司会・ピタロウ>「いきなりクリティカルトリガー! これはRun選手いきなりの痛手ぇっ!!」
<ユラン/Run>「っ…! ダメージチェック1枚目・“一身の剣 アキナ”。2枚目・フロントトリガー(狂乱の令嬢)」
ユランのダメージに2枚のカードが置かれた。
<アラシ>「ターンエンド! 幸先のいいクリティカル! このままこのファイトも貰う!」
〇第3ターン(ユラン/Run)
<ユラン/Run>「こっちも負けていられない…! ドロー、エネルギーチャージ。“紺碧の勇気 エルペス”を捨ててライド! グレード2・“大空を狩る爪 ヒイコ”! ライドされた“マキン”の効果で、山札から爪牙オーダー・“気高き轟きの鼓舞”を手札に加える!」
【ユラン:エネルギー0→3】
【マキン】(自動)〇このユニットが「踏み出す大地 タリオウ」からライドして登場した時、山札を上から7枚見て、爪牙カードを1枚まで公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
<ユラン/Run>「そしてコール! 左前列へ“リフラーニャ”、その後列に“真紅の波導 マカーディア”! “マカーディア”の効果で山札の上から3枚公開! その中から爪牙オーダーを加える」
ユランは山札の上から3枚を引き、相手に見せる。
<アラシ>「ご丁寧にどうも。…だが、どうやら御所望のカードはないみたいだ。それに、逆にご所望ではないカードがあるようだ」
<ユラン/Run>「…爪牙カードはないか。それに」
その公開された3枚のカードは、グレード2・“一身の剣 アキナ”。グレード3・“天空を裂く牙 アテナイアー”。そしてオーバートリガー・“天恵の源竜王 ブレスファボール”だった。
<ユラン/Run>「公開された残りのカードはすべてドロップに捨てる…」
【マカーディア】(自動)〇このユニットが(R)に登場した時、あなたの山札を上から3枚見て、爪牙カードを1枚まで公開して手札に加え、残りを捨てる。
<アラシ>「だが、その行為が無駄じゃないのはわかっている。そのデッキは、というよりこの国家“ストイケイア”のドロップ利用は十八番!」
<ユラン/Run>「そうだ、まだこれで終わったわけじゃない! “ヒイコ”で“ラスカリア”にアタック!」
<アラシ>「“アラナ(クリティカルトリガー)”でガードっ!」
【10000→25000(10000+15000)】
<ユラン/Run>「ドライブチェック! “核心を貫く刃“。トリガーなし。”マカーディア“のブーストした”リフラーニャ“でアタック! パワー18000!」
<アラシ>「ノーガード。ダメージチェック。“ハニカム・ザイラス(守護者)”」
<ユラン/Run>「ターンエンド」
〇第4ターン(ホッタ・アラシ)
<アラシ>「俺のターン。スタンド、ドロー、エネルギーチャージ! “晴朗の乙女 レェナ(ドロートリガー)”を捨て“母の剣に誓って ラスカリア”にライド! ライドされた“鍛錬の日々”の効果で山札からブリッツオーダー・“夢刃抱擁”を手札に加える!」
【アラシ:エネルギー3→6】
【鍛錬の日々】(自動)〇このユニットが「ラスカリア」を含むグレード2にライドされた時、あなたの山札から【レガリスピース】を持たないグレード2以上のブリッツオーダーを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
<司会・ピタロウ>「お互いにグレード1ライドラインでオーダーカードを手札に加えた! Run選手の“マキン”は爪牙オーダーを! ホッタ・アラシ選手の“ラスカリア”はブリッツオーダーをサーチだぁ!!」
<アラシ>「俺のブリッツオーダー戦術はこんなもんじゃない! 手札から右前列に“ハルシナトリィ・モルフォ”、その後列に“ヴェレーノ・ファミリア フィオリエ”をコールして、“フィオリエ”の効果で山札から“ヴェレーノ・カポレジューム エラフス”を手札に加える! さらに“フィオリエ”はヴァンガードが“ラスカリア”ならパワーを+2000するっ!」
【フィオリエ】(自動)〇このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「ラスカリア」を含むなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から5枚見て、「ヴェレーノ」を含むカードか、ブリッツオーダーを1枚まで選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【フィオリエ】(永続)〇あなたのターン中、あなたのヴァンガードが「ラスカリア」を含むなら、このユニットのパワー+2000。
<アラシ>「“シディラッカ”のブーストした“ラスカリア”、パワー18000でヴァンガードにアタックする!」
<司会・ピタロウ>「序盤からブーストの付いたヴァンガードの攻撃が続くぅぅ!! Run選手ガード困難か!?」
<ユラン/Run>「ノーガード!」
<アラシ>「ドライブチェック! “フィオリエ”か、トリガーなしっ」
<ユラン/Run>「“核心を貫く刃”…、こっちもトリガーはないです」
ユランのダメージに3枚目のカードが置かれる。
<アラシ>「“フィオリエ”のブーストした“モルフォ”でアタック! パワー20000っ!」
<ユラン/Run>「これ以上は通さない! ガード、“リズミカ・キウイ(ヒールトリガー)”!」
【20000→25000(10000+15000)】
<アラシ>「凌いだか。だが、“モルフォ”の効果で山札からブリッツオーダー・“夢刃抱擁”を手札へ。これでターン終了だっ」
【モルフォ】(自動②)〇このユニットがヴァンガードにアタックしたバトル終了時、[CB①,このユニットをバインドする]ことで、あなたの山札から【レガリスピース】を持たないグレード2以上のブリッツオーダーを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。あなたのドロップにブリッツオーダーがあるなら、ブリッツオーダーではなくノーマルオーダーを探してよい。
<司会・ピタロウ>「アタックの終了したユニットを退却させて、さらにブリッツオーダーを手札へ! このターンRun選手のダメージを3へと追い込み攻防隙がないホッタ・アラシ選手!!」
<ユラン/Run>「強い…。それに退却しても、国家は“ストイケイア”」
<アラシ>「ドロップからのコールはお手の物。同じストイケイアという国家対決! その特性はお互い理解しているっていうことだなぁ!」
…
客席で兄・ユランのファイトを観戦するヒユリ。そしてカエデ。
<カエデ>「“ラスカリア・ヴェレーノ”デッキ…。あのデッキは防御力もそうだけど、攻撃力もかなり高いはず。特に…後攻の出力はね」
<ヒユリ>「お兄ちゃんの“アテナイアー”と同じっていうことだね。…ここまで“ホッタ選手”はかなり飛ばしてきているから…早期決着を狙われているのかもしれない…!」
ユランのデッキ“アテナイアー”は、オーダーカードを複数回発動させることで強力な布陣を作り上げるデッキ。オーダーの使用回数=デッキの攻撃力に直結し、最大出力もかなり高い。
しかし、ガードに利用できない“ノーマルオーダー”を複数デッキに入れる必要性がある以上、デッキの防御力は高いとは言い切れない。
アラシはそこに狙いを定め、序盤からガードをすることに躊躇う布陣を形成してユランを追い詰めているということだ。
…
<アキト/AKI>「ここからはRunのターン。このターンでどれだけ巻き返しが可能か。最大ではないとはいえ、先攻の3ターン目として出る火力は申し分ない。後は動き方になる」
…
〇第5ターン(ユラン/Run)
<ユラン/Run>「俺のターン。スタンド、ドロー、エネルギーチャージ! 手札のオーダーカードを・“核心を貫く刃”を捨てて、グレード3の“天空を裂く牙 アテナイアー”にライド!」
【ユラン:エネルギー3→6】
<司会・ピタロウ>「Run選手グレード3へライド! ここから反撃開始だぁぁ!!」
<ユラン/Run>「ライドされた“ヒイコ”の能力で、山札から爪牙オーダー・“折れない不滅の真理”を手札に加え、山札をシャッフル!」
【ヒイコ】(自動)〇このユニットが「アテナイアー」を含むユニットにライドされた時、あなたの山札を上から5枚見て、その中かあなたのドロップから、爪牙カードを1枚まで選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
<アラシ>「“折れない不滅の真理”…。ユキ…いや“熱”と一緒にデッキを組んだそうだなぁ。そのカードを最初に手に入れた時」
<ユラン/Run>「…はい。このデッキは俺が選んで、AKIやKさん、熱さんたちと作り上げたデッキ! その確かな積み重ねこそが、今の俺と“アテナイアー”!」
<アラシ>「…健気だなぁ。そういうのは嫌いじゃないが、…現実というものを知らなすぎるようだ」
<ユラン/Run>「爪牙オーダー・“折れない不滅の真理”プレイ! ドロップの“エルペス”を右後列へコールし、ヴァンガードの“アテナイアー”へ能力を与える! さらに、このターン追加で爪牙オーダー1枚をプレイ可能にする! 登場した“エルペス”の能力で山札から“マカーディア”をドロップに置きます!」
【折れない不滅の真理】〇あなたのドロップから1枚まで(R)にコールし、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、『【永】【(V)】:煌爪状態のあなたのユニットが3枚以上なら、このユニットのドライブ+1。』を与える。あなたはこのターンに、「折れない不滅の真理」以外の爪牙オーダーを追加で1回プレイできる。
【エルペス】(自動)〇このユニットが(R)に登場した時、山札を上から3枚見て、グレード2以下のユニットカードか爪牙カードを1枚まで公開し、ユニットカードを公開したら、そのカードを捨てる。爪牙カードを公開したら、そのカードを手札に加える。山札をシャッフルする。
<ユラン/Run>「そして、俺が爪牙オーダーをプレイしたことで“アテナイアー”の能力発動! ドロップからユニットカード1枚をコールしてパワー+5000! そのユニットを煌爪状態にする! ドロップの“一身の剣 アキナ”を右前列へコール! 煌爪状態の仲間がいることで、“エルペス”はブーストを得る!」
【アテナイアー】(自動①)〇あなたが手札から爪牙オーダーをプレイした時、あなたのドロップから、あなたのヴァンガードのグレード以下のユニットカードを1枚選び、(R)にコールし、そのターン中、そのユニットのパワー+5000し、煌爪状態にする。
【エルペス】(永続)〇煌爪状態のあなたのユニットがいるなら、このユニットは『ブースト』を得る。
<ユラン/Run>「そしてもう1枚爪牙オーダー・“気高き轟きの鼓舞”プレイ! “アテナイアー”に能力を与えて、このターン別の爪牙オーダーをプレイしているから1枚ドロー! 再び“アテナイアー”の能力で、ドロップの“リキッドナイト リフラーニャ”を左前列にコールしてパワー+5000! 煌爪状態に! “リフラーニャ”は自身の能力でさらにパワー+5000!」
【気高き轟きの鼓舞】〇あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、『【永】【(V)】:煌爪様態のあなたのリアガード1枚につき、あなたの前列にいるユニットすべてのパワー+5000。』を与え、このターンにあなたが手札から他の爪牙オーダーをプレイしているなら、1枚引く。
【リフラーニャ】(永続)〇煌爪状態のあなたのユニットがいるなら、このユニットのパワー+5000。
<司会・ピタロウ>「Run選手! 持前のオーダー2回発動によって盤面を形成!! それだけでなくより強力なユニットである“煌爪状態”のユニットが2枚コールされたぁぁ!! 2枚目に使用された爪牙オーダー・“轟きの鼓舞”によってヴァンガードへ付与された能力で前列がパワー+10000だっ!!」
<ユラン/Run>「“マカーディア”のブースト、“リフラーニャ”でヴァンガードにアタック! パワー38000!」
<アラシ>「さすがに高いな…っ。ダメージチェック、“天へと導く絆の翼”。レガリスピースが落ちたか」
アラシのダメージに2枚目のカードが置かれる。
<ユラン/Run>「“アキナ”でアタック! 煌爪状態だからパワー+10000! 追加効果は使わない! パワー35000!」
【アキナ】(自動①)〇煌爪状態のこのユニットがアタックした時、そのバトル中、このユニットのパワー+10000し、さらに [SB①]することで、相手のカードすべてのシールド-5000。
<アラシ>「そこもノーガード! チェック、“ラスカリア・ヴェレーノ”」
アラシのダメージに3枚目のカード、“夢刃の剣姫 ラスカリア・ヴェレーノ”が置かれた。おそらくアラシのメイングレード3となるヴァンガードだ。
<ユラン/Run>「ヴァンガードの“アテナイアー”でアタック! 能力で煌爪状態のリアガードすべてをスタンド! “アキナ”と“リフラーニャ”をスタンド! “リフラーニャ”の後列にいる“マカーディア”は自身の能力でスタンド!」
【アテナイアー】(自動②)〇このユニットがアタックした時、 [CB①]することで、煌爪状態のあなたのリアガードすべてを【スタンド】させる。
【マカーディア】(自動②/後列)〇あなたのヴァンガードの能力で煌爪状態のあなたのリアガードが【スタンド】した時、このユニットを【スタンド】させ、そのターン終了時、このユニットを退却させる。
<アラシ>「ここもノーガードっ!」
<ユラン/Run>「ツインドライブ!! “海鳴のブレイブ・シューター”、クリティカルトリガー(憧憬の乙女 アラナ)! “アキナ”のパワー+10000、“アテナイアー”のクリティカル+1!」
<アラシ>「ダメージチェック。クリティカル(憧憬の乙女 アラナ)。すべてヴァンガードだっ! 2枚目は“グルドーリ”」
アラシのダメージが5になった。ダメージトリガーによって、ヴァンガードのグレード2・“ラスカリア”のパワーは20000となっている。
<司会・ピタロウ>「クリティカル発動!! これによってホッタ・。アラシ選手一気にダメージ5!!!」
<ユラン/Run>「ここで決める! “マカーディア”のブーストした“リフラーニャ”でアタック! パワー38000!」
<アラシ>「ここで終わらせてたまるかよっ! 発動! ブリッツオーダー・“夢刃泡影”! エネルギーブラスト2を払うことで、俺のヴァンガ―ドの“ラスカリア”にバトル中パワー+20000!」
【38000→40000(10000+10000+20000)】
【アラシ:エネルギー6→4】
【夢刃抱擁】(コスト:EB②)〇アタックされているユニットを1枚選び、そのバトル中、パワー+20000。あなたはこのターンにブリッツオーダーを追加で1回プレイできる。(このカードをプレイするたびにプレイできる回数が増える)
<司会・ピタロウ>「ここでホッタ・アラシ選手のブリッツオーダー・“夢刃抱擁”が発動! ダメージトリガーと合わせて1枚でガード成功だっ!!」
<ユラン/Run>「でもあと1ダメージ与えればいいことにかわりはない! “エルペス”のブーストした“アキナ”でヴァンガードにアタックする時、パワーを+10000してさらにソウルブラスト! このバトル中、相手ユニットのシールドは-5000!」
【アキナ】(自動①)〇煌爪状態のこのユニットがアタックした時、そのバトル中、このユニットのパワー+10000し、さらに [SB①]することで、相手のカードすべてのシールド-5000。
<アラシ>「あと1点も取らせはしないっ! 来い、“ハニカム・ザイラス”! 手札の“アラナ(クリティカルトリガー)”を捨てて完全ガード!」
【58000→ヒットされない】
【ハニカム】(自動)〇このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
<司会・ピタロウ>「止めたぁぁ!! 強力なガーディアン弱体化能力を持つ“一身の剣 アキナ”に対して、ホッタ・アラシ選手は完全ガードを残していたぁぁ!!」
<ユラン/Run>「ターン終了時、スタンドさせた“マカーディア”を退却。さらに煌爪状態の“アキナ”を退却させて、ドロップの爪牙オーダー・“折れない不滅の真理”を手札に戻します。これで、ターン終了です」
【アキナ】(自動②)〇あなたのターン終了時、このユニットが煌爪状態なら、 [このユニットを退却させる]ことで、あなたのドロップから爪牙カードを1枚まで選び、手札に加える。
<司会・ピタロウ>「このターンホッタ・アラシ選手を5ダメージまで追い込んだだけでなく、守護者能力を持つカードまでも使用させたRun選手! ドロップから爪牙オーダーを手札に戻して次のターンに備える!」
ユランはターン終了時点での手札を確認する。
シールド20000になるフロントトリガーの“狂乱の令嬢”。
シールド15000のヒールトリガー“リズミカ・キウイ”とクリティカルトリガー“デュアルプレッシャー・ドラゴン”。
ガーディアンへコールした時に1枚ドローする能力を持つ“海鳴のブレイブ・シューター”が2枚。
先ほど“アキナ”の能力で手札に戻した爪牙オーダー・“折れない不滅の真理”。
そして守護者能力を持つ完全ガード・ユニットの“カストーディアル・ドラゴン”。
ダメージは3。この体制で、これから始まるホッタ・アラシのグレード3ライドターンを向かい打つ。
<ホッタ・アラシ>「なぁ、Run選手」
<ユラン/Run>「…なんですか?」
手札と相談していたユラン視線は、自分の手札から対戦相手であるホッタ・アラシへと向けられる。
<ホッタ・アラシ>「…何も知らない目だ。いや、違うか。知り始めて泳ぎ始めた目をしている。信じていたやつに裏切られる悲しい目をなっ!」
<ユラン/Run>「何を言って、別に俺はそんなこと!」
<ホッタ・アラシ>「いいやわかるっ! その裏切りと同じ目にあったやつを俺は知っているから! そして、その裏切ったヤツのことも!!」
<ユラン/Run>「何の話をしているんですか…?」
<ホッタ・アラシ>「お前も薄々気が付いているんじゃないのか? なぁ、Run選手」
<アキト/AKI>「集中するんだ、Run!」
ユランの背後から、AKIが語り掛ける。
<アキト/AKI>「相手の言葉に惑わされるな、キミのファイトをするんだ」
<司会・ピタロウ>「おっと! 対戦中のチームメイトの助言は注意だ!」
<ユラン/Run>「AKI…!」
<アラシ>「そうだな。この話の続きは、このファイトの後にしよう。…もちろん、俺が勝つっ!」
AKIに関することに揺らぐユラン。そのユランを煽るホッタ・アラシ。
その行方は。ファイトはクライマックスへー!
続くー。
盤面整理
〇ユラン/Run(先攻)
ヴァンガード:天空を裂く牙 アテナイアー(グレード3)
右後列:紺碧の勇気 エルペス(グレード3)
左前列:リキッドナイト リフラーニャ(グレード2)
手札:7枚
(1)狂乱の令嬢(G0/前) (2) カストーディアル・ドラゴン(G1/守護者) (3) デュアルプレッシャー・ドラゴン(G0/☆) (4) 海鳴のブレイブ・シューター(G2)(5) 海鳴のブレイブ・シューター(G2) (6)リズミカ・キウイ(G0/治) (7)折れない不滅の真理(G3)
ダメージ:3枚(裏1枚)
ソウル:2枚
◇ホッタ・アラシ(後攻)
ヴァンガード:母の剣に誓って ラスカリア(グレード2)
中央後列:ヴェレーノ・ソルダート シディラッカ(グレード1)
右後列:ヴェレーノ・ファミリア フィオリエ(グレード1)
手札:2枚
(1) 夢刃抱擁(G2)(2) ヴェレーノ・ファミリア フィオリエ(G1)
(2)ダメージ:5枚(裏1枚)
(3)ソウル:2枚
…第12話(2)へ続く。
〇注目カード●
『夢刃抱擁』
所属国家:ストイケイア
ブリッツオーダー
グレード:2
【コスト】[【エネルギーブラスト】(2)]することでプレイできる!
アタックされているユニットを1枚選び、そのバトル中、パワー+20000。あなたはこのターンにブリッツオーダーを追加で1回プレイできる。(このカードをプレイするたびにプレイできる回数が増える)
出自:DZ-BT01/131
“ラスカリア・ヴェレーノ”デッキの中核を成すブリッツオーダー。1枚でシールド20000相当のガードが可能である他、通常ターンに1回のみ使用不能なオーダーカードの使用上限を1回増やすことができる。同バトル内で2枚使うことはできないが、夢刃抱擁を使う度にその上限を増やすことが可能。
●登場人物
加我矢 ユラン(加我矢 癒爛)/Run(H.N.)/チーム・エクステンド
使用デッキ:ストイケイア/アテナイアー(オリジナル)
樋野 アキト(樋野 愛生人) /AKI(H.N.)/チーム・エクステンド
使用デッキ:ケテルサンクチュアリ/メグリビ(オリジナル)
叶絵 コウノ(叶絵 香乃 /Kさん(H.N.)/アルター/チーム・エクステンド
使用デッキ:ダークステイツ/ギィルゼクス(オリジナル)
服田 ユキナリ(服田 幸生) /熱(H.N.)/チーム・ダイナマイト
使用デッキ:ブラントゲート/グレイトフル(オリジナル)
渋谷 キリカゲ(渋谷 桐影) /ホッタ・アラシ(H.N.) /チーム・ダイナマイト
使用デッキ:ストイケイア/ヴェレーノ
加我矢 ヒユリ(加我矢 日癒璃)/ヒユリン(H.N)/チーム・なかよし
使用デッキ:ドラゴンエンパイア/グランドハイター・ドラゴン(オリジナル)
宮川 カエデ(宮川 楓)/チーム・なかよし
使用デッキ:ケテルサンクチュアリ/ファントム・ブラスター
江久世 アルス
使用デッキ:ドラゴンエンパイア/アルティマキナ(オリジナル)
ヴァンガード Extend-Run 12話:勝利への審判(1)