アローラ(こんにちは)。本日もよろしくお願いします。第9話、スタートです。

 先日ツキさん、ハウさん、そして私は、3日間のトレーナーズスクールのレッスンを無事修了し、その最終日にはメレメレ島唯一のキャプテンである「イリマ」さんの下での特別授業でした。

 その翌日の早朝、ハウさんがツキさんの家と、私の居候させてもらっているククイ研究所を訪れました。その目的は、


ツキ「最高のこと?」
ハウ「そうだよー! そうだよー! 本当に最高のイベントがやってきたんだよー!」
アシマリ「マリー!」
ピチュー「ピチュ!」
リーリエ「その〝最高〟というものが、本日ハウオリシティで開催されるのですか?」
ほしぐも「ピュイー?」
ハウ「そうなんだよー! ぜひリーリエも見に来ないかなってねー。ツキは来るよね?」」
ツキ「興味ない。ハウだけでやってろ」
ハウ「あれれー? 今回のイベントは実際の試練のようなものだから、ポケモンバトルも必要なんだけどなー。強くなりたいよね、ツキー」
アシマリー「マリー!」
ツキ「……」
ハウ「ねー」
ツキ「……こいつ…」

 ということで、ハウオリシティへ向かいます。


ポケモンムーン
  月 詠 の 記 録


【記録.9】
マラサダの試練 -


リーリエ「ここって…」
ツキ「前来たマラサダショップだよな」
モクロー「クロゥ」
ツキ「本当にここか?」
ハウ「ここだよー」
アシマリ「マリー!」
 ハウオリシティにやってきた私たちがハウさんに案内されたのは、以前訪れたハウさんの大好きな食べ物であり、ここアローラ地方では大人気。「マラサダ」の専門店であるマラサダショップでした。
ツキ「試練のようなことをするって言ってたけど、実際俺もまだ試練自体をしたことないからなぁ…。」
ハウ「だからこそだよツキー! これから試練へ挑戦するっていう新米島巡り挑戦者のために立ち上げられたのが、この試練!」
アシマリ「マリー!」
 目を輝かせて、とても活気の入った声でハウさんが熱弁しましたが、ツキさんは軽く聞き流している気がします。
ツキ「わかったからさ、その試練はどうやって受けるんだ」
リーリエ「マラサダショップに来た…ということは、やっぱりここで受付でしょうか?」
ツキ「ロトム、調べろ」
ロトム図鑑「了解ロ…って、僕は元々そういう使い方じゃないロト! 説明書にもう一回しっかり目を通してみるロト!」
ツキ「そんなこと言って、できるんだろ?」
ロトム図鑑「うぐぅ…。わかったロト」
ハウ「へぇー! ロトムって調べものもできるんだー!」
リーリエ「本当に、ハイテク図鑑さんなんですね!」
ロトム図鑑「当然ロト!」
 この間ツキさんが「さっきは拒んでたくせに」と思ってなければいいのですが。ロトムさんが調べてくれた情報により一通りわかったので、私たちはロトムさんにお礼を言って、その場所へ向かいます。

マラサダショッスタッフ「試練への申し込みですね。わかりました。3名様でよろしいでしょうか?」
リーリエ「あっ、いえ私は参加は…」
ツキ「やってみればいいんじゃないか」
ハウ「そうだよー」
リーリエ「そんな、ほしぐもちゃんを戦わせるわけにはいきません!」
 私はほしぐもちゃんの入っているバッグをしっかり持つと、ツキさんもハウさんも納得してくれました。
マラサダショップスタッフ「では、ツキさん。ハウさん。登録完了です。頑張ってくださいね」

 試練受講時間まで、私たちはマラサダを注文して、ゆっくりと待ちます。ゆっくりと待つはずでした。
リーリエ「店内で待っていないでよろしいんですか!?」
 私がこんなに慌てているのは、つい時間を忘れて試練に間に合わないということを恐れてなのですが、ハウさんはポケモンと向き合っているように見えます。ツキさんは考えことをしているようです。
ツキ「試練…か。まぁ、非公認だし…結局のところはその程度と思えばいいだろ」
リーリエ「何かいい考えは思いつきましたか?」
ツキ「まぁな。こんな小さな試練、普通にクリアしてやるよ」
リーリエ「自身満々ですね!」
ツキ「…で、ハウは何やっているんだ?」
リーリエ「それが…」

ハウ「よーしアシマリー! ピチュー! 技の調子はいい感じだよー!」
アシマリー「マリー!」
ピチュー「ピチュ!」
ハウ「ここの試練は俺たちにとってクリアしなければならない試練! 絶対に勝つための方法を見つけるよー!」
アシマリー「マリー!」
ハウ「アシマリー! バルーンを膨らませてー!」
アシマリ「マリ! マァリッ!」ボヨン
ハウ「いい感じだよアシマリー! ピチュウちょっと突いてみてー!」
ピチュー「ピチュ! ピチュ? ピチュピチュ?」
アシマリ「マリー」
 ピチューさんが何度突いてみても、そのバルーンは割れることはありません。アシマリさんの作るバルーンは、多少の力なら割れないようですね。
ピチュー「ピチュー!」
アシマリー「マリーマリー!」
ハウ「よーし次はピチュー! でんじはだよー!」
ピチュー「ピチュ! ピチュゥア!!」ビリリ
アシマリー「マリ!?」
ハウ「アシマリ、地面に向かってバルーンを膨らませて!」
アシマリ「マリー!」
ハウ「ジャンプ!」
アシマリ「マリー!」
ピチュー「ピチュ!?」
 バルーンを作った反動を利用して、トランポリンのようにアシマリさんが宙を舞います。そして降下を始めました。
アシマリ「マリー!」
ハウ「そのままたいあたりだよー!」
アシマリ「マリ! マァリィ!!」
 アシマリさんは頭を下に、ピチューさん目がけてたいあたりの姿勢をとりました。ですが、どうやら水を纏ったかのような技に変化しています。
ハウ「…あれ?」
アシマリ「マリ?」
ハウ「アシマリ、ちょっとストップ」
アシマリ「マリー」トン
ピチュー「ピチュ?」
ハウ「今の技…、たいあたりじゃなかったような…? もう一回やってみようよアシマリー」
アシマリ「マリー!」
ハウ「ピチュー、今度はでんきショックでお願いー」
ピチュー「ピチュ! ピィチュゥ!!」
ハウ「アシマリー! バルーンジャンプ!」
アシマリ「マリー! マァリッ!」
ピチュー「チュゥゥ!!」
アシマリ「マリッ!?」
ハウ「あっ!」
 ピチューさんのでんきショックの起動がズレ、できあがってジャンプされる寸前だったバルーンに直撃、割れてしまいました。
ハウ「うわぁぁぁぁ逃げてアシマリー!!」
アシマリ「マリィィ・・・!!」
ピチュー「ピチュ!」
 バルーンの上で今まさにジャンプしようとしていたアシマリさんは、水のバルーンから直に電撃を喰らってしまいました。
アシマリ「マ・・・リィ・・!」
ハウ「だ大丈夫アシマリー!」
ピチュー「ピチュゥ!」
ツキ「なんだ、どうした」
リーリエ「アシマリさんの悲鳴が聞こえましたよ!? …あっ!」
 ツキさんと私が駆け付けた時、アシマリさんはダメージを追って倒れこんでいました。ピチューさんのでんきショックはでんきタイプの技。それにタイプは同じなので、その威力も上がってます。そして極め付けに、アシマリさんはみずタイプ。効果は抜群です。
ハウ「どうしよう…。ごめんねアシマリ…」
ピチュー「ピチュゥ」
アシマリ「マ、マリー・・マリー」
ツキ「どうするんだ、試練もうすぐだろ」
リーリエ「ハウさんの出番をズラしてもらうことはできないでしょうか…」
ツキ「俺に言われてもはわからん」
ロトム「た、大変ロト! アシマリの容態を見せるロト!」
ツキ「いつの間に」
ハウ「ロトム…。お願い」
アシマリ「マリー」
ロトム「ピピピ…。麻痺状態ロト。それに、これは何かを伝って受けた電撃みたいロトね」
ハウ「ピチューのでんきショックなんだよ…」
ロトム「でんきショックでこのダメージロト? いくらアシマリに効果抜群でも、このダメージは少し多すぎロト。それなら納得できるロト!」
リーリエ「とにかく、早くポケモンセンターにアシマリさんを連れて行かないと!」
ハウ「うん」
 ハウさんはアシマリさんを連れて、ポケモンセンターへと走って行かれました。ピチューさんもそれを追います。

 マラサダショップへ戻った私とツキさんは事情を説明し、ハウさんの出番を遅くしてもらいました。
 その結果次の試練挑戦者はツキさんになりました。

リーリエ「頑張ってください、ツキさん!」
ツキ「あぁ、いっちょやってやる!」
 ツキさん、会場入りです。と言っても、会場はマラサダショップの裏の空き地ですが。そこにはマラサダショップのオーナーさんが待ち受けていました。 
マラサダショップオーナー「次の挑戦者は君だね。ようこそ、試練へ!」
ツキ「…どうも」
マラサダショップオーナー「どうやら君は、最近島巡りを始めたらしいね。」
ツキ「そこまで書いた覚えはないけどな」
マラサダショップオーナー「ハハハ。わかるよ、なんだってこの島の守り神である〝カプ・コケコ〟に出会ったトレーナーだからね」
ツキ「すっかり有名人か」
マラサダショップオーナー「後ろの連れは彼女か何かかな?」
リーリエ「か、かの…!」
ツキ「違う違う」
マラサダショップオーナー「おっそうか。これは失礼」
 私はツキさんの安定した発言に胸を撫で下ろし、試練を見守ります。
マラサダショップオーナー「では、試練を始めさせてもらおう! その試練とは…私とのバトルだ!」
ツキ「試練って結局ジム戦みたいなもんじゃね」
マラサダショップオーナー「ジム戦…? なるほどぉ、君はアローラ以外の地を踏み入れたことがあるな。今回の試練は確かに、島巡りの試練をリスペクトしていると共に、他地方で存在するポケモンジムのジムリーダー戦も視野に入れている。君にはちょうどいいかな?」
ツキ「やってやる!」
マラサダショップオーナー「いい答えだ。では、ウソッキー!」ポーン
ウソッキー「ウソッキ!」
ツキ「ウソッキーか」
 ウソッキーさんは一見くさタイプのポケモンさんに見えますが、いわタイプのポケモンさんです。あとはよろしくお願いします、ロトムさん。
ロトム「説明は僕にお任せロト! ウソッキー。まねポケモン。いわタイプ。お年寄りを中心に大人気。緑の部分が大きいほどマニア評価が高いポケモン。ロト!」
ツキ「はいはいお疲れ。いわタイプか。これは変態博士のイワンコ戦を思い出す必要ありそうだな。モクロー!」ポーン
モクロー「クロォゥ!」
マラサダショップオーナー「では、試練開始!」
ツキ「行くぞ!」
モクロー「クロォォゥ!!」

 その頃ハウさんは、ポケモンセンターでアシマリさんの回復を待っていました。
ハウ「アシマリ…」
ピチュー「ピチュゥ」
 そこにポケモンセンターのスタッフさんがアシマリさんを連れてやってきました。
ポケモンセンタースタッフ「お待ちどうさま。アシマリはすっかり元気になりましたよ」
アシマリ「マリー!」
ハウ「アシマリー! おかえりー!」
アシマリ「マリー!」
 アシマリさんはハウさんの胸に飛びつき、ポケモンセンターからの帰還を歓迎されています。
ハウ「早くマラサダショップに戻らないとねー!」
アシマリ「マリー!」
ピチュウ「ピチュゥ!」

 一方マラサダショップの試練では、ツキさんが押されていました。
モクロー「クロォゥ・・!」
ウソッキー「ウソッキ!」
ウソハチ「ウッソー」
ツキ「っそ…! 途中で2体目出すとかありかよ…!」
マラサダショップオーナー「これは試練リスペクトだからなぁ。いわゆる〝仲間を呼ぶ〟だ。アローラの風習だな!」
ツキ「だったらこっちも2体目だ! ツツケラ!」ポーン
ツツケラ「ケラァ!」
ツキ「モクローこのは! ツツケラいわくだき!」
モクロー「クロォオゥ!」ビュォォォ
ツツケラ「ケラァ!」バッ
ツキ「ウソッキーを倒せればいい! 行けっ!」
マラサダショップオーナー「そんな簡単にはやられないぞ! 双方いわおとし!」
ウソッキー「ウソッキ!」
ウソハチ「ウッソ!」
モクロー「クロッ!」
ツツケラ「ケラッ!」
 このはがいわおとしに阻まれ、ツツケラさんもいわおとしで前進できません。
ツキ「っ!」
マラサダショップオーナー「協力がなってないなー。ウソッキー、たたきつける!」
ウソッキー「ウソッキッ!」
モクロー「クロォゥ…!」
ツツケラ「ケラァ!」
マラサダショップオーナー「ウソハチ、じたばた!」
ウソハチ「ウッソー!」
ツツケラ「ケラァ…!」
ツキ「あっ!」
リーリエ「モクローさん! ツツケラさん!」
モクロー「クロォゥ…」
ツツケラ「ケラァ…」
マラサダショップオーナー「試練失敗だな」
ツキ「つ、強いな」
マラサダショップオーナー「まぁな。だが…、君には典型的に足りないことがあるな」
ツキ「なんだ、それ」
マラサダショップオーナー「その辺は自分とポケモンたちで考えるんだ。お前もポケモントレーナーだろう」
ツキ「またそれか」
 お二人が話していたころ、ハウさんが帰ってきました。
ハウ「ま、まだやってますか!」
アシマリ「マリー!」
ピチュウ「ピチュ!」
リーリエ「ハウさん!」
マラサダショップオーナー「遅かったね。大丈夫だ」
ハウ「よかったー」
アシマリ「マリー!」
ハウ「ところでツキどうだったー?」
ツキ「……負けた」
ハウ「えぇぇ!!? ツキでも勝てない試練なのー!!?」
ツキ「まぁ、試練ってもんがどんなのかは見れたし…」
ロトム「負け惜しみロト」
ツキ「黙れ」
マラサダショップオーナー「では始めようか。こちらもポケモンの回復は済んでいる」
ハウ「よろしくお願いします! さぁアシマリ、行こう!」
アシマリ「マリー!」
マラサダショップオーナー「ウソッキー!」
ウソッキー「ウソッキ!」
マラサダショップオーナー「試練開始!」
ハウ「アシマリ、みずでっぽうだよー!」
アシマリ「マリー!」バシャァ
マラサダショップオーナー「たたきつけろ!」
ウソッキー「ウソッキ!」
 ウソッキーさんには効果抜群のはずのみずでっぽうが、技「たたきつける」でたたきつけられてしまいました。いくら効果抜群でも、当たらなければ意味がありません。
マラサダショップオーナー「だましうち!」
ウソッキー「ウソッキ!」
アシマリ「マリー・!」
ロトム「だましうちは必ず当たる技ロト!」
ハウ「だったら、なきごえ!」
アシマリ「マリー!」
ウソッキー「ウソッキ・!」
 なきごえでウソッキーさんの攻撃力をダウンです。これで、先ほどのだましうちやたたきつけるのような物理攻撃技の威力を減少できます。
マラサダショップオーナー「くぅ。仲間を呼ぶか!」
ウソハチ「ウッソー!」
ツキ「仲間を呼ぶ…! あれホントめんどくさいよな」
リーリエ「そうですね…。ウソッキーさんのみを狙うということが阻まれてしまいますし…」
ハウ「僕たちも仲間を呼ぶよ! ピチュー!」
ピチュウ「ピチュ!」
マラサダショップオーナー「ウソハチ、いわおとし!」
ウソハチ「ウッソー!」
ハウ「アシマリ、バルーンでジャンプ!」
アシマリ「マリー!」ボヨーン
 バルーンでジャンプしたことで、いわおとしの直撃を免れました。
ハウ「ピチュー、ウソッキーにあまえる!」
ピチュー「ピチュ!」
マラサダショップオーナー「させない! ウソハチ、ウソッキーを庇ってくれ!」
ウソハチ「ウッソゥ!」
ハウ「アシマリ、ウソハチへみずでっぽう!」
アシマリ「マァリィ!!」
ウソハチ「ウソォ・・!」
マラサダショップオーナー「くっ! ウソッキー、たたきつけるでピチューをたたきつけるんだ!」
ウソッキー「ウソッキィ!!」
ピチュー「チュゥゥ・・・!!」
マラサダショップオーナー「よし。…なっ!」
ウソッキー「キッ・!」
ロトム「麻痺状態ロトー!!」
 ピチューさんの特性は「せいでんき」。触れた相手を麻痺状態にすることのある特性です。
ピチュー「チュ・・・!」
アシマリ「マリー!」
ハウ「アシマリ、ウソッキーへみずでっぽう!」
マシマリ「マリィ!!」
ウソッキー「キッ・・!」
ツキ「麻痺で素早さが落ちたのがでかいな」
リーリエ「はい!」
ウソハチ「ウッソ!」
マラサダショップオーナー「ウソハチ、アシマリにじたばた!」
ウソハチ「ウッソォォゥ!!」
ハウ「ピチュー、わるだくみ!」
ピチュー「ピチュ!」
ハウ「でんきショック!!」
ピチュー「ピチュゥゥ!!!」
ウソハチ「ウソォォォ…!!」
マラサダショップオーナー「ウソハチ! ならウソッキー、アシマリをたたきつけるんだ!」
ウソッキー「ウソッキィィ!!!」
ハウ「行くよアシマリ! バルーンでジャンプ!」
アシマリ「マリー!」
ウソッキー「ウソッキ!?」
ハウ「そのまま、たいあたり!!」
アシマリ「マリ! マァァリィィッ!!」
ハウ「また!」
 再び繰り出したそのたいあたりは、アシマリさんが水を纏ったものでした。そして、早いです。
アシマリ「マァァリィィ!!!」
マラサダショップオーナー「くぅっ…!」
アシマリ「マリー!」
ピチュー「ピチュ!」
ウソハチ「ウッソォ…」
ウソッキー「ウソッキィ…」
ハウ「や、やったー!!」
アシマリ「マリー!」
ピチュー「ピチュゥ!」
リーリエ「やりましたね! ハウさん! アシマリさん! ピチューさん!」
ハウ「ありがとーリーリエちゃーん!」
ツキ「ハウは勝ったか…」
ロトム「バトルもなんだかハウの方が見ごたえあったロト!」
ツキ「うるせぇよ」
マラサダショップオーナー「いやぁ負けたよ。おめでとう」
ハウ「ありがとうございますー!」
マラサダショップオーナー「最後のアシマリの技、凄かったなー」
ハウ「たいあたり…ですか?」
マラサダショップオーナー「いや、あれはたいあたりじゃないな。あれは〝アクアジェット〟だ」
ハウ「アクアジェット!」
アシマリ「マリー!」
 アクアジェットとは、先制攻撃の可能なみずタイプの技です。アシマリさんの新しい技ですね。
マラサダショップオーナー「さて、試練達成の君には〝あれ〟を送らないとね」
ハウ「はい! ドキドキ!」
ツキ「試練達成で最高のもの…だったな。なんなんだ結局」
マラサダショップオーナー「ハウ殿。この賞品を証拠に、マラサダショップの試練達成を表彰する。マラサダショップオーナー。はい、これが家のマラサダショップ系列全店で使える〝マラサダ1つ無料券〟10回分だ!」
ハウ「やったー!!!! やったよアシマリー! ピチュー!」
アシマリー「マリー!」
ピチュー「ピチュー!」
ツキ「マラサダの無料券かよ!!」
リーリエ「ハウさんらしいですね…あはは」
 マラサダの無料券ではありましたが、これを手に入れるために頑張ったハウさん、アシマリさん、ピチューさんは全力で喜んでいました。これはハウさんたちにとって、求めるべき〝最高〟だったのですから。



マラサダの試練 ◆

 

 

 

旧タイトル:【記録.9】最高を求めて