やはり変な映画であった。
始まりは、つげ義春の「ねじ式」みたいである。
メメクラゲは出てこないが、鎖で縛られた女体が出てくる。
有名なカメラマンの先生にヌード写真を撮ってもらった緑魔子。
鎖で縛られた女体・・・その展覧会の会場に、奇妙な客が来る。
その男は盲人であった。
写真は見れない。
会場に置かれた彫刻を手で撫で回す。
その後、モデルの女性が部屋にマッサージを呼ぶ。
すると、撫で回し男がやってくる。
男はモデルをクロロフォルムで眠らせ拉致する。
そこは、こういう世界。
登場人物は、たった三人。
美しい肢体をもったモデルの女と、
女の肉体に魅せられた盲目の彫刻家、
その母。
社会から遮断された大密室に繰り広げられる「禁断の倒錯愛」。
制作年:1969年
出演:緑魔子/船越英二/千石規子
監督:増村保造