坂本が戻ってきたのではなかった。
そこにいるのは、エステの幸子と、会ったことのない二十代と三十代の派手な感じの女達だった。
涼子は自分のおかれている状況に慌てた。
「どうして幸子さんここに・・・」と悲鳴に近い声を上げた。
「一度本格的に貴女を可愛がってみたくてチャンスを窺っていたわけよ」
「何時もうちのエステでは場所柄いつも中途半端ですものね」
「この方達を、ご紹介するわ、私のこの方面の親しいお友達。雅子さんと裕美さん」
涼子は気を失いそうになった。
味わったことの無い羞恥心と虚無感が全身を突き抜けた。
同性のしかも3人もの女にこんな姿を見られるなんて全くの想定外なことだった。
幸子 「見事に縛られているわね」
涼子は「イヤッ見ないで!お願い出て行って!」と叫んだ。
年若い裕美が「ワアー恥ずかしい姿ね、私まで感じそうよ。」と呟いた。
雅子 「だって自分から思いっきり縛ってみて・・と坂本さんにお願いしたって言うじゃない」
涼子 「違う 違うゥ!」
雅子 「坂本さんが縛って転がしてあるから後は勝手に遊んでいいよ、っていって部屋の鍵を貸してくれて出かけちゃったのよ」
涼子 「ひどい!」
幸子 「こんな姿を私たち女に見られるなんて考えていなかったのね」
雅子 「坂本さんに気を許したのが間違いよ。坂本さんに縛られることを納得したのは貴女自身でしょ。貴女は彼に辱めてってお願いしたって話じゃない」
涼子 「ウソッ!うそよ!」
雅子 「だけれど、その後にこんな姿を私たちに見られて玩具にされるなんていうことは計算違いだったわね」
涼子 「幸子さん ねえ ほどいてください!お願いします」
幸子 「そうはいきません。奥様。第一ほどき方をしらないもん」
裕美 「たっぷり可愛がって泣かせてあげるわ。女に責められるのもいいものよ。諦めることね。」
雅子 「だけれど恥ずかしいわね。彼一人と思っていたのにこんな姿をいきなり大勢に見られることになっちゃったんだから。しかも同性に、お察ししますわ」
「許して!お願い!」涼子は涙声で自由の利かない浅ましい体を揉んだ。
雅子 「いい歳をして、お嬢様ぶってるわね」
裕美 「話には伺っていたけれど、なるほど、泣かせたくなるっていう感じの奥様ね。それにしても隠しようも防ぎようも無いわねこの姿はどうでしょう。」
「みんなが裸だったらそんなに恥ずかしいと感じないと思うけれど、一人だけこんなにされたらヤッパリすごく恥ずかしいでしょうね」
幸子 「そうよ、男でも女でもお互いが裸同士だったら羞恥心ってあまり感じないものよ。抱き合っている時に恥ずかしいなんてあまり思わないでしょ。だけれど、今の彼女はとても恥ずかしくてたまらない筈よ」
雅子 「それにしても、悔しいぐらいに白くて肌理の綺麗な肌をしているわね。彼氏が可愛がるわけだ」
幸子 「言ったとおりでしょ。セレブな奥様って言う感じでしょ。だからうんと恥ずかしがらせたいのよ」
裕美 「彼氏ってSなの?」
幸子 「Sだけれど本質はMだと思うわよ」
裕美 「どういうこと?」
幸子 「可愛い彼女が羞恥と被虐に泣くのを見ることで一体になる喜びを感じるのよ」
裕美 「ふーん、そんなもなんだ。私には難しくて判らないわ」
幸子 「そういう男を見つけなさいな。裕美ちゃん 今日はいい勉強になるわよ」
幸子 「イヤイヤ止めてって泣いているうちに、どんどんマゾの本姓に嵌っていくのよ。イヤイヤって言う女ほど感性が豊かなんだってさ」
雅子 「そうして崩されていくのを我々は拝見できるってわけね」
幸子 「苛められて,よがって泣くところをじっくりと拝見しようじゃない」
雅子 「だけれど どうでしょ 誰にされたのか知らないけれど、すっかりパイパンにされて、こんなに開かされてしまって、まあまあ哀れなことね・・・・それにもうお口が開きかかってお涎が出かかっているみたいよ。恥ずかしい姿を見られているだけでこんなに感じちゃって。いやらしいわね・・・。」
裕美 「私たち、まだ指一本触れてないわよね」
幸子 「さあ なにから可愛がることにしようかな」
口々に、女達は仰向けに転がされている涼子を見下ろしてからかった。