ブログの見た目を派手にするため、貼っておきます。
(続き)
今、アイザックの伯父・マルトフをはじめとする連合政府の平和主義者と、ボルガコネクションの幹部一同が特別列車に集まり、会談が行われようとしている。
しかしその会談自体が仕組まれたものであり、そこを襲撃して邪魔者を一気に抹殺してしまおうというのが、ヌビアコネクションの計画であった。
連合政府北ヨーロッパ支局長官ゴロゾフは、ボルガコネクションとヌビアコネクションの二重スパイであったのだ。
キッド達と合流したアイザックは、事の顛末を聞き、焦る。
伯父・マルトフの命が危ない……!
まさに、列車が襲撃されている最中に現場へ突入したJ9は、辛うじてマルトフのみ救出。
ゴロゾフは邪魔者であるJ9を始末するべく、戦闘ロボ:ブルードの救援を要請。
が、ブルードはブライガーの敵ではなく、マルトフが助かったことにより、
ゴロゾフの計画は完遂とはいかない結果に終わった。
ブルード登場から、ブライガーに破壊されるまで、わずか1分。
しかもその内、数十秒は、ブライスターからブライガーへの変形バンクであったことも付け加えておこう。
弱い、弱すぎるぞ、ブルード……!
今回の襲撃の首謀者であるゴロゾフを追い詰めるJ9.
必死に逃げる彼は、現場へと表れた、ある人物にすがりつく。
ゴロゾフ「カーメン・カーメン様……!」
アイザック「……カーメン・カーメン!?」
ついに、直接対峙することとなった、J9とカーメン……!
アイザック「仕掛けたのはお前か?
ボルガコネクションは、これでヌビアの物になったようだな」
カーメン「ハハハ……、私は通りすがりの旅行者。
はて、おっしゃる意味が分からぬが?」
そらとぼけた上で、有無を言わせず、その場でゴロゾフを射殺してしまうカーメン。
カーメン「クズはクズらしく死ぬもの。
……では、機会があらばまた会おうぞ」
事件は終わった。
アイザック「ダスビターニャ……さようなら」
そっと、母への別離の言葉をつぶやく、アイザック。
正義が踏みにじられ、悪がはびこる世の中で、
それでも、アイザックは、J9は、
己が正義を信じ、自由に生きる……!
父の無念を胸に己が正義を貫く生き方を変えぬアイザック
あくまで政府高官という立場で戦い続ける、しかしその戦いとは、悪の組織のご機嫌取りである、という屈辱にまみれた力なき自分の立場を自覚している伯父・マルトフ
亡き父のことを忘れ、明るさを取り戻したかに、アイザックには見えた母・ソーニャ
そして本当は、決して夫の事を忘れてしまったわけではない、母・ソーニャ
息子である君の事を思い続けているのだぞ、とアイザックに語り掛ける伯父マルトフ
3者がお互いに、相手の事を大切に思っているにもかかわらず、
誰も間違ったことなんかしていないにもかかわらず、
決して交わることが無い
という、このすれ違いドラマのアツさ!
そして、J9とカーメンの本格的対峙!
と、実に濃厚なエピソード。
シリーズ中でも、傑作の1本と言っていいのではないでしょうか。