今日は日曜日、久しぶりにあの人と逢わない日曜日だった。
友人とカヌーをしにいっている…。
そして私は本日は三味線のお稽古へ。

あんまり練習をしなかったのと着物があまり上手く着れなくて
もともと気分が沈みがちな稽古だったうえに、
風邪もかなり酷めにひいていて、
できればお休みしたかったけど…
一人きりで家に残されて寂しかったので
きちんと出席した。

その稽古の途中で三味線の弦がいきなりパチンと音を立てて切れた…。
かえたばかりの弦だったのに。
なんだか急に不安になってその後の演奏は散々だった…ただでさえ
下手なのに…。
あの人は無事だろうか?と胸騒ぎがした…。
何度もメールを入れてみる。
夕方になって来たメールは、雨で増水した川でカヌーから投げ出されて
危うく溺れて死にそうだったとのこと。
ちょうど弦が切れた時間帯だった…。
でも無事で良かった…。

今回、死というものは案外近くに潜んでいるものだと思った。
じゃあ、何故私が強く死を望んだ時は、私の隣で息を潜めていてくれなかったのか?
簡単に命を奪えただろうに。
どうやら死神も、死にたく無いと思っている人の傍に行きたがるらしい…。
生きる気力を最初から無くしている人間には用はないのだろう…。
なんて物事は上手く行かないようにできているのだろう…。