昔、何かの番組で地球の磁場が狂うとイルカや鯨が自ら砂浜へ上がってしまい
死んでしまうことがある、というのを見た。
その時、私は死んでしまう事を望んでもいないのに、自分から死の領域に入り込んで
しまったイルカや鯨は命が絶えるまでに何を考えているのだろうと、ぼんやり
思っていた。
今日は、久しぶりに大阪へ髪を切りに行っていた。
髪は伸ばす方向なのだけれど、やはり髪のボリュームと
癖が強く出て来る状態は堪え難く、今日行く事にしていた。
美容院へ予約をいれた後、大阪へ行くということで
ある人に久しぶりにメールを入れてみた。
私が最悪の状態の時に別れた人へ。
別に、会える事を、期待していた訳ではないけれど、
私は相手からきた返事の内容になんだか、腹立たしさと失望を同時に味わう
なんとも形容しがたい気分になってしまった…。
(私は今日、会えないのなら、このメールに返事はしなくてもいいという形で送った。
会えない理由は、今の私の知りたい事ではない。メールが来なければそれで良かった。
なのに会えない理由を、なんだか本当かどうか判断つかない理由をつけてごめんねと
返事をしてきた、そして『落ち着いたらメールする』という一文も書き添えられていた。
私は、もうその人からの連絡などは待ってはいない…最後の電話で話した相手との約束を
果たすためのメールを私は送っただけだったのだ。)
その為に、私は踏まなくてもいい地雷をわざわざ知っていて、踏みにいったような結果になって
しまって…すごく後味が悪い…。
すごく好きな人ではあったけど、相手もすごく私の事を想って、努力してくれたけど、
でも結局、最後の最後まであの人は、私を知る事は無かったのだ、と改めて思い知った。
酷く、疲れた…(まあ、阪神優勝セールで大混雑の中、買い物をしたせいもあるだろうが)
うちあげられたイルカや鯨も、自分からわざわざ『望んでも無い事』を招いてしまって
瀕死の中、失望感に支配されていったのだろうか?
唯一の救いは…
疲れはしたけれど、頭は痛いけれど、今、支えてくれる人がいるのは
すごく助けになっている…帰りの電車の中、仕事が終わったと報告の電話を
わざわざかけてきてくれたのが、すごくタイミングが良かったのだった…。
また、心の中だけで『ありがとう』を告げた。
これから先、自分から海岸にうちあがるような事だけは、うっかりしてしまわないように
気をつける事にする。