あの日以降、週末の中央競馬を頻繁に楽しむようになりました
私がハマった要因としては、
①「運が良ければ、すぐ、簡単に大金が得られる可能性がある手段」としての認識
②大金ではなくとも、少しでもお金が増えることの喜び
③レース分析の有意義さ
④スリルの連続
⑤現実感がない
⑥掛け金よりも負けたお金に対して神経質になる
これらが思い当たります
①は前回もお話しましたが、頭では「運次第」とは理解していても
大金が当たる「可能性がある」手段という、経験に基づく認識。
中央競馬については、各競馬場で1日およそ10~12R、それが1~3つの競馬場で行われます
土日で合わせると、多くて約60レースほど
これほどのレース数があれば、いつかは大きい当たりも出るのではないか…という希望的観測。
勿論、その分掛けるお金も増えます。
②に気づくのは時間の問題であったかもしれませんが、職場の方の影響もありました
パチンコもそうですが、競馬で勝った後「飲みに行こう」「飯行こう」と盛り上がっていました
確かに、当然勝てばお金は浮きますよね。「勝った日は」。
私も1,000円勝てばコンビニで弁当を買ったり、スーパーでお酒を多めに買ったり…
10,000円勝てば好きなゲームに課金することを考えたり、はたまた次競馬に使う軍資金にしたり…
勝った時とその後の行動の積み重ねで、感覚が麻痺してきます。
勝てばお金は浮きます、「勝った日は」。
月間、年間、総合的に、結果はどうでしょう?
③は自分の性格もあり。
競馬の醍醐味のひとつは、「予想」です
競馬専門家、競馬新聞、レース分析サイト、各競馬サイトの分析ツールなど
レース分析のための手段は数多く存在し、実際結果に大きく影響します
馬の産駒、枠順、馬場状態、脚質、競馬場の相性などなど
競馬に限らず、私はこういった分析はとても好きです。
きちんと結果に反映されるのであればなおさら
ただ、競馬に絶対はないですし、どのタイミングで反映されるか分からない。
④は①でもお話ししたレースの多さに関係します
例えば、中央競馬で1日に3会場で競馬が行われるとします
すべてのレースにかけるとすれば、レース間隔はおよそ10分~15分程度
勿論どのレースにかけるかはその人が決められます
ただ、掛ければ大金が当たる可能性がある、そして負けている状況であればいち早く状況を変えたい
➡「いつかは当たる」と「はやく楽になりたい」という思考が同時に浮かびます
「競馬が上手い」人はそうではないかもしれません、しかし自分はこうなりました。負の連鎖です。
⑤は投票方法に起因するかもしれません
もし数百円でも負けている状態の場合、負けて終わるのが嫌で全レースが終了まで終われませんでした
「次当たれば勝って終われるかもしれない」という楽観視と、変な負けず嫌い。
私は基本負けず嫌いではないと思いますが、なぜかゲームに限っては負けず嫌いです
ネット投票(即PAT)を利用していたこともあり、いつの間にかゲーム感覚になっていたのか
リアルマネーをゲーム感覚で使って無くすって本当に恐ろしいですね。(他人事)
⑥は人それぞれの感覚でしょうか。
掛け始めた当初は、1日だいたい1,000~3,000円ほど
例えば、1,000円負ければ1日分の食費、3,000円負ければ1週間分の食費、という風に自然と換算してしまいます
負けた金額が多ければ、それこそ給与やそれ以上ともなれば…。
長くなってしまいましたが、これらが競馬にはハマってしまった要因だと考えています
ただ、正直「競馬にはハマってしまった」というのは競馬に対して失礼だとも感じます。
繰り返しますが、競馬は魅力的なスポーツです
「お金を掛ける」という側面については、節度を持って、適切な範囲内であれば問題なく楽しめる娯楽だと思います
そこを「運が良ければ、すぐ、簡単に大金が得られる可能性がある手段」として捉えてはいけない。
自分はいつの間にかそこを勘違いし、気づいた頃には手遅れでした。
生活費も使い切って、ついに消費者金融を頼ってしまった
約半年で、借金は約90万円ほどに膨れ上がっていました。