モニタなしで、デスクトップなしRaspberryPi環境をなる早で構築する手順(前編)

お疲れ様です、グピオです。 家のIoT化を進めるために、新たにRaspberryPi3modelBを購入したので、セットアップ手順をまとめようと思います。

 

ワイワイ

 

 

よくラズパイのOSインストールに行われる方法として、NOOBSとよばれる公式のインストールソフトウェアをmicroSDにいれて、GUIでぽちぽちやる方法があります。 しかし、この方法ではラズパイをモニタに接続したり、NOOBSのダウンロードとOSのインストールに非常に時間がかかったりします。

https://www.raspberrypi.org/downloads/noobs/

今回のラズパイの利用用途は家電たちをコントロールするためのAPIサーバsを構築することで、複数台ほしいので、できるだけ時間をかけたくないです。 そこで今回は、自分がよくやっている出来るだけ楽に早く、モニタにも繋がないでラズパイ環境を構築する方法を紹介します。

RaspberryPiとは?

RaspberryPi(ラズパイ)は、Raspberry Pi Foundationによって開発されている、シングルボードコンピュータ(最低限の機能が備わった基盤一枚のコンピュータ)です。 ラズパイといえば、Raspberry Pi 4 Model Bが日本でも発売開始して話題になりましたが、今回は少し古いRaspberryPi3 modelBを利用します。 

(どのRaspberryPiでも方法はそんなに変わらん。2以前にはWi-Fiのインタフェースが搭載されていないので、有線LANを使うか、Wi-Fiドングルをつける必要)

 

 

 

 

 

環境

今回紹介する方法は、

  • ディスプレイなし
  • 有線LAN、Wi-FiどちらでもOK

の環境で、RaspberryPiにssh接続と(個人的に必須な最低限の)環境構築できるようになるまでの手順を説明します。

使用機器

  • macOS
  • RaspberryPi3 modelB
 

microSDを購入

今回購入したmicroSDはこちらです。

ちなみに、microSDには相性があるので注意。 相性の悪いmicroSDを利用すると、普通に起動しなかったりします。

個人的におすすめなのは東芝のmicroSDで、一度も起動しなかったことが無いです。

相性についてはここに詳細に記載されているので、購入前にしっかり確認することをお勧めします。

https://elinux.org/RPi_SD_cards

サイズは最低でも16GBは欲しいけど8GBとかでも使える。

 

 

 

 

 

 

OSをダウンロード

👇こちらのページからダウンロードできます。

https://www.raspberrypi.org/downloads/raspberry-pi-os/

今回はデスクトップ環境や、いろいろ余計なものが入っていない軽量なRaspberryPiのOSである、Raspberry Pi OS (32-bit) Liteをインストールしようと思います。

解凍する。

全行程でここ(ダウンロード)が一番時間かかるので、あらかじめダウンロードしておくと良い。 ちなみに、RaspberryPiのOSはかつてはRaspbianという名前だったが、2020年5月からRaspberry Pi OSに変更されたみたい。 これはDebianベースのOSで、普段Linux触ってる人だったら使いやすいと思います。

 

OSをmicroSDに書き込む

 

 

自分は、balenaEtcherを利用しています。

https://www.balena.io/etcher/

balenaEtcherは、.imgなどのイメージファイルをmicroSDカードなどに書き込む、オープンソースのブードディスク作成ツールです。 UIがシンプルで美しいから好き。

imgを選択して、Flash!するだけ。

 

    

2~3分くらいで終わる。

終わったらこんな感じになる。

 

 

Wi-Fiの設定

Wi-Fiの設定をしておきます。 ディスプレイに繋がない+Wi-Fiの環境で接続するためには、bootしてすぐにWi-Fiに接続してもらう必要があります。有線でつなぐ場合は無視してOK。

実は、wpa_supplicant.confファイル(Wi-Fiの設定 SSIDとかパスワードが書かれている設定ファイル。普段ラズパイからは/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confをいじったりする)をboot配下においておくだけで、なんかよしなにやってくれる。

wpa_supplicant.confの名前で、以下のテキストファイルを作成。

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1

network={
    ssid="{Wi-FiのSSID}"
    psk="{Wi-Fiのパスワード}"
    scan_ssid=1
}

これを/boot配下に直接配置しておきましょう。

これでWi-Fiの設定は完了です。

(ちなみに、生のwifiパスワードを書いてこのまま置いておくのはあまりよくないので、可能であればwpa_passphraseコマンド使って暗号化したほうがいい。)

wpa_passphraseは、IEEE 802.1X/WPA(Wi-Fi Protected Access)で無線LANアクセスポイントに接続する際の認証用のパスフレーズ(アクセスキー)を256bit PSK(Pre-Shared Key)で暗号化するためのコマンドです。

https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1601/23/news008.html

 

sshの設定

RaspberryPiは、デフォルトではsshが無効化されています。 しかし、/boot配下にsshと言う名前のテキストファイル(中身は空でOK)をおいておくことで、sshを有効化できるようになります。

$ touch ssh
$ cp ssh /path/to/boot

 

 

前編はここまで。次回は、実際にRaspberryPiを起動させてみます。