種子の遺伝子操作による連作の阻止、除草剤による土壌細菌叢の破壊、南米アフリカの農地と水源の争奪戦、農業生産自給率の抑制政策、農協による価格操作、大手スーパーの侵略的価格操作による小売店の廃業促進、電気水道ガス代の高騰による自炊の抑制

日本中のスーパーから生鮮食品が消えて弁当惣菜、冷食、菓子類ばかりが増えている

老人独身学生の一人暮らし世帯の増加により自炊の割合が減少し既製品の買い食いで良いと思わされる生活になっている
外食ばかりか中食すら減少しインスタントラーメンの袋麺の売り上げが落ちて湯を注ぐだけのカップ麺ばかり売れて行く始末

健康も食の安全も他人任せの無責任な食文化になっていることに恐怖する
厨房機器を製作する文化が失われるのも時間の問題で自炊したくともまともな包丁まな板が10万円の世界が来るかもしれない
貧乏人の為に100均の使い捨て包丁しか手に入らなくなれば食文化が消える姿も見える

南北130キロの沖縄ですら大きく3つの土壌に分かれていてそれぞれに最適な農機具が異なる
鋤鍬の形状が土壌により異なりそれを見極める職人の喪失が消費の低迷により起こる
文化は商業的成功が維持されなければ発生しないし継承されない
正常な欲、暮らしぶりがなければ文化は失われるので自炊欲が失われれば多くの文化は喪失する

一人暮らしの自炊は金がかかり不経済で頭と時間と技術を必要ともするので多くの単身世帯が自炊を放棄している姿はスーパーの陳列棚に現れている
東京一極集中(都市化)と核家族化という経済面優先の日本の政策は自炊率を下げて食文化そのものを奪われて食料支配への道をひた走っている

農家を守る名目で価格調整をして外食より自炊を高価なものとする仕組みを改めなければ私達は文化を理解しない野蛮人に戻ろうとしている恥を被ることとなる

人権を守り不健康で怠け者で無知な労働者になりたくないなら自炊する誇りを持つしかない