風に揺れ 音を香らす 水の壺

                   

風鈴。

「風鈴」っていう字は魅力的。

顔の傷 義に生まれども 他に受けず

                       

誰かを助けて体のどこかが汚れたとする。

本来それは、隠さなくてもいいものである。

しかし、事情を知らないものから見れば、自分はただの汚い人。

顔の傷なんて場合によってはアブナイ人だ。

だから、人を知ることが大事なのである。


少年の 良かれと思い 犯す罪

                   

所謂確信犯。

これは許せぬ事か、許せることか。

人によって意見の変わる、一部の事例。

朝の日に 鳴いて色づく 鳥の声

                    

朝日っつったら雀とか鳩でしょ。

チュンチュンもしくはコケコッコー。

泣く石と 笑う石の差 歴にあり

                   

イシとかレキとか、わかりづらい句だなぁ。

豆の木を 育ててみれば 落し物

                     

有名な少年Jの話。

話自体は曖昧だったからウィキペディアで調べてみたところ、

最も知られているストーリー上のジャックって悪人だった。

最終的に幸せになれば必ずしも善人なんてことは、証明しえないのだ。

日が沈み 悪い心の 拠り所

                  

個人的に、半端な時間帯というのは嫌いである。

気持ち悪いっつったらちょっと違うが、なんかいやだ。

「悪い心」ってのは、「気持ち悪いと感じる心」ね。

そんな心も気づいてほしかったりもする。





どうでもいい話。



日が沈む、ひがしずむ、東ずむ。

桜散り 夏秋冬経て 桜咲き

                 

繰り返す桜の日常。

しかしいつまでも続くわけではない。

寿命はあるのだ。

川柳、俳句100。




101 鳥飼いて またも逃げるか 部屋の中


102 盃を あおいでみては また酌みし


103 掬われる 足元見ては 怒か泣きか


104 要石 いらぬ不安も 強いられむ


105 焚きつけて 三里離れて 立ち木見て


106 飛びこみて 波打つ水は 直ぐ平に


107 忌界には 秩序も何も 義すら無し


108 鸚鵡見て 周りを見ずは 愚人なり


109 蓮の花 下は汚く 泥の上


110 折れ枝や 木々の根元に 落ちりけり


111 奥に山 手前に緑 紙が様


112 雨上がり 止んでまたもや 病上がり


113 不死の山 下の要塞 人入れず


114 どこの世も 付和雷同の 馬鹿どもが


115 霧の山 奥まで見えぬ 枯れ大地


116 明け方に 歩けば伸びる 黒の影


117 目標は 遠くにあるほど 雲隠れ


118 雪どけや 砂利を分け往く 信濃川


119 山の上 大なる岩が 詰められて


120 前二人 私の目には 矢の如く


121 潮も引き 出る泥濘 跡残し


122 目競に ならむことこそ 早き道


123 月に影 日には鴉を 星流れ


124 花卉を成し 心映しや 国の花


125 ナマクラを 磨けば兼ねる 青の智慧


126 世を揺らす 地と罪人と 知の集固


127 厄神を 嫌えば既に 厄につき


128 巻かれ草 始めは緑 後に渋


129 性のまま 己に生きれば 散るも愚花


130 笑む子供 艶やく眼 望みあり


131 足しげく 彼の山のぼり 街を見る


132 打ちつけや 髪に釘刺す 丑の刻


133 立ちすくみ 空の便りを 眺め泣く


134 棘があり 捻くれ者の 松の木や


若くして かたく生きるは 竹の木ぞ


毒薬を 併せ持つ実の 梅の木や


135 煙を吸い やがて腐れる 心の臓


136 人の山 動かぬ巖 流れ川


137 魔の教え 心を奪い 身を食す


138 海に月 砂には軌跡 空に星


139 夢の中 現無きもの 嘲られ


140 死を賭して 船とも爆ぜり 国が為


141 籠城し 敵誤れば 確と死に


142 谷に霧 届かぬ光 上は晴れ


143 枯れ井戸の 忘れ去られた 若き玉


144 切り株の 青い芽もまた 後に知る


145 知恵の楯 表だけでは 見つからず


146 熊の腕 力はあれど 苦悩あり


147 ふうせんを 大きく育て 割れる音


148 松の葉を 眺めていたき 夏が後


149 壁殴り 恨みを晴らし 金払い


150 喋るとて 聞く気も無しに 向こう向き


151 雪女 表はあつく 手は寒く


152 負け戦 溢れる力 いきりたち


153 いつまでも 為すも無意味の 人助け


154 悪鬼とて 要る人ぞ居る 世の手駒


155 世に落ちて 生まれはどこか 死はここで


156 白く照る 空まで届け 摩天楼


157 降る木葉や 樹により添へば 風の声


158 血に塗れ 日に吸われゆく 非の昔


159 すぐ過ぎる 今も昔も 音も無し


160 山を越え 流れて澄んだ 利根の水


161 重く且つ 大なり扉 外光る


162 山に生き 熊に出会えど 悔いはなし


163 独り言 誰に聞くかも わからずに


164 下を向く 心の主は 家畜なり


165 仏とて ものの重きは わからずや


166 街の音も 咥え短し 山下り


167 古き空 草生き嗅ぎし 乳飲み子や


168 血の滲む 服の下には 鈍き傷


169 戦いに 望めばまずは 鷹の爪


170 花の木の 枝の折れ先 頭に落ちや


171 さびれ草 見えるはひとつ 閑古鳥


172 本読めず 光も見えず 私の世


173 草原の 遠くの果ての 上と下


174 あだしごと 稀見る草は 生死より


175 ひの木の子 役立つ術も 既知の肌


176 鬼の子を 抱いて報うる 山の木々


177 心打つ 脈を描ける 命の涯


178 夜の道 さまよう霊も 飽きの息


179 身を捧げ 一つの花と 咲き誇る


180 流れ髪 主に逆らえば 根も切られ


181 いがみ合い 糸も絡まり より固く


182 川の瀬に 飛び石見えり 日の緑


183 桜木の 元に集いし 人の民


184 卯に曇り 皐月で払い 水無に雨


185 人の瀬に 仇さえ移す 弱き者


186 世の動き 損得の賭け 今絶えず


187 ある木こり 斧の入れ方 未だ謎


188 蜜の素 万事に与え 清き水


189 樫の木の 求めるものは それのみに


190 善行に 上書きされし 顕示欲


191 世に生きる 術を学びし 人だかり


192 夜の風 花の咲く丘 曇り空


193 後列で 背に砂なびる 世不知者


194 身に染まぬ 正しき意思と 善しき行


195 想像を 膨らませたる 黒の線


196 弱き事 大事の為に 意に消える


197 鉄の棒 月日と雨で 腐れ落つ


198 なけなしの 実を譲り合う 神の民


199 賢きは 時と愚かに 早変わり


200 道の瀬に 学びし人の ゴムの靴





以上、100句でした。

地下に悪 表に雅 隠し黒

                

良い奴を装うものと良い奴がいる。

見抜けるかどうか、それが問題だ。