from: 自宅
今から約60年前、二人の男がプロレスデビューをしました。
ひとりは元プロ野球選手、
もうひとりはブラジルに渡った青年でした。
同じ師匠の下で、ともに汗を流し、
試合をし、地方を回り、人氣を博しました。
その後ふたりともそれぞれ団体を立ち上げ、
数々のレスラーを育て、
外国人レスラーを招聘し、
時にはレスラーの引き抜き合戦をして、
ライバル団体として切磋琢磨しました。
片方は、受け身と基礎練習をもとにした
アメリカ流のプロレスを展開し、
もう片方は、プロレスが最強の格闘技と
King of SPORTS を標榜し
異種格闘技戦で新たな世界をつくりました。
ともに観客を熱狂させ、
ともにプロレス界の重鎮として
並び称されるようになりました。
しかしこの二人には、違いもありました。
ひとりはレスラーとして隆盛を極め、
業界最大のカリスマとして君臨し、
今や国会議員を務めるまでになりました。
今もってマスコミにも登場して
話題になることが多い。
ところがもう片方は、
生涯現役生活を送りながらも、
動けないと揶揄されスローモーションだと
笑われて、没後既に20年が経ち
忘れられた存在となっていました。
2人の違いを生んだ決定的なこと。
この2人のように、
「人の人生を分けるものは何だろう」と
あなたは思ったことはありませんか?
それは生まれつきの知能や才能、
あるいは熱意ではありません。
1人は成功を望み、
もう人は成功を望まなかった…、
というわけでもありません。
2人の差は、それぞれの持つスタイルと、
そのスタイルを時代の中心に仕掛けたやり方にあるのです。
そしてその時代を掴んだやり方とは??
……
うーむ、セールスコピーのテンプレートのなぞらえて、
馬場と猪木の物語を書いてみたのですが(^_^;)
やり方を「聞いてみたい!」って
感じられたでしょうか?
感じられたあなたは、
和多志がこの記事とメッセージを
届けたかった範疇のお人です^_^
なにかをアプローチするときは、
リサーチをしながら語りかける相手を
定めていきます。
その相手に対して、届けたい商品が
マッチしてれば反応が大きく出ます。
平成最後の年、ジャイアント馬場没後20年の今年。
追善興行が行われます。
スペシャルリングサイドがなんと20万円!
しかもブッチャーに花束をあげることができるという
特典付きですよ!
これはファンにとっては20万円払ってもいい!
という商品なんですよね。
なんせ一生に一度しかないという超限定性、
そして昔からTVで観た超一流レスラーと
対面することができる。
限りなくターゲットは少数に違いない、
でもその数少ないけれど
欲求レベルの高い人に訴求している。
これが、ダイレクト・レスポンスマーケティングの真髄。
そして、馬場さんに縁も所縁もないレスラーによる、
試合とセレモニーになっていたこの興行。
主催者の金儲けやないか!と揶揄されるものに…
しかし、馬場さんの弟子である四天王が来場、
そしてなんと、終生のライバルで
袂を別ってから交わることがなかった、
アントニオ猪木来場!
これによって、ぐっと価値が高まった大会となった!
オールドファン、覚醒するぞ!
こうしてガラッと価値を高めてしまう猪木さん、
やっぱりカリスマ性がすごいですよ。
最後話しが脱線して、なんだか分らなくなってしまいましたが(^_^;)、
とにかくプロレスはストーリー性のある、
非日常を楽しみ、人間模様を学ぶ教材なんだ!
と思ったのでした。



