中米にある小さな国、コスタリカ共和国。
新しく大統領になった、
カルロス・アルバラド・ケサダさん(38)
コスタリカを
「世界初のカーボン・ニュートラル国にする」
と高らかに就任式で宣言!
この国は、とっても面白い!
とにかく広告戦術に長けてるんよ。
ところでカーボン・ニュートラルって?
植物由来のバイオマス燃料などがもつ、
燃やしても大気中の二酸化炭素(CO2)の
増減に影響を与えない性質のこと。
要するに
地球に優しい国にします!
ってぶち上げたんよね。
この式典、また手が込んでて、
大統領は会場へ水素で動くバスで乗り付け、
気候変動担当の新リーダー就任も同時にやり、
見事なイメージづけを行った。
なんせ各国の賓客が大勢いるなかでの
パフォーマンスだから、効果は絶大だったらしい。
でも実は10年前にこうした目標は掲げてたんよ。
2007年当時のアリアス大統領が、2021年までに
「再生可能エネルギー発電100%」
「国レベルでのカーボン・ニュートラル」
を達成するという目標を宣言(アリアス宣言)したの
前者は2015年に98%達成して目途がついたものの、
後者はほぼ達成不可能という状態。
それを就任式という公の場でアピール。
達成できないという部分よりも、
「それはスゴイ!」と称賛が多かった。
全て広告戦術が上手だったから。
この国は注目を集めることに長けていて、
スペインから独立して、内戦を経て、
1948年に「軍隊持つの止めます宣言」して
本当に失くしてしまった。
このときも陸軍司令要塞を
ハンマーで粉々にするパフォーマンスを
世界配信してインパクト与えたり、
またその次は
「エコ・ツーリズムだ!」
と世界に向けて宣言して、
世界のあちこちでエコツーリズムの概念はあったのに
「発祥の国」と見られるようになったり。
国を挙げて定義や制度をつくり、
それを巧みに発信していくことで
そのポジションを作っていく巧みさ。
日本にはないよなぁ....
(米国様が居るから仕方ないよね!)
コスタリカが小さく辺境の貧乏国家から、
世界の注目を集める国にステップアップしていったのも。
国に長期戦略があって、
世界に広める巧みな広告戦術の伝統があるから。
この戦術はほんと、参考になるよ。
その辺りはまた次回にでも。


