パケ絵はガンプラ素組みレビューさんから引用
機体データ
形式番号:MS-06R-2
頭頂高:18.0m
本体重量:58.2t
全備重量:75.0t
ジェネレーター出力:1,340kw
スラスター推力:60,000kg
装甲材質:超硬スチール合金
武装:ジャイアント・バズ、ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホーク
MS-06R-2 ZAKUⅡ
俗に高機動型ザクⅡと呼ばれるMS-06R系の機体は、三人組の特務小隊『黒い三連星』やソロモンの白狼『シン・マツナガ』などをはじめとするエースパイロットの乗機として広く認知されており、ベテランパイロットの間では『連邦軍の戦艦を沈めるよりもR型を手に入れるほうが難しい』とまで言われるほど調達が難しく、総生産数も100機に満たない。
ジョニー・ライデンも当初、R型の入手を希望していたとされるが、その時点では叶わなかったらしい。
連邦軍がMSの開発に成功し、反攻に転じようとしている事が明らかとなったため、公国軍は、空間戦闘用の次期主力MSのコンペティションを実施した。
ジオニック社が提案した06R-2型は、ツィマット社のMS-06Rリック・ドムに敗れ、次期主力MSは09Rに決定した。
スペック的には06R-2のほうが勝っていたものの、複雑な稼働条件や高コストなどが問題視されたのだ。
一方のツィマット社案は、提案された時点で既に生産設備やパーツ転用の工程までがロードマップ化されており、09Rに軍配が上がったのも当然であった。
実際には、本格的な次期主力機としてビーム兵器の運用を前提とするMS-11(後のMS-14)の開発に遅延が生じていたため、そのかわりに06R-2をコンペに参加させたという経緯があり、双方ともにこの裁定は織り込み済みであったとされ、この機体は、外観こそザクだが、中身はMS-14ゲルググ用のパーツが多く採用されていたとする資料もある。
完成したR-2型は4機で、そのうち1期が『真紅の稲妻』ジョニー・ライデンの愛機となった。
本格的な量産には至らなかったものの、MS-06R-2のスペックは折り紙付きで、一年戦争期に開発されたザクの最終型にして最高峰であり、『ザクの皮をかぶったゲルググ』と称されることもある。
ジョニー・ライデン専用ザク
MS-06R-2高機動型ザクⅡは『MSV』などに登場するMSである。
U.C.0079年12月某日。
ソロモン近海で赤い新型機が目撃された。
この時期の連邦軍は、公国軍の新兵器とエースパイロットの動向および上方解析に躍起になっていた。
なぜなら、それらの配備や配属が連邦軍の戦力配分に大きく影響を及ぼす懸念があったからだ。
すでに公国軍の新型MSの情報を得ていた連邦軍は、長く動向の知れなかった『赤い彗星』シャア・アズナブルが、新編成の部隊とともに戦線に復帰するとの情報を得ており、そのタイミングでの『赤い新型機』の情報は連邦軍内に大きな物議を醸した。
それまでの期間に宇宙で目撃された何例かの『赤いザク』のうち、現在ではその多くが、この『真紅の稲妻』ことジョニー・ライデンが搭載する06R-2であったとされている。
ジャブロー戦直後のホワイトベース部隊による『シャアはホワイトベースを追って宇宙に上がった』との報告に続き、12月24日のソロモン陥落直後、その近傍で真紅の06R-2が連邦軍の部隊と交戦したとあって、その期待こそ『シャアの新型(ゲルググ)ではないか』とされた。
後にその際に目撃された機体はジョニーが駆ける06R-2であった事がほぼ確定されている。
その一方で、ゲルググの先行量産型の実戦配備は10月下旬とする資料もあって、あるいは何度か乗り換えていた可能性も否定できない。
リック・ドムとの後継機選定に敗れはしたものの、この期待が最強のザクであったことは事実である。
ジョニー・ライデン自身が『06R-2こそが自分の愛機である』と語っていたとする資料もあり、高機動型ザクⅡジョニー・ライデン少佐機は、まさに不遇の傑作機06R-2の代名詞であると言っても過言ではないだろう。