済州 | Thinking and Sinking

済州

彼の家に、jejuと書かれたお土産っぽいキーホルダーがあった。

またこんなダサいの、と思って手に取ったとき、それはハートを半分にした片割れのキーホルダーだと気づいた。

とりあえず聞いてみた。

「jejuってなに?」

「・・・え?知らない?韓国の島で、ほらなんてったっけ。」

「・・・」

「昔、韓国に行ったとき、買って、それで。」

早口で答えにくそうであからさまにあやしい。

別に、その昔に誰かと韓国に行ってハートを二つに割ったキーホルダーを片割れずつ買って半分コだねって言って分けた・・・とかなんとか、そんなおたわむれ、いまさらまったくかまわんのだよ。

ただ、それを大事に持っているところが、日常でめちゃめちゃ使うようなものにくっつけてるところが、むかつくのだよ。

その後私はなんとなくそのことについてききそびれて、だけど割り切れずに、あえて不機嫌になってみせて、不機嫌になった私に気づいてない、あるいは気づいてないふりをしている彼に異常にイライラしたのだった。

・・・という自分が幼稚すぎて悔やまれる。

絶対に、そういうのは聞いたほうがいい。

「これハート型なんだね。片割れは誰が持ってるのさっ」

と、どうせ昔のことなんだしけして深刻にせずに、ちょっと冷やかすように、やきもちをやくようにかわいく聞けたらよかったのです。

聞きたいのに聞けなかった自分のチキンさを、わざと不機嫌になることで穴埋めする「聞けない気持ちを察しろ」作戦は中2で卒業しておきましょう!

2点!

結局もやもやしたまま、帰った。

すきなんだかすきじゃないんだか微妙な彼への気持ちだけど、だから、こんな小さなことで、やきもちをやくなんて、不機嫌になるなんて、思ってなかったな。

意外と彼のこと好きなのか?

・・・っていう、この気持ちは、なんかそれっぽい漫画(魚喃キリコとか南Q太とか)でそのまんまの文章を読んだ気がして、なんかまるでオリジナルの気持ちみたいに感じられるこの気持ちだけど実は全然二番煎じで、そういうところが影響を受けやすい思春期の女の子みたいで、自分が気持ち悪い。

あと、私が気持ち悪いなぁと思うのは、

「どうして○○○な私を(恋人に)選んだの?」

という、まぁ○○○はどんなことでもいいんだけど、とにかく単純に○○○な自分を肯定してほしいというのが見え見えの、質問。

「そんなの関係ない」

みたいな前向きな答えがほしいんだろ。という。

絶対聞いてはいけない、めんどうだから。

と思ってたのに、もう、つい、こぼれて、聞いてしまった。

自分に自信がないときは、ほんとあの手この手で自信を補充しようとして、こういう姑息な気持ち悪い質問でもしてしまう、そういうところが女の嫌いなところです。

「どうして○○○な私を(恋人に)選んだの?」

聞いてしまった。

「いやそんなことないんじゃん」

という中途半端な回答。

しかも、この質問の正解は「好きになったらそんなの関係ない」なんだよ、女心を分かってねーな。

という理不尽な感情。

「じゃぁどうして○○○な男を彼氏に選んだの?」

と聞き返されて、そういう問題じゃないんだけどな、と思いながら


「でも私の場合は…」

と理論的な説明をしようとして、まぁいいや。と流した。

あ、私も正解を言えなかったや。

「好きになっちゃったからだよ」

でしょう。

あーあ、この気持ち悪い質問も、2点。

いやもう私、精密な恋愛検定みたいなものを受けたら、ほんと、ひどい点数だろうな。