アリバイ
「なんか私って、昔から自分がしたいこととか言いたいことをそのまま表に出せなくて、それよりも人に好かれることばっかり考えて、長いことそんなこんなしてたら自分がしたいこととか言いたいこととかなくなっちゃった気がする。」
岡村孝子のピエロって歌の歌詞みたいだなぁと思いつつ
そんなことを友達に相談した。
私は物心ついたときから
自分自身であることより、人に好かれる人間であることを
優先させて生きてきたような気がしていて、
ようやくこの年になって、そんな自分をふと、
いぶかしんだのだった。
友達は
「そうかなぁ。私の知ってる高校生のときのあなたは、確かに人のことを考えたり、人に興味を持ったりする人だったけど、だからって自分がないわけじゃなくて、自分がしたいことをしてたし、自分が考えてることを言ってたよ。あなたらしい、っていうものが確かにあったよ。」
え?そうだったっけ。
そういえば、そうだったかな。
おかしいな、いつのまに、まるっきり自分自身なんて持たない人生を歩んできたようなネガティブな記憶違いをしてたんだろ。
人は、自分に自信のないときは、
自分に都合の悪いように記憶まで塗り替えてしまうのだな。
自信のなさを裏打ちするための証拠を
記憶をねじまげて作り上げてしまっていた・・・のかも。
自分では自分のアリバイは証明できない。
これからは、そんなときは迷わず人に頼ろう。