自分が忘れないための備忘録 | Thinking and Sinking

自分が忘れないための備忘録

飲み屋で隣の人のグラスが空いたら「なんか飲む?」と聞いたり・・・

自分の落し物を拾ってくれた人に「ありがとう」と言ったり・・・

寝てる人の側では静かにしたり・・・

そういうレベルと同じレベルのいわゆるちょっとした「気づかい」「思いやり」と呼ばれるものが、彼には基本的に欠けている。


男同士だと案外こういう気配りをあんまりしない人も多いし、そもそも女のほうがこういうのは得意なのかな、とは思う。


でも、男たるもの対女性には多少気を使って「騎士道精神」を発揮してもいいんじゃないかい、と私は思うのだ。

少なくとも「ありがとう」はどんな仲でも大事だし。


なので、そういう些細な「思いやりのない行動」が起きるたびに私は彼にチクチク言ってきた。


でも彼は何度注意しても「あーうんわかったごめん」と言うだけで、その言った舌の根も乾かぬうちから同じ失態を気づかずに犯す。。。

しかも、付き合いが長くなるにつれて気心知れていることがアダとなり、彼の「思いやりのなさ」が質・量ともにどんどん悪化してくっていう悪循環。。。

最近では時々常識ハズレなくらい失礼な行動が目に余るようになってきていた。


最後にこのことでケンカをしたときに、私はたまっていたものが爆発し、
「もうあなたが反省しないなら付き合い続けることはできない、反省して欲しいから1ヶ月は距離を開けよう」
となった。


まぁ、間違ってはいないと思うし、反省してもらうためにはよかったと思っているけど、それでも距離を開けて5日くらいすると妙にさみしくもなり。


「彼がいなくてさみしい」と「彼が好き」はどうやら似ているんだなぁなんて発見したりした。


気になるPVをYOU TUBE で見つけても、そういうのは彼と一緒に見るから面白いのに、今は「一緒に見れないんだよなぁ」と切ない気分になる、これ、彼を好きだからかさみしいだけか、案外、分からないんもんで。


電話したいなぁ、いやいやまだ5日だよありえねぇー。

電話をかけるなら、向こうのすべてを許す心意気じゃないとダメだしかけるわけにはいかないよ。


と悶々しながら歯医者へ行った。


帰りにある本屋で、相変わらず悶々としながらFIGAROを立ち読みした。
FIGAROの特集は「絶対きれいになってやる」、こういう前向きのテンションいいね、と気分をあげていると。





つんつん。





誰かに肩をつつかれて振り向くと、彼が立っていた。


こんな偶然は初めてだ。


神様も、こんなところでこんなカードを切ってくるとは。

一瞬、驚きで気が緩んで、何で自分が距離を開けるほど怒っていたのかも忘れて、ただ会えたっていう単純なうれしさがこみあげてきたもんで、そのまま突き放すことも忘れて飲みに誘ってしまった。


飲んで、普段どおり、世間話。

距離空けてる間の話もして、仲直りしたような雰囲気で。


帰り道、散歩。


些細なことで急に、怒りがぶり返してきた。


今日会って、ケンカの原因のことを直したかとか反省したかどうかについて、彼からはっきりとは聞けなかったし、そのことについて「あんなケンカの後だし、直さなくちゃ」と気をつけてる様子も見られないし、まるでのんきに


「あー機嫌直ってるーよかったぁ」


ってことしか考えてないような彼に、私はイライラしてしまったんだと思う。

精一杯やってるかんじ、一生懸命になっている感じがこれっぽっちも見えないんだもの。

こんな別れる別れないのケンカであっても、彼の生来の楽観的なところのせいで

「彼女が怒ってるけどまぁいいやー」

「悪いことしたなぁ、どうしようかなぁ、まぁなんとかなるでしょー」

「あれーどーすればいいのかなー」

みたいなのんきで楽観的な考えでいすぎるんじゃないの、と私には見えた。


もう、急に腹立たしくなって


「やっぱりあなたは変わっていないんだね」

と、急に険悪な雰囲気にして、時間だからと彼と別れて家に帰ってきてしまった。


その後、電話で。


私は、見境なくキレて暴言をぶつけてしまった。挙句、


あなたには一生懸命になるってことがないの!?あんなケンカの後なら精一杯努力すべきなんじゃないの!?違う!?距離置いてる間も何も考えてなかったみたいだけどなんでそんないい加減なの!?相変わらず思いやりのかけらも見られないし、そもそも変わろうともしていないし、そんなんだったらもう無理。もう、嫌いです。好きな気持ちが戻るとは思えないから、別れてください。


感情的にぶちまけてしまった。


分かっている。

「彼は変わるつもりがなかった」

のではなくて、

「どう努力していいのか分からない」

「そもそも私がなんでそんなに怒ってるのか、どうすれば怒りが収まるのか、原因も対処法も分からない」

「要点がつかめていない」

だけの、要領の悪い人だってことを私はよく分かっている。


要領が悪くて、口下手で、楽観的。


だからケンカして距離を開けたときも

「彼女が怒ってるなぁ、どうしよう、おれはどうすればいいんだろう、とりあえず距離を開けてればいいのかな」

としか思わなかったんだろう。


私の理想としては

「おれのせいであんなに彼女を傷つけてしまった。おれが悪かったなぁ、直さなきゃ。もう一回彼女に振り向いてもらうために一生懸命がんばろう」

という積極的な責めの姿勢を見たかったんだけどなぁ。







そして。

今回も私は最悪の人間だ。


彼の要領の悪さを分かってはいるのに、許せずに散々彼を責めてしまった。


私は、いつもぼんやりして分かったんだか分かってないんだか反省してんだかしてないんだか分からない彼から、確実な「謝罪・反省」の言質を取りたくて、必要以上に彼を傷つけてしまう。


「あぁ彼も反省しているようだ」と溜飲を下げたくて、彼が傷つく人格を否定するような言葉をぶつけてしまう。


私は理想のものさしを心に持っていて、それから彼が少しでもはみ出た行動をすると、親のカタキに会ったように烈火のごとく責めてしまう。


他力本願だけど誰か理性的で客観的な人に、私を戒めて欲しい。

怒りを止められない私と、彼では、いつまでたっても、この最悪の力関係から脱せず、どんどんお互いの神経をすり減らしてしまうんじゃないだろうか。


どうしたら自分が変われるのか、本当は彼が変わることなんかよりもずっと、私が変わることのほうが問題なんじゃないのか、とにかく彼とケンカした後の私は自分を大嫌いになっている。


変わらなくては。


変わらなくちゃいけないよ。


でもどうやって。


どうやってもなにもあったもんじゃないよ。


怒るのと叱るのは違う、私のは「彼のために」叱ってるんじゃなくて「自分のために」怒ってるだけだ。


怒るのなんて、必要ないんだ、とにかくやめりゃいい。









翌朝、彼からメール。

長々、初めてもらうような愛の言葉と、反省と、思いやりのこもった、メール。

最後に

「口下手でごめん。おれなりの精一杯の気持ちです」

とのこと。


こんなにうれしいメールははじめてだ。


でも、この先こんな自分と彼で、うまくいく自信がまだない。


週末、会う約束をした。