よくお邪魔するブログで紹介されていた一冊。
「銀婚式」というタイトルとカバー装画に惹かれて「ポチッ」と。
結婚30年を迎えようとしている小生だが、結婚後の節目をタイトルにしていること、そして篠田節子という、馴染みのない作家に興味を持ったのかもしれない。
作中、「銀婚式」というワードは(多分)2回だけ使われている。
1回目はアラフィフの主人公が再婚を考えた、15歳下の鷹左右恵美との恋愛の場面。「今からでも銀婚式を迎えられる」と。
50+25=75ということか...
2回目はエンディングで元妻の由貴子がつぶやく場面。「離婚していなければ、今年が銀婚式ね。」と。
この2回の「銀婚式」のワードを軸に構成された、パッとしないオヤジの物語だ。
だけど、なぜか他人事に思えない主人公が気になってしょうがない。