あなたは、大人になってから

何か夢中になること

やりましたか?



嬉しいことに本日、

割れた花瓶の金継ぎが

ようやく仕上がりました。



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去年の5月から始まった

全国の仏像や文化財の修理や

出土漆製品の保存処理や復元修理を行い

ご自身でも、厨子、龕、合子を製作している

榛東村の羅漢工房の

『浦野潔』先生に

直接教えていただく

本物の金継ぎ教室。



 
蒔絵の技法を使い、本物の漆を使うので

一日で仕上がるような

そんな簡単なものではありません。




ペースは月に2回ほど開催されてます。




割れた部分をマスキングしてその日は終わり。

とか、

漆をぬって貼り合わせたらその日は終わり。

など、天然の接着剤でもある漆を使うので

漆が乾かないことには次に進めない。



もちろんエポキシ樹脂などの接着剤なら

一瞬でくっつくかもしれないが、

そんなの邪道だし

それはそもそも金継ぎとは呼ばない。

本物の金継ぎは時間をも味わうものなのです。






途中数カ月お休みもありましたが

仕上がるのにおよそ一年かかりました。




漆は一定の温度と湿度が必要なので

梅雨は漆にとって最適の時期

去年の梅雨どきは

しとしと雨の中静かに漆と向き合いました…




残念ながら、金は高いので

銀を蒔きました。

うっすら肌色の生漆に

銀がキラリと映える。

 

割れた線が新しい景色となり

なんとも味わい深い花瓶になりました。



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嬉しくて何度も見る(笑)

ほほ一年かかったので

かなり感慨深い!


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いろんな種類の漆を使って

細い面相筆で細い線を引く。



麦漆に始まり錆漆や呂瀬漆、

絵漆に生正味漆

いろんな種類の漆を、

木粉を使ったり

小麦粉を使ったり

砥の粉を使って

その場で作り出していく。 



割れて使えなくなってたものが

生まれ変わる。



なんとも興味深くて

面白い日々でした。




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いろんな工程を経て、仕上がる。


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何度も漆をぬり、乾かし

そして銀を蒔き

磨く…

ようやくたどり着いたゴール。

本当に嬉しくてたまらない(笑)




毎回の楽しみは

金継ぎの作業はもちろんのこと

実は先生や他の生徒さんとのおしゃべりも

また楽しみの一つでした。

   


今夜で卒業になっちゃうけど、

またお気に入りが割れたら

直しに行こうと思います♪




毎回夢中になって作業した一年間。

楽しくってあっという間でした。




お母さんだったり、 

お嫁さんだったり

大人女子になると、

なかなか忙しくて

自分のことに集中しにくい。



だけど何かに、

着実に夢中になる時間を

積極的に作るといいな。



がーーーっと集中すると、

そのあと深〜くリラックス出来る気がします。

 





金継ぎオススメですよ
ぐんまみちゃんでした♪